鹿島アントラーズを応援するサッカーコラムです。
今更ながら、悔しさと忙しさで書かなかった広州恒大戦。

試合前の私には「外国人選手の能力の違いが戦力の決定的差でない事を教えてやる!」とブログに書く準備ができていた。

ブラジル代表リカルド・グラールとエウケソンが凄いのは知っていたけれど、

しかし、日本人選手と中国人選手のクオリティを考えた時に、こちらには柴崎を中心とした優位性がある。

例え外国人選手2人が凄くても、残り9人が上回っていれば、それで勝つのがサッカーだと。

ところが、広州恒大のホーム感が圧倒的。それに乗って彼らは立ち上がりから押し込んできた。

鹿島の前線もそれにつられたのか、まるで追い込みできず下がってしまう。おかげで守備がまるで機能しない。早い時間帯からリカルド・グラールに先制点を奪われ、小笠原まで負傷退場。

絵に描いたような最悪の立ち上がりで、これぞ0-5くらいでボコボコにされるパターンであった。

そこから呑み込まれなかったアントラーズのメンタルは評価したい。

立ち上がりは完全に失敗したが、試合を通して日本人選手の技術・規律は示してくれた。我彼の実績を比較すればアウェイでの3-4敗戦は最悪でなかったと言える。

但しだ。

ここから勝つには、惜しいように見えて、案外、遠かったのでないかとも思っている。

というのも、かのリカルド・グラール。

彼はシャアザクではなく、サザビーであった。今季新加入らしいが、このクラスの選手はフィットする時間が要らない。

鹿島なんかは、入ったブラジル人選手がすぐに活躍することはない。

まずは「フィットすれば活躍するはず」と念仏のように唱え忍耐する期間が数ヶ月~一年続くことになる。慣れくると、そこそこ程度は活躍し、そうでない場合は「Jリーグに合いませんでした」と短期でバイバイするのがお決まり満パターンなのである。

湯水のように強化資金を使える広州恒大はズルイ、羨ましい。

ただ、彼ら。

チームとしての守備は、意図的なのかサボりなのか、前線から帰陣しないために後ろの枚数が足りなくなるやり方であった。なので「鹿島の方がサッカーをしていた」と言いたい気がしてくるのだけれども、鹿島は強アタッカー擁するチームにこれをやられるのは苦手だ。

思い出したのは三連覇期。全盛期ジュニーニョを擁した川崎フロンターレ。

当時のジュニーニョは前線に残ってまるで守備をせず、後方の中村憲剛からのパスを受けて抜いて決める簡単なお仕事。それだけで鹿島はさんざん沈められてきた。

じゃあ、鹿島も前線に人を残してオープンな打ち合いをしたらどうなるかといえば、鹿島にはせいぜいザク・マシンガン程度の決定力しかないものだから明白に不利。堅実に理詰めで枚数余らせて守っていくしかないのである。

「外国人選手の能力差が勝敗の行方を左右した」とは小学生でも言えそうな感想である。

個だけで勝負が決まらないよう、相手の薄いところ薄いところを揺さぶり揺さぶり突いていき、こちらのストロングポイントを出し、また、味方の弱いところをカバーして誤魔化し、相手の変化より速く対応し、実行フェイズのところでミスをしない…のがサッカーの醍醐味だと思う。

そうは言っても、広州恒大戦で勝つ負けるというところでは「敵方のホームの利」があり「外国人選手の決定的な差」があり「チームの勢いの差」まで重なり難しかった。

彼らとの試合は4/17にホームでも予定されている。それまでに、せめて「チームの勢い」のところはなんとかしたい。これは一つ勝てばかなり良化する。

明後日の名古屋戦で今季初勝利をもぎとってホッとしたいし、選手たちにもホッとして欲しい。
明日は広州でのACL、広州恒大戦。

彼らはアジア屈指の金満クラブとされる。ここで彼らの金満ぶりをドイツのサッカー市場サイト、トランスファーマーケットで調べてみたい。

CLUBS CHINESE SUPER LEAGUE 2015』のページを読むと、広州恒大の所属選手市場価格を足した額は37,93 Mill. €。日本円に換算して約48億円。

同サイト内のJリーグのページに飛んで見ると、鹿島アントラーズの市場総額は13,18 Mill. €。日本円で約17億円。

日本で金満とされる浦和レッズでも18,40 Mill. €(約23億円)なので、広州恒大の予算規模は断トツである。

特に外国人選手にかける資金が莫大で、ブラジル代表であるリカルド・グラールの推定市場価格は16,00 Mill. € 。一人で鹿島の全選手以上の市場価格を有している。彼は鹿島が負けたウェスタン・シドニー相手にハットトリックを達成もしている。

札束の殴り合いでは勝ち目はゼロだ。

そして、だからこそ良い相手だと思う。

鹿島が闘争心を持って正しいプレイをすれば、必ず、良い試合ができるし勝ち目もある。

市場価格のような実力差はないことを証明する一戦としたい。
悔しくてブログ書く気もしなかった韓国でのFCソウル戦。

四年前の同対戦のように、記憶から消去したいのは山々だった。

ただ、四年前と違って、ピッチ上のアントラーズ選手たちの戦いぶり。それは恥じるものでなかった。

球際の力強さと、献身的なランニング。負けたとはいえ、忘れてしまうのは失礼な試合。

あとは最後、GKとの駆け引きで上回れば点が入る、それで勝てるという僅差の勝負に持ち込んだ。

ウェスタン・シドニー戦からの変更点はファン・ソッコのスタメン起用。彼の闘争心と対人の強さは守備安定にメリットをもたらす。もう一人のCB昌子も前の試合の失敗を引きずらず、メンタルの強さを見せてくれた。

唯一の失点はセットプレイから。

自陣でファウルを与えたことと、マークの曖昧さにミスがあったわけだが、韓国アウェイでの1失点は私としては想定済み。

その1点以外は、チームとして前線からよく守り、よく凌いでいたと思う。

そのように守備とチャンスメイクは助け合うことでできるのだが、フィニッシュにかかるところ。個で仕上げる部分。

数度のビックチャンスを、韓国を代表するGKキム・ヨンデに、タイミングとコースを読まれ反応されてしまう。

2回、3回と決定機を外しているうちに後ろの集中力が続かなくなる、サッカーにありがちな悪いパターンが出てしまった。

韓国でのアウェイ戦は1点とれるかとれないかの勝負。有力フィニッシャー不在が手痛い。

サッカー界のマーケットではストライカーに大金が支払われるものだ。不在の大きさを改めて痛感させられた。

愚痴をこぼしたところで負けは変わらない。緊急補強に成功するわけでもない。

さしあたって明後日からのJリーグ。

「ACL死のグループ」ほどの強度は要求されないだろう。

ウェスタン・シドニーもFCソウルも、とにかくキーパーが良かった。

もう、悔しい気はするけれど、実際問題、Jリーグのキーパーなら入るぞとプラスに考え、先に点をとる展開を切望している。

高崎、赤崎、土居、カイオ、遠藤あたりには、自分こそが得点源であるとシュートを打ちきって、決めてもらえればなと特に期待する。
明日は韓国でのACL第2節、FCソウル戦。

チームは昨日のうちに現地入りしている。鹿島アントラーズとして四年ぶりのアジアアウェイであるが、今頃、選手たち、ほど良い緊張感を楽しんでくれているはずだ。

さしあたっての分かりやすい不安要素は、CB植田が起用された場合に通用するかどうかであろう。

ただ、私はさほど心配していない。

なぜなら、彼はテコンドーの名手であって、テコンドーといえば韓国の国技。本場韓国の地で真の実力を発揮するに違いない…と思い込むことにしたからだ。

植田だけでなく、初ACLとなる選手が多い。

また、ACL出場経験があっても、これを勝ち抜いた選手はいない。

Jリーグ以上に、一人一人の戦闘能力と、ゲームマネージメントが問われることになる。

前回出場の2011年ACL、同カードで0-3完敗。その時は通用しなかった。

この試合、鹿島アントラーズは基本の闘う部分からして負けてしまい、ショックの余り私の記憶から消去されている。前後数日に何があったかも思い出せない。

前回できなかったからこそ、今度こそは韓国の地で「これぞ、日本の鹿島!」という戦いぶりを見せたい。

「献身・誠実・尊重」のジーコ魂、すなわち大和魂をピッチで表現できるJクラブは鹿島アントラーズ。

根性の見せどころ。応援しましょう。
「負ける相手じゃなかった」鹿島強化部長』(日刊スポーツ)

昨夜の敗戦を受けてのアントラーズ鈴木満常務取締役強化部長のコメント。

「負ける相手じゃなかった。センターバックのミスが多すぎ。去年から試合に出てるんだから、若いとか言い訳にならない。力負けしてないのに、取り切れない、守り切れない。日本のチームはどこもそう。」

勝てる相手だったと言うつもりは私にはないが、満さんの言う通り、負ける相手でなかった。

ウェスタン・シドニーは前回ACLチャンピオンと思えないほどパスミスが多い。

守りにしても、カイオに対して同じように寄せては何度もかわされる始末。DFの弱さ、修正力の低さは、なるほど現在国内リーグ最下位も納得。

数人の選手は高さと巧さを兼ね備えており、高萩という日本人屈指の選手もおり、ピッチをコンパクトに保とうとする組織力があり、ゴール前で身体を張る闘争心もある。アジア王者の片鱗こそあったものの、やはり安直なミスが多い。

アントラーズがホームに迎えて負けるような完成度に至っておらず、少なくとも引き分けられる試合だった。

センターバックに敗因を押しつけるやり方は好きじゃないけれど、昨日については、ある程度は仕方ないだろう。最終ラインに大きな負担がかかった末のミスでなかったのだから。

空中戦では植田も昌子も闘争心を出して競り合っており、よく勝っていた。しかし、それ以外のところでのクリアミス、パスミスがとても多かった。

対して、ウェスタン・シドニーのクリアボールは味方につながっていた。

満さんは若いCBにハッパをかけるつもりもあり、「センターバックのミスが多すぎ」と言っていると思う。いくら代表に選ばれた昌子と植田といえども、昨日のパフォーマンスではACLは難しく、一気にCBの層が薄くなってしまった感がある。

補強したファン・ソッコがいて、青木でも山村でも実力的に遜色ないにせよ、昌子&植田で計算が立たなくなるとチームとして底力が浅くなる。

二人は反発力のある選手だから心配は無用であるも、次の試合の要注目選手になることはたしかだ。
本日のACL初戦、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズとの試合は1-3敗戦。

「若手が成長し、四冠を狙う年」と思い込み、意気揚々と鹿島が勝つと踏んでいた私には予想できなかった結果。

高さがあり、意外とドリブルが良くて、最後のところで足が一伸びしてくるウェスタン・シドニーの選手たち。Jリーグと色の違う対戦相手に、これまでと勝手が違ったのか。一度抜いたところで長い足が伸びてきてカットされる。物理的なリーチの長さに加えて、彼らの闘争心が表れていたと思う。

J2相手のプレシーズンマッチのようにはいかない。アントラーズ攻撃陣のシュートはカイオの個人突破からクロス→土居のダイレクトゴールが決まった以外、ロクに枠に飛ばず。

シュート技術の問題もある。フリーのドリブルシュートが大きく枠を外れた瞬間には、ブ悪代協絡みでもいいからブラジル人ストライカーを獲得できていれば…の思いが私の脳裏をよぎった。

中盤での主導権争いは、それぞれ有利・不利の時間帯の揺らぎ含めて拮抗していた。そこで鹿島が劣ることはなかった。

カイオのドリブルは、スピードに欠けるウェスタン・シドニーのサイド守備を突破。

小笠原などは空中戦にも食らいつき、地上戦では激しいボール狩り。さすがに経験豊富な主将だけあって戦いを引っ張る。

ミスの数と質が勝敗を分ける。

ウェスタン・シドニーはとんでもないミスをDFラインで連発。彼らのバックパスがそのまま鹿島チャンスになる形が一度や二度ではなかった。

それ以上に、こちらの昌子&植田の両CBが致命的ミス。

この日見られたゴールはミスを誘い合う駆け引きの末に生まれたものではない。個人レベルの粗いミスから傷口が広がったものだ。

鹿島の選手たち、隠しようのないミスをしてしまった両CB含めて、この試合の重要性をよく理解し、共有。闘争心はピッチ上から感じられた。その姿勢に私は文句はない。

ホームで完敗スコアになってしまったこと、明白な凡ミスが出てしまったことは残念であるも、負けて兜の緒が締まると。

鹿島は二年連続ノータイトル中であり、今年も挑戦者であることを、もう一度、思い出す機会としたい。
明日のACL初戦は19時キックオフ予定。まさかまさかの2月のナイトゲーム。

とはいえ、幸いにして、ここ数日で温かくなってきている。

試合時間の予想気温は7℃ということで、これなら十分に温かい。

3℃以下だと「嫌だな…」と思うけれども、7度もあれば、まあ大丈夫。私の基準では膝掛け用ブランケットをギリギリ持って行かないくらい。

それでも油断は禁物であって、防寒着はもちろん、靴の中に入れるカイロ、温かいお茶を入れた水筒などは用意しておきたい。

ゴール裏で跳ねて応援する若者ならともかく、そうでない私はしっかり準備しておかねば。

スタジアム防寒の支度をするのは遠足前の気分に近い。なかなかにワクワクするものです。
弊ブログの記事はいくつかのカテゴリーに分けているのだが、

「ACL」カテゴリーで最も新しい記事は2011年9月28日だった。

あれから三年。

世代交代の難局を乗り切り、やっと、鹿島アントラーズがACLの舞台に戻っていく。

三年も記事を追加できない状況になるとは、当時は予想できなかったけれど、

それだけに感慨深いものがある。

すでに2015年のACL組み分けが発表されている。

2月25日(水)鹿島アントラーズ×ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ
3月4日(水) 東地区プレーオフ勝者1(おそらくFCソウル)×鹿島アントラーズ
3月18日(水)広州恒大×鹿島アントラーズ
4月7日(火) 鹿島アントラーズ×広州恒大
4月21日(火)ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ×鹿島アントラーズ
5月5日(火) 鹿島アントラーズ×東地区プレーオフ勝者1(たぶんFCソウル)


鹿島アントラーズ含めて、アジアで名の通ったトップクラブが並ぶ。

まず、アジア最大の金満クラブ、広州恒大(中国)。

彼らの年間予算は100億円超といわれており、監督と外国人助っ人の年俸は10億円とも。鹿島アントラーズの年間予算が約40億円、浦和レッズが約56億円で、比較にならない規模。2013年のACLチャンピオンである。

それから、おそらくプレーオフを勝ち上がってくるであろうFCソウル(韓国)。

2009年と2011年のACL決勝トーナメントラウンド16において鹿島が破れた相手だ。2009年はホームでPK戦負けも、2011年はアウェイで0-3完敗。

三連覇期の2009年は勝機のある試合ができたのだが、2011年には力の差が開いた。日本では勝負にこだわるとされる鹿島であっても、韓国勢の勝負根性と球際の強さに圧倒されてしまった。

彼らは2013年のACLで準優勝している。

そして、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)。記憶に新しい今年のACLチャンピオンだ。

クラブの伝統、ブラジルなどでの認知度という意味では、鹿島アントラーズは同グループ3クラブを上回るものの、

ACLでの実績において、鹿島は及ばない。

アウェイの洗礼、アジアの笛、カンフーキック、キムチアタック、オージービーフだけでも面倒なのに、強力な個人能力とファイティングスピリットを有し、ACLの経験値も持つ対戦相手がズラリ。

選手にとっては、普通ならば日本代表に入ってアジア最終予選までいかないと体験できないレベルの試合となる。

これは、いきなり楽しみなことになったものだ。間違いなくアジア最強のグループリーグに、鹿島アントラーズがいる幸せ。

今年のリーグ最終節、サガン鳥栖戦と同程度の力で臨めば、サクッと負けて終わるだろうけれども、

予算100億超の相手に、40億ちょっとの手持ち(といっても、選手に使えるお金はもっと少ない)で満さんがどんな編成をしてくれるのか、注目だ。

満さんらしく、あえて微妙な外国人を配置して若手に苦境を乗り越える経験を積ませるのか。

きっと遠謀深慮に溢れたやり繰りを見せてくれることだろう。
ACLベスト4進出を懸けたセレッソ大阪(日本)×全北現代(韓国)。

韓国アウェイは予想通りの過酷な状況だったとはいえ、予想外の大差がついた。セレッソ、まさかの1-6大敗。

これで日本から出場した4クラブは、全てベスト8までで敗退したことになる。

Jクラブが結果を残せないのは少々心配にはなるが、鹿島アントラーズ敗退済みのACLにモチベーションが上がりきらないのも本音。昨夜の試合内容に触れるのはやめておく。

ただ一つ。

セレッソの敗因は全北のチェ・ガンヒ監督の準備によるものだったのかもしれないとは思っている。

鹿島と彼率いる全北とは昨年のACLグループリーグで対戦しており、鹿島の二連勝。

その際に、チームそのものよりも、監督の個性的なヘアスタイルが記憶に残っている。

いかにもヅラと分かるヅラを装備しての御登場。

ちょっと、ヅラ開発技術が進んだ現代日本では、今時ここまで露骨なヅラにはお目にかかれない。私が高校生の頃の体育教師がこのレベルのヅラを被っており、「ヅラ田」というニックネームで呼ばれていたのを思い出した。

これなら被らない方がマシ、かえってツルッパゲを強調しているのではないかというのが日本的感覚。

だが、そこは身だしなみにも気を使う韓国の名将。昨年に引き続き、今年も、しっかり式典用ヅラを着用して公式会見に臨んでいる。相変わらず不自然なまでに盤石の安定感だ。

また、昨年鹿島アントラーズ相手に二連敗した経験を無駄にしなかったのだろう。

今年に関しては、試合映像で確認した限り、新たな勝負ヅラを持ち込んできた。

具体的には、ズレ防止機能が追加されている。

去年の作品はデザイン性や流行を重視したがためズレやすい仕様で、風雨に弱かった。そのおかげでチェ監督は試合中ベンチから出て指示を出すことができなかった。

嘘くさいと思った方は、2010ACLグループリーグ鹿島×全北の試合録画を見直していただければ。

風でズレる(あるいは最悪、飛ばされる)のを恐れていたのだろう、奇妙なくらいにベンチから出てきていない。指示が必要な場面でも座ったきりベンチで固まっている。

見る人が見れば分かるものだ。

サッカーは運に左右されるスポーツではあるが、ディティール(細部)を詰めることによって勝つ確率が上がっていく。

全北とセレッソでは、両監督の帽子への気の使い方一つとっても段違いだった。クルピ監督は薄い頭にいつものスポーツ帽を被っていただけ。

こういったディティールが両クラブの守備力の差に繋がったと言っても、穿ち過ぎではあるまい。

鹿島アントラーズ含めた日本勢が再びアジア王者を目指すならば、「実力を発揮すれば勝てる」という思い上がりを捨てることが肝要。

改めて思い知らされた。
ACLラウンド16、FCソウル×鹿島アントラーズ。

観戦雑感。

【残念だが…、実力通りの敗退】
0-3の完敗。スコア相応か、それ以上に内容差があったことに異論を唱える人は少ないだろう。

11のポジションと3の交代メンバー全てで、ちょっとずつ(ポジションによっては明らかに)FCソウルの選手が鹿島の選手を上回っており、これではどうしようもなかった。

【穴は全部。強いて言えば適正ポジション外の二人】
連係がどうとか戦術がどうとかを論じるには、11のポジションのどこかで勝てるポイントがなければならない。

それが11のポジション全てで負けている(元々の能力もそうだろうが、コンディションにも差があった)以上、なるたけ無失点の時間を引き延ばすしか勝機はなかった。やりなれていなくとも「格上相手の戦い」と腹をくくり、泥臭くても失点を防ぎ続けるしかなかった。

そうであったのに現実は厳しい。前半のうちに失点する。

狙われたのは適正ポジションでプレイしていない二人、伊野波とアレックス。

終始、押し込まれていた伊野波は潰れてはいけない危険なエリアで接触負けし転倒。数的有利の余裕を持った展開を許してしまう。2失点目もゴール前でマーク対象に難なく入られしまう(直前には岩政の空中戦負けと、そのリスク管理ができていなかった新井場の甘さもあった)。

アレックスは相手アタッカーとの間合いがやや遠く、鹿島のDFにしてはシュートブロックができない。1失点目は完全に意識が中に釣られてしまい、その分後手を踏み、ゴールを決められてしまう。最終ラインの選手としてゴール前での経験則が足りていない。

もちろん、それぞれがもっと踏ん張ってくれれば良かったが、しかし、責められないところもある。高レベルの戦いには気持ちだけではどうにもならず、経験値や適性含めた個人の力に左右される。

本質的に、伊野波は本職のセンターバックではなく、アレックスも本職のサイドバックではない。Jリーグではある程度やれても、先入観なく丁寧にスカウティングしてきた韓国トップクラブ相手には誤魔化しきれなかった。

【特定の個人ではない】
もちろん、直接失点に関わった二人だけが悪いのではない。「一番弱いところを相手が狙ってくる」だけの話であって、他にもFCソウルからすれば弱いポジションはあった。

たまたま適正ポジションでプレイしていない二人が一番弱く、最終ラインにいたから目立ってしまっただけのこと。

前からの守備がハッキリしない、トップにボールが収まらない、プレスかけても繋がれ、逆に相手のプレスに軽パニック、中盤の主導権を握られているとなれば、隠してきた弱点に砂をまぶせなくなる。

適正ポジション外の選手をそこで使わなければならない(※適正ポジションの選手が若手にいても、監督の信頼を得られていない)ところ、パフォーマンスの上がっていないカルロンらを使わなければならないところに選手層の薄さと個人のインパクト不足(Jリーグでは十分も、アジア上位と戦うには不足)が表れている。

【しかし、これも一つの鹿島らしさ】
試合前には、いい意味での「鹿島らしさ」を表現してもらいたかったけれど、しかし「個の能力不足」も鹿島らしさ。

日本リーグ2部だった住金時代の頃とアントラーズになったばかりの頃。能力が低いからこそ団結して戦ったものだ。

そして私は思うのだ。「能力が低いことは恥ではない」と。ただ出来ることの全力を尽くせばいい。

少し、三連覇で勘違いが進んでいたところがある。

チームとしてはタイトル獲得を重ねてきたものの、日本代表選手は一芸スポットで使われる岩政と伊野波、本田の三人のみ。「あの頃」に比べれば、ずっといい選手が揃っているとは言え、それを誇りにしたり頼みしたり自慢したりするのが鹿島なのではない。

一人一人は下手でもいい。一人一人は弱くてもいい。それぞれが知恵を働かして懸命に献身的に戦う。

それを、ある程度表現できていたのは「自分の(主にフィジカルの)弱さ」を自覚しているフェリペ・ガブリエルただ一人だったことが残念であり、また一人だけでもいたことが希望である。

今後、アジア以上で勝てるチームになろうするならば、鹿島の良さを継承発展しつつ、個人能力を高めねばなるまい。

【とは言え、サポも覚悟の時】
ちょっと勘の鋭い方ならば、2009シーズンの五連敗、2010シーズン全般を見れば、この時が来るのは覚悟していたはず。いよいよ苦難の時が来た。

シーズン前の大型補強で回避されたかと楽観していたが…。

言い訳するが、新戦力定着については震災によるチーム一時解散もダメージになった。大型補強の要であったカルロンや本田拓也がここまで遅れているとなると、マルキが抜け、主力が齢を取った分だけ苦しい。

出ていないが故に期待されていた選手たちも、いざ出てみると期待ほどでもないというケースが続出している。

ただ、それだって覚悟の上のこと。

今も尚、アントラーズを応援している方々は、とっくに覚悟していたからこそ、今もこうしてアントラーズを愛し、鹿島系ブログを覗いておられるのだろう。

なーに、皆で現状を楽しませてもらいましょう。これはこれで風流なもの。

まずはJ1残留に向けての戦い。

一つ一つ勝ち点を積み上げる戦い、最後まで応援しましょうぞ。

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明日はソウルにてACLラウンド16。

過去数年、ラウンド16で敗退し続けているが、勝ち負け以前に「鹿島アントラーズらしいサッカー」がやれた試しがない。

今年こそは我々鹿島サポーターと韓国のサッカーファンの前で「鹿島らしさ」を見せて欲しいもの。

「鹿島らしさ」を言葉で表すならば「献身・誠実・尊重」のジーコスピリットに集約される。

『(鹿島は)まさに日本的バルセロナという戦い方だ。チームとしてのまとまり方、積極的なプレー、そして試合を勝利で終わらせるためのあのような知性を、日本代表にも持ってほしい』

オシムに賞賛された三連覇から月日は流れ、チーム力は確かに減退した。

だが、私は、鹿島が鹿島らしさまで失ったとは思っちゃいない。

鹿島は誰が出ても鹿島であり、また、時代変わっても鹿島。

100年後、200年後、我々の子孫が応援するであろう鹿島アントラーズも、きっと、同じようにチームとしてまとまり、同じように勝利に向かって全力を尽くし、巧みにボールを動かし、試合終了間際には敵陣コーナーフラッグ付近で時間稼ぎしているに違いない。

明日は骨の髄まで染みついたアントラーズスピリットを、選手たちに見せて欲しいものだ。

できないことをやって欲しいのではない。

ただ鹿島の選手たちが、できることの全てをピッチの上で出し尽くして、そして試合終了の笛を聞けるなら。

皆で期待して、スタンドから、テレビの前から、思いっきり勝利を願おう。

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5/25に行われるACLラウンド16(ベスト8進出を懸けた一発勝負)の対戦相手はFCソウルに決定。

二年前のラウンド16でホーム・カシマスタジアムに迎えた相手だ。

その時は小笠原が退場。PK戦までもつれこんだが、何人かの選手がプレッシャーに耐えきれず、見え見えのPK外し続出で敗退。

今度は場所が変わってアウェイになる。

サポーターにとっては国立の方が交通費が浮くし行きやすいけれど、まあ、仕方なかろう。

韓国アウェイは韓国アウェイでメリットもある。

ここで勝ってみせれば「鹿島は国内でしか勝てない」という内弁慶の汚名を返上できる。

三連覇しても付きまとい続けた「内弁慶」のレッテル。

これを引っぺがす大チャンス到来だ。

そういった「名誉面のメリット」だけでなく「実利面のメリット」もある。

2009年のチームは悪いけど下り坂。

今のチームには若い選手が増えている。経験次第で成長速度が上がる。

どうせラウンド16やるなら、より厳しいアウェイを体感した方が後々のためにもなる。サポーターとしても、そういう試合こそ応援していて燃えることができる。

毎年ホームでやって、それで負けて、同じことを繰り返してきたのだから、何らかの変化がつくことは良い兆候だ。

昨年のラウンド16敗退時、思い出すのは悔しいけれど「鹿島よりウチの方がちゃんと準備していた」と相手選手に言われてしまった。

まず「自分たちが格上のつもり」をどれだけ捨てられるか。謙虚かつ慎重になるという意味ではアウェイの方がいい。

どーせ、国立でやったって客は入らないのだ。

中途半端なホームでフラフラ戦うよりも、絶体絶命のピンチくらいの方が鹿島アントラーズには向いている。

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ACLグループリーグ第2節、鹿島アントラーズ×シドニーFC。

観戦雑感。

【勝ってくれたのは良かったが…】
先日、紅白戦において控え組に無得点&大量失点負けしたスタメン組。奮起が期待された。

勝ってくれたのは良かった。大迫と野沢のゴールも素晴らしかった。そこは率直にチームを讃えたい。

特に小笠原の試合後挨拶。サポーターへの感謝は社交辞令ではなく真心が感じられた。ありがたいことだ。

しかし、その小笠原ですら気持ちはあれど疲労の深さ否めず、パフォーマンスは高くない。他の選手も全体的に紅白戦でボロ負けした時まんまの状態。

もっと個人個人のパフォーマンスが上がってこないと、チケット代に値する試合を魅せることは難しい。

まあ、私は震災による一時解散がコンディション低下と怪我人増加に影響していると勝手に理由付けてるから(※もちろん、そんな理由付けなどしない人がいても、常勝・鹿島アントラーズのサポーターとして一つの正当な態度だと思う)、今更ガッカリすることもないんだけど、サッカーの試合クオリティとしては「残念賞」かねえ…。

【若手三人衆はキャプテン翼状態?】
鮮やかなダイレクトボレーを叩き込んだ大迫。細かいステップワークのドリブルで抜き去った小谷野。重心の低いキープ力で次々にファウルゲットした遠藤。

やはり皆、才能がある。その特長は目立つし、分かりやすいものだ。

それほどの彼らがレギュラーを確保できていないのには理由があるわけで、それが露骨に表れた試合となった。

三者ともオフザボールの動きの質が低い。ボールを持つシーンばかりが描写されるサッカー漫画「キャプテン翼」で育った世代だから?…と見るには、かなり若いと思うのだけど。

三人が前にいても複数のパスコースが確保されない。本山雅志や香川真司のように動きながらDFのギャップに入る習慣がない。

かと言って、マルキーニョスのように無理矢理キープする強フィジカルがあるわけでもない(※遠藤だけは何とかファウルゲットしてくれるけれども。本山や香川なら出せるであろう次の一手が出ずに、何度やってもファウルまでで止まってしまう)。

他にも「放り込まれたボールを拾えない」「前からの守備の入りがフラフラして一定しない」など、今のプレイだけを見れば物足りなさが残る。

中でも大迫。

厳しいエリアでのプレイを強いられるがために「時間とスペース」が限定されてしまうのがセンターフォワードのポジション。大迫の場合、プロレベルのCFとしてのプレイスピード、判断力に達していない。

コンマ数秒遅く、余裕がなく、トラップもキマらない。次のプレイイメージのリアリティに欠けるのか、考え過ぎて迷ってしまうのか。

ブルース・リー曰く「D'nt think. feel! (考えるな 感じろ!)」。パク・チソン曰く「考えるスピードが上がるほどサッカーはシンプルになる」。

感じること考えること反応し動くことが同時に実現できるくらいの速度でないと、相手DFに対応する間を与えてしまう。今以上に速く正確で有効なプレイを「癖」として身に付けてもらえれば。

若い選手たちの成長を目の当たりにするのもサポーターの楽しみなのだ。

【大天使ガブリエル、降臨】
敗色がチラついてきた後半、オリヴェイラ監督は切り札投入。フェリペ・ガブリエル。

フェリペ投入を機に流れが変わる。

まず、曽ヶ端からのキックの競り合いに勝てるようになる。攻守の切り替えが速く、もちろん守備に入るのも速い。そして、守備自体ちゃんとやってくれる。攻撃では繰り返しギャップに顔を出して味方のパスコースを増やす。ボールを受けるにもトラップとパスが安定している。なおかつ、ボックス内でアシストもする。

この日の前線に足りなかったものを一人で大幅に解決。

オフザボール時の貢献は、小谷野<大迫<遠藤<<<フェリペくらいの差を個人的に感じている。フリーでボールを持った時の上手さに目立つ差はない(それ故、テレビ観戦組と現地組の間に評価差がある)ものの、そうでない実戦時の差は、たしかにある。

【現役代表選手・伊野波雅彦】
中田浩二の負傷による途中出場、CBながら果敢なオーバーラップで同点ゴールに繋がるクロスを上げた伊野波。

守備はもちろんのこと、上がるタイミングは果断で、ファーを選んだクロス選択と球質も良しと、さすが現役代表選手の力を見せた。観戦に訪れたザッケローニ監督も満足したことだろう。

伊野波の試合後コメント
『もっともっとリスクを背負ってやらないと点は入らない。外から見ていることが多かったけど、後ろとか横へのパスが多いのでももっともっと前にいきたいです。』

本当に後ろと横へのパスばかり(時間帯によってじゃなくて、ずーっとそうなんだもん。できれば大量得点欲しかった試合なのにさ~)のサッカーでは見ているサポーターもげんなりする。

次戦からのスタメン出場が予想される彼には守攻両面での活躍と共に、中田に劣らないリーダーシップもお願いしたいところ。時々、思いっきり上がってアシストなりゴールなり決めてもらって「おめーら、後ろと横にばっかパス出してんじゃねー!リスク背負いやがれ!」とガツンと示して欲しい。

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ACL第5節、鹿島アントラーズ×上海申花。

観戦雑感。

【エースの仕事】
今シーズン、アントラーズFW陣の中で最も前線でボールを収めているものの、しかしゴールは少なかった興梠慎三。この試合は2ゴールでエースFWの役目を果たす。

両方の得点とも、瞬速の反応、ワンタッチでネットを揺らしたもの。

基本的にシュートパターンが多い選手ではなく、シュートレンジも短いので、彼に点を取らせるには(もちろん、本人の個人能力UPも望みたいけれど)、いかにゴールエリア近辺にボールを配球できるかだ。

この試合含めて、まだ、チームとしてのチャンスボール供給数が十分とは言えない。

【戦うとっつぁん坊や】
試合後、監督記者会見で称賛された遠藤康。

これまでにもゴールやアシストを決めた試合はいくつかあれど、このように褒められたことはなかった。それだけ昨日の遠藤は良かった…、と言うより試合を通して戦えていた。激しく削ってくる相手に気後れせず、闘志満々の表情。怒り過ぎることなく、攻撃でも守備でも継続して戦った。

オリヴェイラ監督の好みというところ。

元々、柔道家でもある監督は、まず「戦える選手」を重用する。まぐれチックなゴールやアシストよりも球際で喰らいつけるか。コンスタントにやれるか。

昨季まで鹿島に在籍した船山祐二(山形)「『いい監督に出会えたなあ』というのはオズ。うまい選手は何人もいるが、そのなかで勝てる選手を選んでいる。レヴィーは使ってもらえたので印象に残る監督。こちらはうまい人が好き」(ブロゴラより)

遠藤も船山も最初から上手い選手。それでも鹿島では長らく出番を得るに至らなかった。

傍目から見ても、オリヴェイラ監督は選手の「上手さ」に加えて「戦えること」「継続してやれること」の3つは重視していることは確実で、その点での不足(+他選手との兼ね合い)があったのだろう。

どうしても「戦う」「継続する」ところに物足りなさがあった遠藤が成長を示してくれたのだから、監督の喜びもひとしおのようだ。

【SGGK(Super aGo Goal Keeper)曽ヶ端】
先の福岡戦では飛び出しのミスをしてしまった曽ヶ端。この試合での判断は適切、反応も素晴らしく速かった。

1点差の時間帯が長く続いていたので、同点ゴールを防いだビッグセーブの価値は大きい。セービング後に見せてくれた笑顔も素敵。

私の妻は曽ヶ端のコーチングの声を聞いたのが初めてだったようで「意外な声してるんだね~」と感嘆。

「そう、顔に似合わず正義のカッコイイ人の声してるんだよ」「そーそー!」という会話は、曽ヶ端の声を聞いたことある人ならば間違いなく同意していただけることだろう。

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今日は国立でのACL上海申花戦。

個人的注目ポイントの一つは、新井場の左SB起用が予想されていることだ。

昨季から右SB主体で試合に出ている新井場。

少なくない鹿島サポーターからは常々「左の新井場を見たい」という声が上がっていたことを考えると、満を持しての左SB出場と言えよう。

ただ、私は新井場は右でも問題なくプレイしてくれていると評価している。

左から右に移ったばかりの頃はスムーズさに欠ける印象があったけれど、右なら右で、内に切り込んでの左足シュートは悪くない。

新井場のミドルシュートと言えば、利き足の右でのシュートは力が入り過ぎる(野球のバッティングで言えば引っ張り過ぎる)のか「大きく枠を外れる」イメージがあり、利き足でない左足でのシュートは「小さく枠を外れる」気がしている。

…ま、結局、入らないことは入らないんだけど。ただ、右は右でプラス面があると言いたいのだ。

今日の試合、左に戻った新井場に期待されることは、イバファンなら「やっぱイバは左だぜ~!」と言えるくらいのパフォーマンスだろう。超攻撃的な攻め上がり、可能な試合状況であれば望みたい。

現実的には、新井場は経験豊富な計算できる選手。いい意味で「期待してもしなくても、やることやってくれる」(守備に関しては、時折、軽さを見せてしまうことがあるけれど)。

逆サイドの西大伍も攻撃で力を発揮する選手であり、また中盤の制圧状況もある。

新井場サイドからの攻め上がりが少ないとしても不出来であると見なすことはできない。

いいSBの条件は「オーバーラップの回数」だけではなく、それより試合状況に適したプレイを選択しているか。

今日こそはアントラーズの前線~中盤でスムーズにボールが回って欲しいね。

その時初めて、両翼に超攻撃的サイドバックを揃えるメリットが出てくるというもの。

その時初めて、左サイドバック新井場徹の真価を見せてもらえるというものだ。

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国立での水原戦は1-1の引き分け。

雑感をいくつか。

【守高攻低】
日本人もそうだけど、韓国の人も忍耐強くて勤勉なものだね。日本人や韓国人のトップチームが本気で守りに入ったら、ブラジルやスペイン以外は簡単には点を取れないと思う。

洗練された組織守備だったとは思わないけれど、一人一人がフィジカルコンタクトを厭わずチームメイトと心を合わせ懸命に守る。

それをやられると余程な攻撃力がない限り破れない。

そして、今の鹿島には、それほどの攻撃力は無い。

水原もチーム構築中であるけれど、鹿島の攻撃は「マルキーニョス後」を探っている段階。

そもそも守備連係より攻撃連係を高める方が時間も手間もかかる。

そういったことが、まんま顕れた試合だった。

【もう一人の東北人】
フェリペの怪我により後半頭から遠藤康が出場。

小笠原ほどビッグネームではないから、特段、メディアに取り上げられることはないにしても、彼も東北出身。

遠藤なりの戦う姿を見せてくれたのではないだろうか。

田代の同点ゴールに絡み、他にも中盤で起点となる働き。本人は決定的なチャンスを作れなかったことを悔やむコメントを出していたが、キープ力と正確なパスが効いていたことは間違いない。

攻撃という点において貴重なタレントであることを改めて見せてくれた。

課題とされる守備ではポジショニングがあやふやなところはあったものの、最低限のことはやれていたと思う。

とは言え、レギュラー奪取への鍵はたしかにここだろう。

4-2-2-2の「二列目の2」が主戦場ということで、理想的には「広い可動範囲と移動スピード、守備貢献」も求められるポジション。今後、攻撃力を殺さず体力つけて運動量上げるか、あるいは野沢クラスのゴール&アシスト力を得るか。どちらに進化していくか見守りたい。

できれば、今の遠藤康の個性をベースに「フェリペにひけを取らないくらいに走り」「野沢にひけをとらないくらい決定的な仕事」が可能になれば。さすれば誰が監督でもレギュラーだ。

【ブロックの中は安定】
失点場面のFKに対する壁の作り方は怪しかったけれど、曽ヶ端・岩政・中田を軸とし、青木も加わった守備陣は盤石に近い。アレックスもフラフラしているところはあるけど、まあ、何とかチームメイトのサポートもあり凌いでいる。

マルキが抜けた影響として、前からの守備がかからない(実際、ショートカウンターは減っているはず)ことはあるが、低い位置での守備力に大きな問題は見当たらない。

心配事と言えば、代表選手の伊野波が出番を失いがちであること。しかし、他にも本田拓也や西も簡単には出られないチームなので、そこは鹿島所属選手の宿命。出ていない間に、どれだけ個人能力をアップさせられるかだ。

【マルキの抜けた影響】
前述した通り、今のところマルキの抜けた影響は残念ながらある。

もちろん、彼を残留させれば良かったという話ではない。加齢による得点力減退は如何ともし難く、世代交代を掲げるクラブが契約延長を計る理由はなかったという私の考えは今でも変わらない。

但し、コンビネーションの問題。

「個」で勝負するマルキを生かすという共通認識があった鹿島の組織力。その核が抜けたことにより、前方の連係が攻守に渡ってハマらなくなっている。

新しいコンビネーションを作るためにも、早く安定した2トップを見つけたいところだ。

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今日は国立で水原戦。

平日昼間開催ということで集えるサポーターは限られよう。

今回は「応援に行きたい気持ちはあるけれど行くことができず」昼休みに弊記事を読んでくださっているアントラーズサポーターの方々に向けて書きたい。

長年サポーターをしていると「現地観戦するサポーターの方が熱心」「行けない(行かない)のは愛情が足りないんじゃないか?」というような観念を持ちがち。

もしかしたら、「国立に行けなくて(行かなくて)選手たちに申し訳ない」とまで思い詰めてしまう純粋な方もおられるかもしれない。

しかし、私個人的には、そうは思わない。

めんどいので簡潔に書くけど、「行ける人は行けるし、行く人は行く。行けない人は行けない、行かない人は行かない」だけの話だからだ。

「行く人」は熱意もあるかもしれないけれど、それと「恵まれた幸運」(たまたま休みだったとか、休める職場だったとか、金に余裕があるとか、地理的に近いとか、家族がサッカー観戦に理解があるとか)もあるわけで、逆に「行けない人・行かない人」は機が熟さなかっただけ。

私はたまたま自分でスケジュールを組める仕事であるが、そうではない人が大多数なのが日本社会。

企業勤めのサラリーマンはもちろん、主婦の方はやることが多く時間を作るのが難しいこともあろうし、学生やニートの方は資金的に難しいこともあろう。

各人の持ち場で、アントラーズの勝利を祈っていれば十分。

いつか皆でスタジアムを満員にできるようになれれば良いと願いはしても、焦る必要はない。

願いは遅れて叶うものだからだ。

小笠原主将はサポーターの事情を分かった上で、きっとやってくれる。

『カシマスタジアムでできればいちばん良かったとは思います。でも、いろんな状況のなかで、前回のシドニーでの試合もそうですし、今回の水原もそうですし、対戦相手や競技場などがこうやって準備された日程をこなしてくれて、サッカーができること自体に感謝したいですし、対戦相手にも感謝したいです。僕らは試合ができることに喜びを感じながらプレーしたいです。また、震災後初めての日本での試合になりますけど、多くの人がスタジアムで見てくれると思うし、見れなくてもテレビやなにかで気にかけてくれる人のためにも勝利して、喜ばせてあげられれば良いと思います』(J's GOALより)

いやはや。

小笠原満男って凄い男だったんだな。ちゃんと魂込めたメッセージ発信できる男だったんだ。

野沢拓也といい、正直なところ「サッカー以外、社会人としてのコミュニケーション苦手そう…」と思っていた二人が、こんな立派な大人の男に成長していたなんて…。

鹿島アントラーズ、侮れないね。

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取り急ぎ記事。

ACLオーストラリア遠征において鹿島アントラーズはシドニーFCに勝利。勝ち点3を持ち帰った。

言葉並べずとも試合を見た者なら分かるだろう。

アントラーズはプロフットボール集団としての責務を果たした。

アントラーズとフットボールを理解する者ならば、アントラーズが示そうとしたモノが何であったか、気づくことができたはず。

鹿島の選手、監督、スタッフ陣。よくやってくれた。

震災後の国土で興行を続けるに値する。積極的にやってもらいたいと私は思った。

次の試合も近づいているけれど、まずは喜び感謝し、労をねぎらいたいと思う。

「いや、優勝するまでは安心しないぜ」「喜ぶのはまだ先」なんてのは震災前までの考え方。

いつ起こるか分からない地震から学び取ることもある。

「ありがとうはその日のうちに。喜び感じるのはその日のうちに」

今はアントラーズの与えてくれた勝利をひとしきり味わいたい。

親切にしてくれたシドニーFCの方々にも感謝したい。

ここで喜ばなかったら、永遠に喜べないというものだ。

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明日はオーストラリアでのシドニーFC戦。

アントラーズ、勝ってくれたら嬉しいなあ。

いや、そりゃ今季は既に(私の中では)世界三大タイトルの一つである「いばらきサッカーフェスティバル」(※他の二つはワールドカップとヨーロッパCL)獲ってるんで、それだけでもありがたいのだけれども。

でも、アントラーズサポーター全員がいばらきサッカーフェスティバルに多大な価値を見出しているわけでなかろうし。

これは仕方のないことだ。

「能ある鷹は爪を隠す」の言葉通り、いばらきサッカーフェスティバルは奥ゆかしい。

爪を隠し通すために、オリヴェイラ監督は「今日の練習試合」とコメントし、クラブ公式サイトも「未だ2011シーズン未勝利」と歩調を合わせている。

即ち、大多数のサポーターからは「今季、アントラーズはまだ勝っていない」と認識されているのだ。

ならば、そろそろ勝って欲しいところ。

余震とは呼びにくいような大きな地震が続くも、昨日で震災後一ヶ月。

「応援メッセージやチャリティーマッチもいいけれど、それだけじゃあ…」ってのは現実世界にはある。

カタチとして「支援物資が届く」とか「現金を受け取る」とか、アントラーズなら「勝ち点3ゲット」するとか。

まあ、全員を癒しきれるかと言えば違うのだろうが、それで助かったり嬉しくなったりする人は確実にいるはず。

アントラーズが勝てなくても怒りも悲しみもしないけど、勝ってくれたら正直、嬉しいぜ。

アントラーズサポーター及び隠れアントラーズ好きは、被災地と周辺県に本当に多い。

参考までに弊ブログへのアクセス数、都道府県別順位。

全国47都道府県の方々からアクセス頂いているみたいだけど(大雑把にしか分からんから)、1位に東京都。2位に茨城県。3位に千葉県。4位に神奈川県。7位に岩手県。8位に長野県。11位に福島県。13位に北海道。16位に新潟県。17位に宮城県。20位に群馬県、23位に栃木県(※弊ブログへの県毎アクセス数25位以内であり、かつ被災者が出ている都道府県を表記。この他の県にも被害は及んでいる)。

率直に鹿島アントラーズの潜在的な人気分布に近いものだと解釈している。アントラーズ好き以外は読んでもしょうがないブログだからね。

いつも一人一人のアクセスに感謝するばかりで、私にとってありがたい気持ちはどこのどなたに対しても変わらない。アントラーズが大好きな読者さんがいるからこそ書くことができるわけで、アントラーズ大好きな読者さんに向けて書くことが楽しい。

ただ、この一ヶ月に関して言えば、宮城や岩手、福島、茨城と他被災地の方々から変わらずアクセス頂戴していることに身が引き締まる想いを抱いている。

…かと言って大したことできるわけじゃないんだけど。

私のブロガーとしての強みが一つだけあるとすれば、「主役は選手、監督」であり「自分は皆と同じサポーターで、同時に責任もリスクも背負っていない匿名ブロガー」だとわきまえていることだ。

性分で理屈っぽく小うるさくエラそうなところはあろうが、それでも、プロ選手やプロ監督やプロレフェリーやプロ取材陣よりサッカーを知ったつもりでモノを書きたくはない。

ただのサポーターの一人として、ただのサポーターの気持ちを整理して書くだけ。

「アントラーズが勝ってくれたら喜ぶ人が絶対にいる。だから勝って欲しいよ。勝てなくてもいいもの見せてよ」って。

勝利こそが鹿島アントラーズの「今、できること」(※アントラーズのWITH HOPE プロジェクトより)の一番だろう。

頼むぜ、鹿島アントラーズ。

三日間ほど、更新お休みします。

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震災によるチーム一時解散。

急ピッチでの再仕上げ。

可能性として「大敗」ということも小さくなかっただろう。

口には出さなくても、心の中で打ち消しても、「よくて0-1、いや0-2で負け」くらいに覚悟だけはしていたサポーターは少なくなかったと思う。

私は原則、スコア予想はしないのだが、ただ、この試合に関しては負けても不満を持つことはない…つもりだった。

しかし、現実は予想を上回るもの。

アントラーズの選手たちは、序盤こそコンディションと試合勘の不足を感じさせたものの、そこを耐え忍んだ後は粘り強く丁寧に戦い、引き分け決着。

選手たちはよくやってくれた。監督&スタッフ陣も、よくぞチームを戦える状態に仕上げてくれた。

贔屓目抜きに勝利の可能性が見えた試合だった。おかげで勝てなくて悔しい気持ちになってしまったよ。

「どんな時でも勝利を目指す」ということについて、流通経済大学附属柏高校の名将・本田監督のエピソードをご紹介。

若い頃はバリバリスパルタの鬼監督。腑抜けた選手をブン殴ることも厭わなかったという。

後に「内容が良ければ勝ち負けは後からついてくる。楽しむことこそ大切」とシフトチェンジ。自由でテクニカルなサッカーで玉田や廣山といった名手たちを輩出(※昨季まで鹿島に在籍した船山は、本田監督の異動に合わせて習志野→流経柏に転校)。

しかし今では「勝ち負けを意識しないと成長速度が遅くなる。勝ち負けにこだわることで成長する」と仰っておられる。「習志野時代に勝ち負けにこだわらなかったのは指導者として失敗だった」とも。近年の流経柏が高校サッカー界でも稀に見る「大人のチーム」であること、それは本田監督の指導の賜物だろう。

さて、オリジナル10(※J初年度からの加盟10クラブ)の最後尾であった鹿島アントラーズが、なぜ最多タイトルホルダーなのか?

お荷物確実とまで言われていたのだ、鹿島は。

そうであったのに20年後の現在ではどうだろう?「日本で最も勝ち方を知っているチーム」と敬意とアンチを集めることになろうとは、当時は誰もが予想し得なかったことだ。

結局のところ、自分たちの不利な条件を言い訳にせず、勝つことにこだわってきたからだと言える。勝つことにこだわることにより成長速度が早まったのだ。

その「勝ちにこだわる」理由は「負けることを恐れているから」「勝たないとプライドが傷つくから」という類のものではない。

それだけだと「満たされていない人間が欠けているものを勝利で穴埋め」しているだけで、ギャンブル依存症の人間が勝ちたいのと何ら変わらないことになってしまう。

元々のアントラーズにおけるジーコスピリット、勝者のメンタリティは、そんな神経症的・強迫観念的なものではなく、ブラジルの明るい太陽のように、強く前向きに勝利を目指すものだ。

案外、人生はシンプルで「存分に生ききるか」「脳内の言葉遊びで終わるか」の二通りしかない。

鹿島アントラーズは前者を体現し得るフットボール集団。

初期からのサポーターにとって、アントラーズが特別なチームになった、その日。

Jリーグ最初の年、最初の試合。

ゴールの喜び。勝利の喜び。

言葉ではなく、プレイで表現しきって魅せたジーコ。

『だが、一昨日を上回る、もっと凄い衝撃が待ち受けていた。昨日のカシマスタジアムには、まさしく全身でJリーグ開幕の喜びを表現する「神」がいた。鹿島アントラーズと名古屋グランパスエイトの一戦。もちろん、ジーコがどれほどの選手か知らなかったはずもない。アントラーズにいること自体が夢か幻であるのに、彼は住友金属を戦う集団に仕立て上げ、昨日の開幕戦の舞台にいた。選手の誰もがそのピッチに立てる栄誉のためか、少し緊張した面持ちだったが、ジーコだけは違った。大舞台を思い切り楽しんでいた。

こぼれ球を豪快に右足で叩き込んだゴール、急激に曲がりバーを叩きながらゴールに飛び込んだフリーキック、そして走りこんでの何がなんでも決めてやろうとする気迫のこもったボレー。ひとつだけでもスーパーなのに、スーパーを3つも並べてハットトリック。興奮を通り越して虚脱状態となってしまった。』
(J's GOAL山内氏コラム)

一昨日の水原戦。

鹿島の選手たちが「無心で勝つ」ことを純度高くやってくれたこと、それは褒め称えるに値する。鹿島アントラーズは鹿島アントラーズであることを示してくれた。

まあ、ジーコほどの技術・アイディア・フィジカルを備えた選手は、今の鹿島にはいないから、どうしても「スーパープレイ連発」はやりたくてもできない現実はある。無骨で地味、ロースコア決着にになりがち。

だが、興梠もフェリペも、他の選手たちも、気持ちは間違いなく入っていたと書き記しておきたい。

できる限りのことは、してくれた。

これならば、元気を失くした人を元気づけられるサッカーと言えよう。

やはりアントラーズの試合は面白い。

最後に、この場を使わせてもらって、水原サポーター、韓国の方々の親切に感謝します。

良い相手に恵まれなければ心動かすサッカーはできない。

この試合は水原三星ブルーウィングスのおかげでもある。

どうもありがとう。

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明日3/6夜はACLアウェイ水原三星戦。

震災以降、初めてとなるアントラーズの試合。

選手もサポーターも想いはそれぞれ。

多弁は無用だろう。

て言うか、何かを書きたい衝動が今は全く湧いてこない。

何も考えずアントラーズの試合を味わえばいいってことか。

そして、日本時間同日(3/6未明)、元鹿島の内田(シャルケ)とレオナルド監督(インテル・長友も所属)のUCLベスト4進出を懸けた試合も行われる。

こちらも楽しみ。

明後日まで更新休みます。

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ACL第3節vs水原 試合開催日のお知らせ』(鹿島アントラーズ公式サイト)

東北地方太平洋沖地震により試合開催の調整を行っていましたAFCチャンピオンズリーグ(第3節)水原三星戦が、予定通り4月6日(19:30キックオフ)に開催されることとなりましたのでお知らせ致します。

AFCチャンピオンズリーグ(第3節)vs水原三星
日時:4月6日(水)現地時間19:30キックオフ
会場:水原ワールドカップスタジアム(韓国)


3/6以来、一ヶ月ぶりにアントラーズの試合を見られることになった。もっと先になることを覚悟していただけに、予想外の嬉しいプレゼントだ。

ただ、チーム再始動が3/28。そこから10日間の練習で韓国アウェイを迎えることになる。

準備期間の不足は免れないだろう。

だが、もし十分に準備期間をとれたところで、今季の開幕戦や昨季一年間はほとんどがツマランサッカーだったわけで、準備だけで試合が決まるわけじゃない。

秋田塾長がカツ「本田には激しさあった」』(3月4日日刊スポーツ)

Jリーグが盛り上がるため、もっと観客に見てもらうため、選手には「激しさ」を求めたい。先月26日のゼロックス・スーパー杯の名古屋-鹿島戦。前半の両チームのプレーは、球際、競り合いで全力でぶつかっているように見えなかった。本当にボールを奪いにいっているのか。ただ体をぶつけているだけじゃないのか。そう感じた。

 93年のJリーグ開始当時、なぜあれだけ盛り上がったのか。僕らは技術がなかった分だけ、全力でボールを追った。体のぶつかり合いは増えたし、必死さが観客に伝わったはずだ。今は技術は格段に上がったが、常に全力を出し切る気持ちは衰えてきていると思う。中には「このレベルでいいや」と諦めている選手がいる。練習環境は良くなり、衣食住に困らない。そこで満足しては、100%の力は出せない。


「初心忘れるべからず」とは言うけれど、大抵の場合、初心は劣化するもの。

常勝・鹿島アントラーズであっても「勝つために全力を尽くす」が、いつの間にか「勝てばいい」方向に、誰もが気付かないうちに少しずつ劣化が進んでいたような気が、今はする。

このコラムでOB秋田豊氏が言いたいことは、要は「個人個人の本気が足りねえぞ!」ってことだろう。

しかし、これを指導者らが選手に伝えたところで「本気の本気」を実際に出すのは難しい。選手たち自身は「既に本気を出しているつもり」であるし、現状以上のことはなかなかやれるものではない。それは秋田氏も京都監督時代に骨身に染みるほど学んだことであろう。

それでも、本気の本気を出した人間が別人のように変わるのは、本田圭佑や長友佑都、岡崎慎司、なにより現役時代の秋田豊が証明している。

彼らと比べれば、高校時代は興梠や増田の方がずっと上手い選手だったのだ。

監督・コーチなど周囲の人間がきっかけを与えることがあるにしても、一番は本人の自覚によってしか真の成長は訪れない。

サッカー選手たって、ほとんどが35歳以下の若者揃い。経験次第でいかようにも変わる。

スポーツ選手の価値が問われている時。

ACLアウェイ水原戦、勝ち負け以前に心動かすものを見せて欲しいものだ。

プロフットボールに「ただの球蹴り遊び」以上のものがあることを示してくれたら、嬉しい。

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ACLグループリーグ初戦、上海申花×鹿島アントラーズ。

観戦感想の続き。

【岩政負傷も闘志は萎えず】
競り合いで顔面にエルボーを喰らった岩政。大きく腫れあがった瞼は見るも痛々しい有様に。痛みや熱のみならず、視界も遮られ相当に苦しかったはず。

しかし、負傷影響を殆ど感じさせないプレイで無失点に抑え込んだ。

上海申花の選手、サポーターたちも「オレが日本人のプレイヤーを尊敬するのは初めてだぜ…!!」と言ったとか言わなかったとか。こういった全人類共通のド根性は国境を越えるものなのだろう。

【格調高いCB、中田浩二】
「CBは格で守るポジション」と言われることがある。

「鹿島での実績」「日本代表での実績」「海外リーグでの実績」を兼ね備えた中田は「格」という点で申し分ない。

中国アウェイの雰囲気の中でも全くいつも通りにプレイしており、「わけのわからない安定感」という意味では岩政や伊野波を上回っている。

【フェリペがエースと思われた風】
年末年始の天皇杯ぐらいから本領を発揮しつつあったフェリペ・ガブリエル。この日も幅広く動き、ドリブルからファウルゲットしまくった。

どうやら上海申花側からは「コイツがエースアルネ!ファウルで潰すアルヨ!」と思われた風。オーバーヘッドシュートでも魅せた。

【増田オリジナルはまだ】
攻撃的ボランチとして増田が先発。前半はパスの繋ぎ、サイドチェンジなど見せ場もあった。

ただ、「増田だからこそのプレイ」は、まだ出ていないかなとも思う。小笠原と同じことをしていたら小笠原には勝てない。小笠原を上回る突進力を発揮して、もっと攻撃に変化を付けたい。

【並ばない文化】
上海に限らず、元々、中国には列を作って並ぶ文化がない。サッカーでも観客席でも道路でも、基本的には「早い者勝ち」「やったもん勝ち」の文化。

かと言って、そこに悪意があるわけではない。そういうものだという価値観なのだ。

また、中国は貧富の格差のみならず、「人間」の落差が大きい国とも言える。日本でいう「一般人」と「ネット住人」くらいの差が中国の人々の中にはフツーにある。私の知る中国の方々は謙虚かつ思慮深い方ばかりだ。

中国の悪い部分だけを見て変な反中感情を抱かないことは、現代を生きる日本人に必要なことだろう。

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ACLグループリーグ初戦、上海申花×鹿島アントラーズ。

取り急ぎ観戦感想。

【成果はまずまず】
もう中国勢をナメていい時代は終わっており、相手ホームでドローは悪くない。

骨折レベルの怪我人を出さずに終わらせたことも見逃せないプラスポイント。田代や増田といった当たりに強い選手を入れた効果は、こういったところにも出たように思う。

【攻撃構築は時間が要る】
サッカーのチーム作りにおいては「守備よりも攻撃の方が連係熟成に時間がかかる」もの。鹿島も上海申花もメンバーが入れ替わり、お互いに攻撃の形が出にくかったのは想定範囲内。

鹿島は入れ替わった人数の問題よりも、戦術の胆だったマルキーニョスがいなくなっている。連係向上に加えて、FWの誰かがもっと個人で頑張ってボールを収める必要がある。

【小笠原も本山もマルキもいなかった】
昨季まで不可欠だった三選手を欠いた状態でのアウェイドロー。

三選手が健在だった三連覇時もACLは敗退し続けており、ドロー発進に彼らの穴を感じるということはない(※もちろん、全盛期の彼らがいれば間違いなくプラスだが)。

代わりに入った増田やフェリペは十分に機能した。まずはFWの軸探しになる。

【体育サッカーと少林サッカーの違い】
日本サッカーが「学校体育」や「キャプテン翼」によって育まれたのに対し、中国サッカーは「カンフー」と「少林サッカー」によって育まれている。

日本人にとって「ボールはともだち」であり「サッカーはスポーツ」であるが、中国人にとっては「ボールは武器」であり「サッカーは格闘技」なのだ。

その根本認識の違いはあるものの、上海申花の選手たちは決して悪意からラフプレイしていたわけではない。中国超級リーグはいつもこんな感じ。

…ま、国際基準じゃ嫌われるだろうけど。

鹿島の選手たちは文化の違う相手に冷静に対処したと言える。

負けて重傷者でも出れば大いなる損失だったところを、勝ち点ゲットした上に長期離脱者を出さずに済んだ。選手&スタッフを讃えると共に、我々の幸運を喜びたい。

【本田拓也は流石に代表クラス】
まだ完全にフィットしているわけではないにせよ…。

本田は元々、北京五輪も経験してるし、中国選手並にガッツリ削りに行ける選手だし、全く気後れがなかった。味方になると実に頼りがいのある選手。

アレックスといい、本田といい、新戦力二人の目処は立ったと言っていいだろう。あとの二人も楽しみに待ちたい。

※後で加筆修正するかも。

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Jリーグ勢のACL全滅に関して、浦項DF岡山が自身のブログに書いている。

全く仰る通りであるし、また、ハッキリ書いてくれて有り難い。

基本的にサポーターというものは(私含めて)間違った見方をするものであって、なぜかと言うと、「エコヒイキ」「偏愛」する存在だから。

但し、エイコヒイキなりの狭く偏った見方は面白いもの。それが正しいかは別問題だが、エコヒイキ同士の議論は、なかなかに楽しい。

さて、岡山選手はエコヒイキの外から見ている。

それも無関心に見ているんじゃなくて、自発的関心を持ってJリーグを見てくれている。だから、我々よりも公平であると同時に、よく見えている。

日本勢ACL敗退について『決して偶然でこんな現象になったんじゃない。』と彼は言う。

本当にそうだと思う。

韓国勢が本気になった今、かつてよりACLは難しい。

もう、KリーグはJリーグをナメてくれない。

徹底して研究し、長所を潰してくる。

コンディションも整えてくる。

元々フィジカルもメンタルも強い彼らが、十分に準備をしてきたら…。

自国開催とは言え、W杯4強を既に実現している国だ。

浦項戦での鹿島は、ぐうの音も出ないほど全てを封じられた。

アジアで戦える武器、高速パスワークを持つガンバですら、同じくベスト16敗退。

川崎と広島はグループリーグ敗退。

出場権も得られないクラブであれば、もっと何もできないだろう。

重ねて書くが、もう2、3年前とは状況が違う。中国勢もずっと強くなっている。

前回大会は浦項優勝、そして今大会ではK全クラブ8強入り。

対するJクラブは16強で全滅。鹿島は3年連続ベスト16敗退。

年々、Jクラブが地盤沈下する中、「なんとか現状維持」の鹿島は健闘していると言えなくはないが…。

だが、それでも、岡山のブログから読み取れる浦項の本気に比べれば、鹿島は、まだ余裕ぶっこいていた。

多くのサポーターは勝てるだろうと多寡をくくり、昨年一昨年の悔しさがあるにも関わらず動員一万人割れ。クラブも動員を呼び掛けておきながら、試合前のチケット引き換えに手間取ってしまった。

また、監督・選手たちもここまで速い潰しに遭うとは予想していなかったのだろう。試合終盤のパワープレイ、あの下手クソさを見れば全く練習してこなかったのは一目瞭然。

それは、「まさか、ここまでボール回せないとは思いもしなかった」ことの証明である。

結局、甘さはあちらこちらにあったということだ。私自身、今思えば「ホームなんだから、ある程度は回せるだろう」と楽観視していた面は否めない。

サポーターもクラブも、「本気になったつもりで、まだナメていた」、あるいは「本気だったとしても、形で示せなかった」ってことだ。

岡山の出してくれたヒント、今すぐにでも生かしたい。

そして、岡山と浦項スティーラーズには、決して簡単ではなかろうが、ぜひともACL連覇して欲しい。

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独断と偏見のABC評価。

Aが良く、Bで及第点、Cは悪い。

【日付】2010/5/12

【対戦カード】ACLラウンド16 鹿島アントラーズ×浦項スティーラーズ

【試合会場】カシマ

【天候】晴

【スコア】0-1

【審判団評価】C+
悪意や不公平はなかったが、この大勝負を裁くレベルには達していなかった。審判のレベルアップはACLの課題。この状態が続くようでは大会の権威は高まらない。

【チームパフォーマンス総合評価】C-
積み上げてきたものの限界を示す一戦になってしまった。ここまで全ての良さが消された試合は、鹿島の歴史でも数えるほどしかない。

【対戦相手チームパフォーマンス総合評価】A
不調とは伝え聞いていたが、とんでもない。自らの限界をわきまえ、自らのスタイルを貫いての完勝。現アジア王者の勝負強さを見せつけた。

【監督 オリヴェイラ】C
J史上最高級の監督ではあるが…。初年度の天皇杯制覇以外、トーナメントでは力が半分以下に。連日のミーティングも交代策も空振りに終わる。しかし、全ての責任を堂々と背負う人間性は素晴らしい。それだって監督の能力の一つ。

【GK 曽ヶ端】B
果敢な飛び出しが光る。カウンターから、あと2、3点は取られたような試合を1失点に抑えた。フィードは今ひとつ。

【RSB 内田】C
海外移籍のため、ホーム最終戦だったかも…との報道あり。今回はガセではなさそう。勝って終わりたかったが存在感は示せず。いつか世界最高レベルの選手になって帰ってきて欲しいものだ。

【CB 岩政】C
厳しいようだけれど、失点につながった最終ラインの連携未成熟に関してリーダーたる岩政の責任は大きい。岩政、ジョンス、新井場のあたりは、まだまだ。

【CB ジョンス】C-
連携は問題だが、それ以前に調子がいいようには見えない。誰よりも休みが少ない(韓国代表は1月から海外遠征。レギュラーの彼は試合に出ずっぱり)影響が出ているのか。

【LSB 新井場】C-
右の内田同様、スピードとパワー溢れる忠実な寄せに封じられた。こういった相手の時にジウトンのようなパワフルなサイドバックが必要になるのかもしれん。これでもかってくらい上下動を繰り返す運動量は、本来テクニシャンの新井場には求めにくい。

【DMF 小笠原】C
代表23人落選の影響は微塵も感じない。さすがは小笠原。かつてのキック精度(ミドルシュート、セットプレイ)が失われているのが悲しい。

【DMF 中田】C
読みは鋭いのだが、守備的なボランチとしては出足の速さと走りの量が…。Jレベルなら判断力で埋めきれるが、この日の浦項相手では難しかった。

【OMF フェリペ】C-
うーん…。完全に日本人並のプレイ。もうちょっと勝負して欲しいなあ。フェリペが勝負しない分、後方でジョンスが勝負しているのが面白くて好きだ。「おい!フェリペ、ジョンス、逆、逆!」ってツッコまれるの待ってるのか?このコンビ、侮れじ。

【OMF 野沢】C-
身体能力が並程度のテクニシャン系選手は、こういう相手との試合は厳しい。同じような系統のフェリペや新井場も苦しかったしね…。スタメンにテクニシャン系選手が多いからフィジカル系チームを苦手としているとも言えるのだし、全盛期のマルキみたいな単独打開できる選手が、あと一人は欲しいところだなあ…。

【FW マルキーニョス】C-
最も危険な選手として警戒されていたこともあるのだろうが、ほぼ完全に封じられてしまった。マークを乗り越えて活躍するのが彼だったのだが…。33、34歳を過ぎたアタッカーは、シーズン中であっても、いつ急激な衰えが来るか分からない。低パフォーマンスが続くと不安になる。

【FW 興梠】C
この日は中盤が抑えられてしまい、パスもロクに出てこず苦しんだ。それでも前を向いてボールを持った時の期待感は今や鹿島一。代表落選、ACL敗退と悔しいことが続くけれども、彼の成長は大きな希望。もし、こういった経験から鹿島の、日本の大エースになってくれるのなら、この悔しさとて安いもの。

【SUB 遠藤】C
ゼロックスでも見せたような、右から内側に切り込むドリブルで微かな光を見せた。あとは回数を増やすことか。更なる進歩に期待。

【SUB 大迫】評価なし
時間が短かった。カウンター向きのマルキ・興梠の2トップ。それだけでは引いて守る相手に分が悪い。いずれは「引いて守る相手でも大迫がいれば余裕!」ってくらいになる…と信じたい。

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今日も毒を吐かせてもらおう。

「鹿島は強い」「強さを尊敬されたい」「まぐれで負けただけ」「次は勝てる」「審判のせいで負けた」「代表発表のタイミングのせいで負けた」というタイプの方は、読まないでいただいた方が良い。腹が立つだろうから。

敗北に怒り、弱さを認め、より強くなって欲しい、そう願う読者さんに向けて書きたい。

本題に入る。

鹿島のACL敗退により、日本のクラブチームは全て、アジアでもベスト16以下であることが確定した。

それと同時に「内弁慶鹿島」とメディアで書かれてきたことが、実のところ「日本のクラブチームが弱いだけ」ってことも明確になった。「弱い中でのチャンピオンなんだから、そりゃ、外に出れば勝てませんよね」ってことだ。

昨年は日本のクラブチーム同士で潰し合う組み合わせだったから気付かなかったが、韓国&中東勢と当たっていたら今年と同じように早々と全滅していたかもしれん。

たしかに浦和とガンバはACL優勝した。ピーク時の彼らは、たしかに強かった。

強さだけでなく、その特徴もアジアを戦うのに適していた。

守備力負けしない日本人選手たちを揃え、アジアレベルのDFなら単独で打ち破ってしまう外国人選手を揃えた浦和。

連係力MAXの高速パスワークで韓国勢のプレスをもかいくぐってしまうガンバ。

だが、彼らも主力選手の放出、高齢化により強さを失った。

まだ彼らが強かった時期、鹿島が優勝したのはオリヴェイラ一年目の2007年。

イタリア帰りの小笠原、進化した10番本山が力のピークを迎え、オリヴェイラ戦術の浸透したリーグ戦終盤、美しく強いサッカーを展開した。天皇杯も獲った。

その後、浦和は大改革に入り、ガンバは外国人FWの移籍と世代交代で苦しんだ。

鹿島は本山の病、小笠原の大怪我があった。黄金世代の中軸たる二人の力が大きく低下した。

それでも、他Jクラブが育ってこなかった。川崎と、あとは清水、名古屋ってくらいで、彼らとて十分ではなくタイトルには届いていない。

それもあって、主軸二人の力が落ちた鹿島でさえ三連覇できた。

もちろん、三連覇の功績、頑張りは全面的に称賛する。ケチをつけるつもりはない。

だが、チーム力自体は、さほど上がっていないことは、ACLにおける連続敗退、下位クラブにも次々と敗れ去った5連敗に表れていた(僅か8ヵ月前の5連敗中、絶望的なまでに弱かった。だから、当時のスタメンである青木&伊野波、ベンチの田代&増田がいたとしても、強さはさして変わらないと私は見ている)。

要は、周りが弱かっただけで、自分たちも強いわけではなかったということだ。

「鹿島から代表選手が二人はおかしい。岡田のメガネは曇っている」と言う鹿島サポは少なくない。

サポーター同士の論争を好まない私は、これまでは「ふーん」と聞いていたが、今はハッキリ書こう。

「岡田だろうが、オシムだろうが、モウリーニョだろうが、ヒディンクだろうが、鹿島からは二人が妥当。ゼロでもおかしくない。それが今の戦力」であると。

選手たちは成長しなければならないし、世代交代や入れ替えも進めていかなければならない。

誤魔化し誤魔化し四連覇するのも悪くないが、それだけじゃあ、もう満足できない。

と、もう一つ。

今までは日本代表が弱いのは「岡田のせい」とされてきたが、日本人選手の質のせいでもある。

昨日の鹿島と、ドイツW杯やセルビア戦での日本代表。弱さ、情けなさという点で全く同じだった。

世界基準、アジア上位基準のプレッシャーの中でまともに攻め合うには、プレイ精度や判断、スタミナが不足している。結果、「戦っていないように見える」。

気持ちでは戦いたいのだ。

だが、その術を見失ってしまう。速い潰し合いの中で、何が効果的か分からなくなる。

今ならオシムの言わんとしていた意味が少しだけ分かるよ。オシム信者でも何でもない私だが、彼は数か月前、こう言っていた。当時は少々、カチンときたけど。

「鹿島にはビッグクラブになる資格がある。サポーターが優勝に満足していてはいけない」と。

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寝なきゃなんないのに悔しくて眠れん。

眠ろうとしても、「せめて1点入ってれば」「あの1点が入らなければ」とタラレバ考えてしまう。

そりゃ、1試合通して現地で見れば「あーあ、こりゃ負けて当然だ」って納得できる試合内容だったんだけど、目を瞑ると断片的に「こうしてれば勝てたのに!」って後悔ばかりが浮かんでくる。

悔しい悔しい。

来年また…と思いたいけれど、とても、そんな切り替えはできない。

未来がどうだろうが、今が悔しい。

大体、来年は今年より弱い可能性大だろう。

若くもない主力選手たちが一つ、年齢を重ねるんだから。

万が一誰もが衰えることなく同じメンバーで戦えたとしても、あるいは2~3人、現メンバーより優れた若手or外国人に入れ替わったとしても、ACLはきっと無理。

アジア勢でも全北のような「組織と個人技」で攻めてくるところは鹿島の得意とするところだが、よくある「フィジカルとスピード」でガンガン戦ってくるところは、もう苦手。

堅守速攻に適した現スタメン、先取点奪われて守りを固められると攻め手が少ない。Jリーグの当たりに慣れていることもあって、ちょっと強くプレスかけられると慌ててミスパスor危険なエリアで奪われる。

鹿島は「必要な選手を新卒で獲得して、育てて勝っていく」クラブ。今のメンバーはJリーグを勝ち抜くために集められたメンバーであって、アジアで勝つためのメンバーが揃っているわけじゃあない。

もちろん、ボールコントロールと性格重視で採ってきた現所属選手たちは皆、素晴らしい選手たちである。

だが、アジアやヨーロッパの強豪と戦うには「ボールコントロール」と「性格重視」に加えて、「高さ」「速さ」「強さ」「メンタリティ」「サッカーIQ」の全てが必要なんだ。

日本にそんなヤツいるか…って問題はあるけど。

それにしたって、今の鹿島はFW陣に高さが無い上にシュートパターンも少ないし、中盤は足の遅い選手ばかりでドリブラーも不足、DF陣は揃いも揃って安定が足りん。なおかつ、ほぼ全員に共通していることとして国際舞台での経験値が足りない。

日本国内では弱点をカバーし合いながら戦えてきたが、ある一定以上の相手には無理だ。できるだけ「全て」を備えた選手(現実には弱点のできるだけ少ない選手)を一人でも多く揃えないと。

セレッソ戦と同じく、浦項戦でも良かった選手なんて一人もいないだろう。選手への好き嫌いで「○○が悪い」「○○が戦犯」と違って見えることはあるが、特に好き嫌いがない私からすれば「全員、悪い」。

「それでも必死に応援していれば、いつかはACL獲れるはず!」って一縷の望みは持ちたいものだが、それこそ可能性の低い博打。弱点の多い選手の活躍が難しくなり、弱点の多いチームが勝てなくなっていることは、もはや世界の趨勢なのだ。

オリヴェイラ体制4年目で進歩したところは多々あるとは言え、本山や小笠原が病気・怪我前だった2007年終盤の方がサッカーの機能美自体は高いよ。

個の選手、プレイの質を見直さなければ、何年経ってもACLは取れない。

それぞれの選手への文句をここで書くことは避けるが、本当にアジアで勝ってCWCでまともな試合をしようと思ったら、現メンバーがある程度、入れ替わった後でないと厳しい。

それには何年かの年月が必要だし、また、優れた選手を確保していくための予算も必要になる。観客動員数伸ばさないと。

もう、負けた悔しさのエネルギーをスタジアム通いに注いでやる。

それから、今回、物凄く不幸だった分、今後どこかで物凄い幸運が訪れると思うことにする。

自分や家族の命に関わるようなところで運を使おう。ここで使わなくて良かったと無理やり考えるぞ。

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残り10分を切った段階で、チラホラと帰る人が出始めた。

彼らを止める気持ちも責める気持ちも出てこなかった。

なぜなら、サポーターの後押しで勝てるような実力差でなかったのは、試合中に私もハッキリと感じていたから。

それでもサッカーは何が起こるか分からない。奇跡を願う仲間たちと最後まで応援したが…。

現実には応援の力だけで勝てるなら、どこも苦労しないのだ。

それで勝利を引き寄せられるとしたら、それは両者の力が拮抗している場合。

今回は「ほんの少し」程度の実力差ではなかった。拮抗していなかった。

結果論になるが、先制点を取られた時点で鹿島に勝ち目はなくなった。

「鹿島は強い」と信じていた人だって、この試合を見れば「それは贔屓目だった」と納得できるだろう。

個々のボール扱いの技術はそんなに変わらない。しかし、身体能力、心理的物理的プレッシャーに対する強さ、慣れ、対処法。それらが違い過ぎる。

昨日のガンバは0-3で負けたが、まだガンバの方が勝ち目のある試合をした。

鹿島の1点差負けは、果てしなく遠い1点。

だが、それも仕方がない。それも人生。

私は古参の鹿島サポの中では珍しいのかもしれないけど、常日頃から「鹿島はそんなに強くない」「代表選手は1人2人が妥当なレベル」と見ているので、こういう状況には強いのだ。

強さ関係なく、鹿島アントラーズと私の命がある限り、当たり前のように応援し続けるだけ。

…ただ、ここでの敗退自体は純粋に悔しいけれども、それ以外にも鹿島アントラーズ全体としてのモチベーション的に痛い。営業的にも。

しかし、全ては現実だ。

現地にいたからこそ受け入れられる。

間違いなく、これが実力だと。

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嫌な記憶を思い出しちまった。

昨夜のACLラウンド16、ガンバの負け試合。テレビ観戦。

私は「結局、ガンバが勝つもの」と思って見ていたし、内容も決して勝てないものではなかった。

後半、平井を投入してのシステムチェンジ、ギアを上げてきた時には、「うーん、さすが…」と唸ったものだった。堅実であるが故に後手に回ることもあるオリヴェイラ監督に比べると、やはり西野監督は一発勝負に向いている…と。

だが、ほんのちょっとの運、ちょっとの決定力、そして大きな判定。

それらに左右されて負けた。

スコアは0-3だが、そんな実力差はない。ルーカスや宇佐美が序盤のチャンスを決めていれば、逆のスコアになっていたかもしれない。

サッカーは怖い。

一発勝負なら尚更だ。

さて、今夜は鹿島の試合。

乾坤一擲の気合は必要だが、しかし、入り過ぎてもいかん。

シュートをフカしたり、守備に穴を作ったり、いらぬ退場につながったりする。

選手たちは言わずとも戦ってくれるだろう。

そういう試合だ。

だから我々サポーターは、勝負運を呼び込む雰囲気を作っていきたい。

それはできる。

なぜなら、ここでスタジアムに集うサポーターは選び抜かれた者たちだからだ。

残念ながら参戦できない方々も、それぞれの場所で勝利を祈って欲しい。

祈りは力になる。

選手とスタッフとサポーター、皆で全力尽くしたら、あとは運を天に任せよう。

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