鹿島アントラーズを応援するサッカーコラムです。
鹿島番の解説者として名高い秋田豊さん。

新潟戦中継の録画を見終わったのだが、秋田さんの解説が前節・浦和戦よりグッと良くなっていた。

目に見えて進化したのは判定への言及の部分。

新潟戦担当の東城主審が安定していたこともあったが、秋田さんもジャッジについての間違った指摘がなかった。

彼の本領である、鹿島の良さ、鹿島の伝統を紹介することに集中し、判定批判に時間を使わなかった。

これだけで、ずっと聞きやすくなった。彼の成長力には驚かさせるばかり。

もちろん、明らかにおかしな判定については今後もしっかり指摘してもらいたいのだけれども、

微妙なシーンについては多角度からの検証が必要なケースが少なくない。生放送で断定して批判するのは、サポーターなら問題ないにせよ、解説者の場合、危うくなる。

それより、新潟戦でそうしてくれたように、鹿島に集中して解説してくれた方がありがたい。

もともと、サッカーへの愛情、DFの技術・戦術、勝つための心構えについて日本屈指のお方だ。見た目的には脳みそ筋肉マンであるが、実は頭脳派である。

↓例えば秋田さんのこの本は凄く勉強させてもらえる本である。とても脳みそ筋肉マンに書ける代物ではない。


ホームだろうがアウェイだろうが鹿島重視の解説は、一般には賛否両論である。

だが、私は鹿島サポーターであり、秋田さんスタイルを絶賛支持している。特異なキャラの解説者として確固たる地位を築く方だと期待している。

解説者として進化する過程で、話し手として成長し、説得力を増し、名声を高めていけば、あるいは再び、彼の夢であるJクラブ指導者としての道も開けてくるのではなかろうか。

闘魂の終わりなき成長、終わりなき挑戦を楽しみに見守っていきたい。
やっと浦和戦の録画を見始めたのだが、

スカパー解説者の秋田豊さんが大きなミスを犯していることに気づいてしまった。

これは鹿島サポーターの立場からも指摘しておきたい。

第30節、鹿島アントラーズ×浦和レッズ。終盤、1-1での84分のことだ。

浦和カウンター攻撃開始。興梠慎三、前にドリブル。

そのままスピードに乗せては危険なシーン。危機察知した西大伍がスタンディングで踏み込み、足を出してボール奪取。

その瞬間の接触で興梠転倒。

近くで見ていた飯田主審、正当な守備と見なし、かつ、鹿島の攻撃が続いていたためプレイを流す。

鹿島はボールを回すが、シュートまで持ち込めず。

センターサークル付近まで鹿島がボールを戻したところで、飯田主審、試合を止める。同時に担架を呼ぶ。

ここで秋田さん、「これは、まあ、頭をね、怪我しているわけでもないのに、まあレフェリーはね、止める必要はないと思うんですよね」

いや、骨折などの重傷の場合は、頭以外でも審判はプレイを止める。

普段、演技の多い興梠だけに流してしまいがちではある。西の入り方も悪質でなかったため、浦和のチームメイトも重傷と捉えていないように見えた。鹿島の選手もプレイを止めたことについて主審に抗議している。

そういうシーンであったから、上から見ている秋田さんがすぐに重傷の認識を持てなかったのは仕方がない。

ただ、解説者として口に出す際には、よく考える必要がある。

秋田さんの発言だと、ナイスジャッジした飯田主審に対しても、骨折した興梠選手に対しても、スカパー視聴者でもある浦和サポーターに対しても失礼に当たる上に、鹿島サポーターをミスリードすることにもつながる。

間違いは誰にでもある。

だが、生放送中の解説者には一般人より言葉の重みが求められる。

秋田さんの言葉はジムや玉乃より重いとはいえ、安易にジャッジ批判しすぎるのが難点。それが正しければ是非やっていただきたいのだが、結構、堂々と間違っている。

鹿島OBの中では表舞台で出番のある方だけに、その点、修正してもらいたい。できることなら審判研修にでも参加して手持ちの武器を増やされてはいかがかと思っている。
賛否両論常につきまとう、解説者としての秋田豊さん。

私個人的に、決して侮れない方だと思っている。

監督や解説者としては評価微妙であるも、心情的には大好きだ。

彼は物凄く鹿島アントラーズが大好き、センターバックが大好きだという気持ちを包み隠さない。解説者の時には、少しは隠しているつもりはあるのかもしれないが、ほぼ丸出しだ。

センターバックに対する造詣は日本人随一の深さがあり、説明には独自の個性がある。

他の解説者が言わないことを指摘するのは、秋田さんならでは。

例えば、鹿島時代の伊野波のポジショニングについて「伊野波選手の場合、DFラインが下がる」と説明したのは秋田さんだけだったと記憶している。

他の解説者であれば「伊野波はカバーリングが速い」「敵は伊野波から逃げている」と褒めるばかりであったが、

「後ろに人を置いた守りができないから、(例え足が速くとも)DFラインが下がってしまう」ところまでマニアックに説明したのは秋田さんただ一人。

そして、最近、また、「ああ、あの発言には深い意味があったのか」と気づいたことがある。

よく秋田さんが言っていた、

「ぼくは昔からずーっと、青木選手は早くセンターバックやらないかなあと思っていたんですよ」との得意気発言。

毎回、聞いていて、(はいはい、その通りですね)と軽く聞き流していたのだが、

今は、また別の意味にも捉えることができる。

「早くセンターバックに転向して、センターバックとしての経験を積んだ方がいい」

そのようにも聞こえてくる。

センターバックは経験、経験、経験、経験。

秋田さんも、岩政大樹さんも、こればっかり言っている。

闘魂とか筋肉とか他にも大事なことはあろうが、一番口にされるのは経験。

選手としての秋田豊は、あの顔で実はミスの少ない選手だったけれど、

それでも、エムボマたち世界トップクラスにやられる経験を通して進化していった。

青木は年齢的にはベテランであるも、プロでセンターバックに定着してからの年数は浅い。

ファンとして見たいのは、非常に分かりやすいミスをした後に、どのように進化してくれるかということ。

試合に出てミスをしないサッカー選手はいない。

ミスをしない選手は、試合に出ない選手だけ。

青木の次回の修正と、そして、青木よりも経験の浅い山村や植田が、どれだけやってくれるかということに興味を移していきたい。
名古屋戦のスカパー録画を見直し中。

解説はアントラーズOBで名古屋OBでもある秋田豊さんだった。

さすが秋田さん、独自のスタイルを貫いておられる。

秋田さんの解説は、選手の個人能力(不足や甘さ)の指摘が、かなり多い。

正真正銘のJの名選手であり、鹿島を想うOBだからこそ出ている指摘だ。

事実には違いない。

大迫は簡単なシュートは簡単に決めなければならないし、柴崎も山村もクリアは安全にコントロールせねばならない。

他の選手も数多くの指摘をなされている。

しかし、それを90分に渡って聞かされるとなると、結構、視聴者はストレスになってしまう気がする。

サポーターは何だかんだ言って選手のことが一番好き。

基本的に、監督よりもフロントよりもクラブ功労者よりも、今の選手たちが大事だ。

なので「選手の能力・技術・経験が足りないから負けている」と言われてしまうと、逃げ場がなくなってしまうところがある。

秋田さんの場合、サッカー選手としては代表選手であり、指導者としてもS級持ちでも、テレビ解説としてはまだ駆け出しに近い。

努力家の彼であること、意識すればすぐに上達するはず。

結構、風貌に似合わず声は聞きとりやすい。

「ヤード!」「筋肉!」「闘魂!」とあまり言わなくなったあたり進歩もしている。

彼の更なる進歩に期待していきたい。
まさか地球連邦軍が解説用モビルスーツを開発していようとは…。

戦局を打破しようと投入されたジム・ウエダ(日本での登録名・上田滋夢)。

低コスト量産機RX-79ジムの失敗作をサッカー解説用に改装したものだ。

そのジム・ウエダがJ1第13節神戸×鹿島に登場。

珍解説によって我らが鹿島軍視聴者のド肝を抜くことに成功した。

当機の解説を取り上げ、分析してみよう。

・「上田滋夢&三宅きみひと」という昭和のお笑いコンビのような解説&アナウンサーコンビで登場。芸風はジムがトンチンカンボケ役。きみひとは太鼓持ち役。

・ヴィジュアルはヒゲが面白く生えているのが特徴。

・序盤、静かに立ち上がる。一見、ちゃんとした解説者を装う風の前フリをしているが、奇人の雰囲気は隠しきれず。全国の視聴者は「なんだか、こいつ、おかしいな…」と首をひねる。

・前半30分、作戦開始。勢いよく「ドゥトラは鹿島にフィットしていますね」と指摘。

・前半36分「ドゥトラもカウンター以外はしっくりこないところがありますね」と僅か6分で前言撤回。

・ジム「伊野波がCBに入った途端、鹿島の攻めが変わってきた」。ナイス発見とばかり一気にテンション上がるジム。

・ジム「今もジュニーニョ、伊野波から逃げましたねえ」嬉しそうにはしゃぐ。しかし、どう見ても、ただ味方の攻め上がる時間を作るためだけのボール保持を選んだだけ。

・きみひと「(鹿島は)伊野波とは勝負を避けたいと?」ジム「ふぁい!」(嬉しさのあまり、「ハイ」を噛む)

・興梠のシュートがストップされたシーン。そらぞらしくジム「これはアントラーズにとって大きいナァ~」。

・ジム「見える、神戸が次のステージに上がるポテンシャルが」私にも見えるぞ、ララァ。

・神戸、田代のゴール直後。ジム「ほんとに、こう、(神戸の)未来が見える」気分はニュータイプ。

・終了間際、神戸・大久保のシュートを曽ヶ端キャッチ。ジム「アァーッ」とガッカリ。

・試合後はおべっか嫌いな西野監督(神戸)におべっか使いまくりインタビューで渋い顔をされる。

・ジョルジーニョ監督&ランドー通訳にはトンチンカン質問をぶつけて困惑させる。

・ジム・ウエダ、最後は「俺、いい仕事した」的に満足気。

ひさびさに面白い解説者が現れたぞ!
サッカー解説者レビュー。

今回は鹿島アントラーズの伝説的CBであり、闘魂一直線男、秋田豊氏。

現役選手として凄かった彼も解説者としては新米。修行中の身だ。

選手時代はプラスに働いた「クヨクヨ悩まない性格」「闘魂」「強面」が、解説の仕事でプラスに転じるまでに、いくらかの経験が必要な模様。

彼には解説者スタートからハンデがある。

「J1京都監督時代、サッパリ勝てなかった」ことによる説得力低下に加えて、「サッカー番組出演時の根性一直線丸出しコメントの数々」、それに「思慮深いのとは正反対の外見」。

まあ、昔からの鹿島サポとしては、「秋田豊」というだけで、「鹿島愛溢れるコメント」してくれるだけで、文句は無いわけなのだが…。

客観的には、プロの解説者として更なる成長が必要と言えるだろう。

ただ、修行中とは言え、彼には「他の解説者が持たない武器」がある。

「鹿島OBとして、結構、遠慮なくアントラーズ選手の課題をズバズバ挙げる」ことだ。

通常の解説者は遠慮しがちなもの。

それは視聴者ウケもそうだし、何より現場経験者は身に染みている。

「選手の弱点指摘は慎重にならなければ」と。

大抵、サッカー選手のモチベーションがガタ落ちする主因は「他人から指摘された弱点を気に病んで、長所を見失った時」。

一個人ブロガーに過ぎない私ですら、選手の弱点指摘は最小限に留めようと配慮はしている(つもり)。

それを秋田氏は「鹿島愛」「根っからのOB意識」のおかげで、スバズバ言ってくれる(※他クラブ選手に対しては、そこまで言わない)。

視聴者としては「あら、あら」と思うこともあり、「でも、これでサポーター全体に理解が進むのかもなあ」と思うこともあり。

例えば、先日の仙台戦解説。

「青木のボールの受け方、持ち方」についての秋田氏指摘。要約すると「左右どちらにもパスを出せる受け方をしていない」「僕が現役で一緒にやってた時から変わってないですから…」と。

他の試合でも、自分と同ポジションのCB伊野波(現ハイデュク)について「(その試合で出場していなかった)中田と比べてDFラインが下がり目になる」。

遠藤については「遠藤選手のところでボールを取られることが多い」。

他のプレイは褒めているので、これらの課題指摘はアントラーズOBならではの「期待の表れ」に違いない。

青木、伊野波、遠藤あたりは、もう一伸び必要な選手。

それが可能な年齢であり、しかし、もう若くはないので、早急に成長する必要がある。意識高くプレイしないと、伸びるものも伸びないということで、秋田氏もつい口を挟んでしまうのだろう。
いつも辛口評論家を批判する私であるが、何も彼らに恨みがあるわけではない。

一方的に批判するばかりではフェアでなかろう、と思うので、彼らの優れた提言を見つけて取り上げたい。

今回、先日批判したセルジオ越後氏、杉山茂樹氏を取り上げる。お二人の貴重な提言を一つずつ紹介しよう。

まずはセルジオ氏の「J3導入案」だ。こちらはセルジオ氏コラム

なんていうか、相変わらず買わなくていい反感を買ってしまうような書き方ではあるが、J3導入というアイディア自体には私も賛成だ。

現状の問題点として、J2の上位と下位との差が大き過ぎることがある。

甘いディフェンスから4点、5点も入れられる試合ってプロの試合としてどうなの?という疑問が湧いてくることが少なくない。

J1のクラブ数も、厳密には言えないが、多くても14クラブまでが妥当であるように思う。

J1・J2・J3とリーグ再編をして、優勝争い、ACL出場権争い、昇降格を近い実力同士で競らせることは、試合の質、リーグの質を高めるのに有効であろう。

ただ、そういった再編をする際には、下のカテゴリに落とされるクラブが出てくるわけで、落とされる側はたまったものではない(鹿島だって世代交代に失敗すればいつ落ちるか分からんし)。

ということで、事前の協議、早めの告知をして、数年かけて実施しなければならない。

だから、これは、セルジオ氏のおっしゃる通り秋春制より先に手をつけるべきことである。

次に、杉山茂樹氏の提言。

私は杉山氏にいい印象がないのだが、しかし、以下の提言には全面的に賛成だ。

ご自身のブログで、「日本のマイボールありきの発想を転換すべし」とおっしゃっている。

これは私も常日頃思っていて、どうにもポゼッション大好き、ポゼッションすれば満足なところが、これまでの日本サッカーにはあった。パスをつないでゲームを支配することがカッコイイ、面白い、美しい、強いチームの条件だと。

それはそうなのかも知れないが、それも行き過ぎるとなんとやら。

パスばかりでシュートもドリブルも少ない試合ではどうしようもない。ポゼッションサッカー=攻撃サッカーなのではない。

しかしながら、今シーズンのJリーグを見渡してみると、そういったところで転換期に差し掛かっている。

フィンケ監督の浦和レッズが少なくない試合で見せた「悪しきポゼッション」。パスを横や後ろに出すだけで、ボールは前に進まない。一向にシュートチャンスが訪れない。

彼らにとっては残念な試合内容であったわけだが、しかし、注目されるクラブが実例を提示してくれたことによって「ポゼッションに過度にこだわるのは良くない」という認識が広がってきており、これは数年後には常識に変わってきそうな気配もある。

ワールドカップ出場国の中で平均より力が落ちる日本代表がポゼッションにこだわっていては、ますますシュートチャンスがなくなる。

相手方がほとんどボールを保持し、日本は堅守速攻でのみチャンスが作れると考えた方が良いだろう。

どんな戦術であっても鍛え上げれば威力があり、美しさがあるもの。大切なことはゴールを決めることであり、ポゼッションは手段に過ぎないのだ。

勝つためには「マイボールありき」の発想の転換が必要。その点、杉山氏の提言に賛成だ。

ただ、付け加えておきたいのは、サンフレッチェ広島のような道もある、ということ。

広島の道とは、勝つことと同等以上に「自分たちの理想とするサッカーを貫く」ことを重視する道だ。

日本のサッカー人気、競技人口、選手の質、集まる資金、それらの現実を見据えて、「ワールドカップは出場できればOK。全敗しても魅力的なサッカーをやる」として、ワールドカップ本戦でもポゼッション、攻撃サッカーを貫くという道。たとえ木端微塵に打ち砕かれようとも。

昨年のCWCでのG大阪のやり方とも言える。超強豪相手に5点取られても3点を取り返して「日本は今時珍しい面白いチームだ」といった称賛を得る…かもしれない。

ただし、0-4くらいで負けて、「いやー…、無策だね」って呆れられる可能性もあるわけだが。

日本代表ファンの大多数がそれを望むのであれば、そういった道を進むのも有りだとは思う。
今週のサッカーダイジェスト、買ったついでに鹿島特集以外のページも読んでみたのだが、セルジオ越後氏のコラムは相変わらず。

適切なことも書いている一方(例えば、J3導入の提案とか)、言いがかり的にも聞こえる提言も多い。

数多くモノを言っているおかげで、その中には、他の誰もが言わないような素晴らしいことを言っていることもあるし、8割以上は文句な気もするし、結果的に評価する人もいるけれども、全く評価しない人も多く、それがセルジオ越後氏というキャラクターなのかなと思う。

私個人的には、彼のことは「スクラッチくじ」みたいなサッカー評論家だと捉えている。

言うことにハズレは多いが、スクラッチくじくらいの確率で、アタリ提言をしてくれる。

そのアタリ提言の中には珠玉のものもあり、鹿島に対して好意的なものも少なからずある。

いなくなったら寂しいので、今後も元気にスクラッチぶりを発揮して欲しいと思う。
G大阪×鹿島をスカパー録画で見直し。

試合内容も見どころがあったけれども、まず、名波氏の解説が面白かった。

解説者デビュー当初は、ちょっと声に元気がないかな、というのと、彼が解説した試合で鹿島と磐田が大敗していたので、解説者としての勝負運が悪いのかな、と不安に感じていたが、今では、すっかり持ち味を発揮しており、楽しそうにピッチ解説をしていた。

名波氏の解説は興味津々で聞ける。

ディフェンスの穴を見つける戦術眼、攻撃の見通しを立てる創造性は現役を退いても変わらず。戦況の変化への気づきが早い。

ゲームメイカーとしてJ随一だった名波氏だけれども、解説者としても随一かも知れない。

少し昔の話をすると、私にとってJリーグ史上最高の対戦カードは「黄金時代の磐田×鹿島」。

J初期のヴェルディ、マリノス(岡田監督時代も含めて)は強かったし、浦和もG大阪も魅力的なクラブに成長したけれども、しかし、やっているサッカーは当時の磐田には及ばない。

紛れもなく世界最高の名手の一人であったジョルジーニョが中盤に君臨し、CB秋田、SB相馬、名良橋らが鉄壁のDFラインを形成する鹿島。

対するは、名波・藤田を中心とした華麗な中盤、決定力抜群のゴン中山擁する磐田。

さんざん名勝負を繰り広げてきたし、また、さんざんひどい目に遭わされてきたが、それも今となっては素敵な記憶。

私だけでなく、当時の鹿島や磐田の選手たち、両クラブのサポーターにとっても、懐かしい時代。

あまり昔の話をしても仕方ないが、しかし、名波氏が鹿島戦を解説しているのを聞いていると、ふと思う。

あの頃、名波は鹿島ディフェンスの穴をこんな風に探していたのかな、とか。

ジョルジや本田や相馬がいて、簡単には穴はできなかったハズだけど、それでも名波は穴を作り出すパスを出していたな、とか。

当時は今のJリーグの姿は想像できなかった。鹿島と磐田のライバル関係は、ずっと続くものだと思っていた。

あの名波が、もう解説者なんだ。
千葉戦の快勝から一夜明けた今日、私は、まだ勝利の余韻に浸っている。試合後に好材料を無理に探さなくても良い試合は、久々であった。

明後日の水原戦のことを考えるのは、また明日からの楽しみとして取っておくとして、今日一日は、ゆったりと喜びに浸りたい。

昨日の試合ばかりは、あれこれ書き散らすこともないかな、とそのように思う。

あまりムダな議論はしない。それは私なりのサッカー観戦術だ。

たしかに「クラブの強化方針」であるとか、「監督采配・選手起用」であるとかを議論するのは、サッカーファンの深い楽しみの一つであるし、私も好き。

しかし、それもやり過ぎると、なんとやら。

セルジオ越後氏のように「日本サッカー界やJクラブの問題点を指摘し続ける」ことばかりが正しいのではない。

それをファンがやっていると、今度はサッカーによって不満が積み重なる。

なぜならば、サポーター・ファンが問題点を指摘し続けても、まず、その通りに改善されることはないからだ(たまたま、同じようになることはあるが)。

サッカーファン同士で「なるほど」「深いな」と楽しむ以上に、例えば、クラブ批判であるとか、監督批判、選手批判を激烈にしても、意味はないのである。サッカーファンすら聞かない議論は、原則、無意味。

「楽しみ、深く感動するためにサッカーを観ているのか」、「日本サッカー界やクラブの問題を指摘するためにサッカーを観ているのか」、それが逆転しては、本末転倒である。
今回から、サッカー解説者についてのレビューを折りに触れて記事にしていきたい。

解説者それぞれに癖や傾向があるので、ある程度、彼らのスタイルを理解しておくと、より興味深く解説が聞ける。

今回は大御所サッカー解説者、セルジオ越後氏。

セルジオ氏と他解説者との最大の違いは、ブラジル人としてのメンタリティー、プロ意識である。そして、それがそのまま、サッカー解説者としてはプラスにもマイナスにも働く。

マイナス面から挙げてみると、結果的に、ネガティブキャンペーンに陥りやすい。

「プロである以上、現状に満足せず、常に上を目指す」という確固たる信念を持っておられるので、テレビ解説にせよ、コラムにせよ、問題点・改善点を挙げることに終始し易い。

逆に、楽しむポイントを紹介することは得意ではない(見つけていても、挙げないのかも知れない)。

ブラジルのように国民総評論家の国であるのならば、それで問題ないのだろうけれど、日本では、そうとは言い切れない。

「深くサッカーを理解したい」「日本サッカーのレベルアップについて真剣に考えたい」というファンは存在するものの、必ずしも多数派ではない。

単に娯楽、エンターテイメント、息抜きとしてサッカーを楽しみたいというライトなファンも少なくないだろう。

そういう意味では、セルジオ氏の解説が、たまたま試合中継を観た一般視聴者、単に楽しく試合観戦をしたいだけの人の心情を考慮しているのかというと疑問符がつく。

ということで、マイナス面をひとまとめにしてしまうと、「気軽にサッカーを楽しみたい人には面倒くさい解説者」ということになる。