鹿島アントラーズを応援するサッカーコラムです。
3/5(土)にカシマスタジアムで開催された、鹿島アントラーズ×サガン鳥栖。リーグ戦1stステージ第2節。
映像再確認した上でのピックアップ選手短評。

【OMF 中村】
仕掛けられるアタッカー兼ゴール前に飛び込めるストライカー。
鳥栖DF一人くらいであれば、ボールセンス抜群のドリブルで突破する。

ゴール前、クロスボールに合わせヘディングシュートを放つ。ここでは打てたが、ドリブルで持ち込んだ際、一瞬のシュートチャンスに躊躇ってのチャンスロスがしばしば見られる。もちろん、「打ってもDFの足に当たる」というような中村本人の瞬時の判断のあることであるが、カイオや金崎のように打ちきってしまった方が、シュートで終わる能力が磨かれていく。ただのチャンスロスで終わっているので勿体ない。

守備への戻りが速く、ボール奪取しばしば。自陣ペナ内でも最後まで身体を寄せる。
守備能力の向上に加えて、メンタル的にも充実が感じられる。
3/5(土)にカシマスタジアムで開催された、鹿島アントラーズ×サガン鳥栖。リーグ戦1stステージ第2節。
後半部分までを映像再確認した上でのピックアップ選手短評。

【FW 赤崎】
鳥栖ビルドアップ開始地点に圧力をかけに走り回り、前線守備の貢献がある。
プレスバックの判断もいい。40分、鳥栖の人数をかけた攻撃。赤崎、ディフェンディングサードまで戻りファウルでプレイを切る。

裏を狙っているのだが、今ひとつ狙いがハッキリしない。パスの出し手からすれば、おそらく分かりにくく、シュートを打てる位置にラストパスを引き出せず。「俺に出せ!」的なストライカーらしいハッキリした動きを期待したい。

序盤、中村のつなぎからシュート、後半の単独でロングカウンターからのシュートなど、シュートを打ってはいるものの、鳥栖GK林を脅かすようなものはなかった。

チームプレイヤーとしての律儀さを示すも、ストライカーとしての怖さに物足りなさを残したまま、カイオと交代。
3/5(土)にカシマスタジアムで開催された、鹿島アントラーズ×サガン鳥栖。リーグ戦1stステージ第2節。
前半部分を映像再確認した上でのピックアップ選手短評。

詳細は鹿島アントラーズ公式サイト

【OMF 遠藤】
右サイド盤石の預けどころとして機能。ひとまず遠藤にボールを預けておけば一安心。ロストの心配がほとんどない。

西との連係力は非常に高い。ゴールデンコンビといってもいいほど阿吽の呼吸でサポートし合えている。この二人のパス交換&フリーランニングで右サイド突破。遠藤、寄せてくる相手をフェイント入れてかわし、クロスを上げきる。

利き足でない右足でのクロスにも精度があり、中村ヘディングシュートに直結するチャンスボール供給。もちろん、利き足の左はより正確。31分、金崎の決勝ゴールは遠藤のプレイスキックが起点となっている。

吹田スタジアムでの鹿島アントラーズ×ガンバ大阪のリーグ戦1stステージ第1節、後半。ピックアップした選手短評。

詳細は公式サイト

【CB 植田】
この試合では先読みが良く、背後に出てくるパスにも余裕を持って対応。もともとのスピードに予測が加わり、頼りがいすらある。これぞ植田に経験、鬼に金棒、ケンシロウにヌンチャク。

ビルドアップのパス精度については、ちょくちょくミスはしているのだが、致命的なミスはなかった。パススピードがあるので、敵を食いつかせた上で通すことも可能である。

味方セットプレイ時にはキックのターゲットになる。強靱な体格とダッシュパワー、それに見た目と合わせて、相手守備陣に怖さを与えることができている。

試合終盤、ガンバが同点狙いで攻めに比重を置く時間帯。植田もミスなく冷静に対処、集中を切らさず跳ね返していく。経験値の蓄積をピッチで表現できていた。

吹田スタジアムでの鹿島アントラーズ×ガンバ大阪のリーグ戦1stステージ 第1節、前半。ピックアップした選手短評。

詳細は公式サイト

【FW 金崎】
前線でボールを収める技術の高さとフィジカルの強さ、闘争心を併せ持つ。速さもあり、ガンバDF陣と身体をぶつけ合いながらもドリブル前進。必然、守備陣の目線を自らに引きつけるのだが、そこから更に突破あるいはシュートを選ぶこともできるし、前向きの味方にチャンスボールを供給することもできる。

この試合でも前半から、何が何でもボールをゴールに近づけるという意識がズバ抜けていた。ややもすると大事に持ちすぎがちなチームにあって、金崎の復帰は相当に大きい。能力・メンタリティ共に最前線の万能選手と化している。
昨日のアウェイ名古屋戦は1-1。

鹿島は今季初の勝ち点を獲得。

勝ち点1であっても今はありがたい。

連戦の疲労があり、セットプレイ守備には脆さを抱えている。前線は金崎以外に得点力がなく、一試合通して戦えるボランチが柴崎しかいない。

連敗中の課題が修正されておらず、修正する時間もない。

それでも、名古屋もよろしくないことに助けられたとはいえ、勝ち目の見える試合であった。選手たちは疲労に負けず、集中して相手と戦えていたと思う。

もちろん、「頑張ればいい」とか「勝ち目が見えて良かった」とかはプロに対する見方ではない。ただ、なにせ今はそれくらい弱いため、基準が下がり、そう見なしてしまう。

思えば昨シーズンポンポン点が入ったのは、単に運が良かっただけのような気すらしている。その反動で今年は運が悪いのか、それとも素直に実力が出ているだけなのか。

さて、これで4月3日の鳥栖戦まで中断に入る。

修正点は誰の目にも山積みに見えるが、悪いところばかり見ていれば自信がなくなってますます弱くなる。

セレーゾの下で立て直されることを願いたい。中断明けの鳥栖戦で見違えるような鹿島を見たい。
昨日の湘南戦も1-2負け。

新加入・金崎の先制点までは良かったものの、小笠原のPK献上から同点に追いつかれる。その際の小笠原、鹿島ペナルティエリア内、上がってきたボールに向かわず敵に強く身体をぶつけており、完全なるPK。

若い選手でも滅多にしないようなミスを小笠原がやってのけるとは。勝負の流れを失う致命的シーン。

更に、毎度毎度の得点力不足。

チャンスは作れていたが、高崎、土居、遠藤と得点源3人が軒並み、シュート不振。

高崎は先手を取ったシュート体勢に入れず、土居はターンして仕掛ることができず、遠藤は決めるだけというシュートを外す。

ならばとゼロトップに変更したセレーゾの采配で、今度はチャンスすら無くなる。

最後は焦って攻めるところを、やすやすとファーにクロスを上げられ、抑えられず決められ負けるという、典型的な負けパターン。

これではフォローしようがない。

無理に良かったところを探せば、個の強さ上手さ兼ね備えた金崎。高さとつなぎの山村。この二人は昨年までのスタメンにない色を出してくれるかなというところは見えた…

が、なにせ相手はJ1最少規模の湘南だ。彼らにいい外国人選手がいて、いい若手がいて、監督の采配が当たったとしても、鹿島が優勝が目標のチームなら、キチッと勝ちで終わらせるのがミッションだった。

ベテランの大ミス、前線の完結力不足、安易な失点。

これでは勝てるわけはない。負けは負けでも内容まで寒い。丁寧で正確、老獪な鹿島はいまだ見えない。

中国遠征を流れを変えるきっかけとしたい。

人選

昨日のアウェイ清水戦は1-3敗戦。

負けて言い訳もない。

試合勘に勝る鹿島の有利が大きいと見ていたのだが、これを生かせなかった。

それも道理というもので、鹿島は大きくスタメンを変更。

コンディションや怪我を考慮された曽ヶ端、小笠原、昌子の代わりに佐藤-植田-梅鉢の控え守備ユニット。

有望な三人ではあるが、J1トップクラスと認めるには公式戦で欠点が出やすい選手たち。

三人のうち一人ならまだカバーし合えるにせよ、三人同時起用は機能性が上がらない。

元チームメイトの本田拓也にしてみれば、小笠原らに比べて組みし易い感覚があったはずだ。

鹿島は守備だけでなく、FWも依然として点を入れる気配がない。どうやら、ACLもJリーグも関係なかった模様。今の日本人FW二枚のみではセレーゾも八方塞りか。

主審割り当ての不運もあった。

得点に直結する判定ミスで有名な佐藤隆治主審。その実力を遺憾なく発揮し、鹿島のゴールが(たぶん)一つ減ってしまう。

清水にも損な判定はあったし、鹿島のミスも酷かったから勝敗は変わらなかったと私は考えるが、しかし、ミスジャッジはイヤなものだ。

それぞれの人選に文句を言いたい気持ちは山々である。

その一方、「主審」「キーパー」「センターバック」「ストライカー」の層の薄さは私も知っている。Jリーグ全体で人材に乏しく、起用せざるを得ないところがある。

唯一、ボランチは青木や山村で良かったのではと結果論を持つ私であるのだが、梅鉢のポテンシャルにセレーゾが惚れ込んでいるのも無理もない話。素晴らしいダッシュパワーがあり、素直で綺麗なキックを蹴れる希有な男だ。

梅鉢に全盛期のセレーゾのサッカー脳と肉体があれば、きっと凄い選手だったと思うのだ。梅鉢が鳴かず飛ばずなのは、主にサッカー脳が悪いだけなのであって、決して梅鉢が悪いわけではない。セレーゾがここまで惚れるボランチは滅多にいるものではない。

なんとか経験則を積んで、開花してもらいたいものである。

佐藤主審はともかく、GK佐藤サンマと、植田、梅鉢にはポテンシャルがある。チームがノッている時期であれば、きっと勝利に貢献してくれる。

まずは早く一勝して落ち着きたいもの。負けが込んでリズムが悪いと、素直に未熟が出てしまう。

次はしっかりベストメンバーの試合をお願いすることとして、切り替えたい。
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鹿島アントラーズの2014年最終節、サガン鳥栖戦は0-1敗戦。

【相手があってのこと】
まず、鳥栖が好チームであったことを讃えなければならない。

全員の守備イメージが高いレベルで一致しており、特に前半。

ボールホルダーへの寄せが速く、パスコースが瞬く間に切られてしまう。

ただ形が綺麗なだけでなく、一対一では深く踏み込んで戦ってくる。

敵ながら素晴らしい守備だった。

いい守備からはいい攻撃が生まれるもの。

開始早々の6分。安田のクロスから池田の落とし、ボランチ高橋へ。速いテンポでつながり、強烈なダイレクトシュートで先制点を決められてしまう。

これだけの守備を相手に、頭からリードを許すとは…。

いきなり、非常に難しくなってしまった。

【強烈な個か、セットプレイか、高連動か】
昨日の鳥栖くらいの守備を破るには、

単独で打破する個人能力か、

セットプレイか、

あるいは練磨されたコンビネーション攻撃が必要だった。

しかし、鹿島は単独打開を担当するカイオを出場停止により欠いていた。

そして、得点源となるようなセットプレイと、流れるようなコンビネーション攻撃は、まだ得ていない。

カイオ以外で最も仕掛けの力を持つのは遠藤康で、

彼にはあと一歩という仕掛けからのシュートシーンもあったのだが、やはり鳥栖の守備陣が強い意志を持って身体を張ってきて、決めるに至らず。

【気持ち】
スコア1点差ながら、完敗。

鳥栖相手に起点を作れない時間帯が長く、完敗と認めやすい内容であった。

よって、セレーゾが挨拶で言ってくれた、

「クソみたいな気持ち」は、分かる。

小笠原が言ってくれた、

「こういう時にこんな不甲斐ない試合しかできないのが、今のチームの力かな、と思います」(J's GOAL)というのも、分かる。

こんなリーダーたちがいるチームに、例えばフォルランがいれば、

「日本人には降格して笑っているやつがいる」とは口が裂けても言わないだろう(※セレッソ降格の件で南米でのインタビューに答えての発言とのこと)。

優勝できなかったら、最後の大事な試合に勝てなかったら、笑ってはいられないのが鹿島。

鹿島アントラーズには「頑張ったからいいよ」とか「成長したからいいよ」で済ます伝統はない。

来季に向けても向上の手を緩められない。

【感謝】
それでも、一人のサポーターとしては一年間楽しませてくれた感謝の気持ちに嘘はつけない。

ここまで選手とチームの成長が楽しいシーズンになるとは思いもしなかった。

満さんの編成、セレーゾの大胆な若手起用に疑問を持つこともあったが、よく見返してくれたと思う。

選手たちは鹿島アントラーズとして恥ずかしくないだけの戦いにしてくれた。シーズン前の「悪い方の予想」を大きく上回ったことは、多くの人の間で一致するはず。

低い下馬評を覆すのが鹿島アントラーズの始まりであり、Jリーグ創生期に次ぐくらい、前評判を超える成長ぶりを示すシーズンにできた。

引退する中田選手含めて、選手一人一人と、そして、その選手を近くで支えたスタッフたち、ご家族に「おつかれさま」と「ありがとう」を申し上げたい。

近くからも遠くからも、一緒に鹿島アントラーズを応援してくれる全てのサポーターの皆さまと、スポンサーの皆さまにも。

鹿島アントラーズがあって良かったと、つくづく思う。

来季はタイトル、獲りましょう。
昨日の鹿島アントラーズは長居でのアウェイ戦。

カイオの先制から赤崎の2得点、柴崎の締めのゴールでセレッソ大阪に4-1勝利。

内容・結果ともに、優勝争い中のチームと、降格決定するチームの差が如実に表れた一戦となった。

【鹿島の進歩。セレッソの停滞】
鹿島の方がサッカーに必要なことができていて、

セレッソの方がしてはいけない判断ミスが多かった。

杉本健勇や扇原貴宏が自陣でリスキーなプレイ選択をし、鹿島にボールを渡してしまったのとは対照的に、

2012年ロンドン五輪時には代表選考において彼らの後塵を拝していた柴崎岳と昌子源。二人はチームに必要なプレイを的確に遂行し、ミスが少なかった。

柴崎は得意の攻撃だけでなく、セレッソカウンターをいち早く察知。鹿島ペナルティエリア内まで走り戻ってブロック。

昌子は一度、杉本にやられて失点に至ったものの、その一つ以外は広範囲にドリブルもシュートも潰し、強烈にラインアップを主導した。

杉本健勇の突破力、扇原のミドルシュートは、さすがの天賦の才を感じさせたけれど、彼らのそれは小さな個人能力の域を出ず。

チームに自らの能力を落とし込む知恵、応用といったところで鹿島の選手が上回った。

【若いからではない】
小笠原満男の言うように、鹿島では「若いから試合に出るのではない」。

「勝つために試合をする」のであって、その中でこそ選手が成長するという哲学が根づいている。

たしかに若者の成長は分かりやすく見える。

前線から守備のスタート地点となった赤崎と土居。

赤崎は苦手だったヘディングゴールを二試合連続で決め、かつては華奢だった土居は身体を張ってボールキープした。

カイオは威力ある独力突破だけでなく、ドリブルで敵を引き寄せてから味方にチャンスボールを供給する選択肢も持った。

久々の試合となった植田は落ち着いて試合に入り、打点の高いヘディングでハイボールを跳ね返す。高速ロングフィードでアシストも決めた。

そして、進歩しているのは若手だけでない。

中堅サイドバックの西と山本は、昨シーズンより選手としての価値を上げる安定したパフォーマンス。攻撃センスの塊たる西、守備と運動量の山本は、この試合でも計算できる両翼だった。

遠藤はボールをこねくり回す悪癖が小さくなり、シンプルに味方を使っていく。

ベテランの小笠原と曽ヶ端は決して体調万全ではなかったと思う。だが、効果的なプレイが何かを知り尽くし、プレイと指示の両面でチームを牽引。

交代選手たち、豊川、ルイス、杉本太郎はそれぞれの武器を短い時間内に発揮。逃げ切りに貢献。

90分を通して、鹿島の方がサッカーを知り、大きな連係でつながっていた。

セレッソには残留したいという強い気持ちはあったにせよ、チームとして機能するための積み上げを欠いた。急にコンビネーションは合うものでない。

【もっと良くなる】
アントラーズでは出場した選手だけでなく、控えの選手たちも。監督、スタッフ、サポーターも。ここにきて一層、一丸となる雰囲気が強まっている。

妥当なる4-1大勝だが、小笠原主将曰く「もっと良くなる」

最後の時間帯には体力が落ちたことと、メンバーが代わったこと、セレッソがやけになって攻めてきたことで、複数回の失点危機を迎えた。

また、前半から、あとは決めるだけというシュートチャンスを外し、フリーでのミスパスがいくつかあり、バイタルでのマークの甘さもあった。

そういったところもセレッソ戦の経験をベースに、もっと良くなる要素である。

残り一つ。

今季最後を締めくくるに相応しい、出し尽くす試合を目の当たりにしましょう。
本日カシマスタジアムで行われたリーグ戦第32節。鹿島アントラーズは川崎フロンターレ相手に2-1勝利。

今シーズン初の中断明け試合勝利に喜び、ホッとしている。

シンプルに「よし!」というのと、それから、変な苦手意識を来シーズンに持ち込まずに済む。

この試合、アントラーズはチーム一人一人の守備がよく、その守備の良さはトレーニングの密度に根差したものであった。中断期間中から、選手もスタッフもいい準備をしたことが伺えた。

代表に参加していた昌子も柴崎もメリットを持ち帰るプレイぶり。

中盤で悠々ボールを持った柴崎にとって、おそらく、川崎の寄せはヌルく感じただろう。

また、昌子が「ラインを高く保つ」意志を強烈に発したことによって、チーム全体として意志統一しやすくなり、守備がハマる一因になったと思う。

もはや代表病どころか、代表のメリットしか感じなかった。個人的に代表病の心配をちょっとでもしたのは失礼だったかなという気持ちでいる。

それから、無事にルイス・アルベルトが復帰。

彼特有の粗さは見えたものの、臆さず人に当たるプレイスタイルと精神力は、やはり貴重。試合終盤に相手に流れがいくと、そのまま元気がなくなりがちな今季の鹿島に合ったキャラクター。ルイスが交代で入った試合の逃げ切り率は高い。

本山たちのボール回しと併せて、いいパターンだ。

それと、少々悩みの時期にあった赤崎がゴールを決めた。視野が広まれば、もっといいプレイができるはず。このゴールで精神的に楽になってくれれば。

先制ゴールを決めて、ゴールシーン以外にもストライカー的な動きを見せた遠藤。彼が調子に乗ってくれば、残り試合とても心強い。

首位浦和が負けたことで優勝可能性が残った。

鹿島より上にいる2位のガンバが勝っているため、今日の結果をもって浮かれるということはないにせよ、

優勝可能性を残してラスト2試合というのは、かなり楽しく、サポーター冥利に尽きるものだ。
昨日、新潟ビッグスワンで行われたアルビレックス戦。

鹿島アントラーズは2-1勝利。アウェイの地で5試合ぶりの勝利を飾った。

【ビルドアップの難】
鹿島は左SB山本を欠き、その代わりに出場した前野は長らく試合から遠ざかっていた。試合勘を欠いていた。

鹿島対策万全の新潟相手に、鹿島はビルドアップから苦しむ。

失点シーンは、その難を突かれた格好。

前半43分、GK曽ヶ端からCB昌子へのショートパス。

次に昌子から、下がってきた小笠原へパス。

小笠原が受けた瞬間、新潟はパスコースを塞ぐ。

それに対して、鹿島のチームメイトは小笠原のパスコースを作る動きに乏しい。

前野は前に行きすぎて、また、植田は顔を出すのをサボっている(※植田の場合、気を抜いたというより、それをしなければならないことを知らない可能性が高い)。

後方の昌子、右前方の柴崎へのパスコースも既に塞がれている。

結局、つなぐ意識の高い小笠原は豊川へのチャレンジングなパスを選択するも、カットされカウンターを受ける。

守る方にしてみれば、一つしかないパスコースに出たパスをカットするのは難しくない。

ここは小笠原のミスパスとして形になっているが、戦術遂行力の高くない前野と植田のところが原因のシーンとも言える。

そのカウンターから指宿のダイレクトパス、それが鈴木武蔵に渡って決められてしまい、失点。

指宿と鈴木への対応については、鹿島の若いCB二人のリスクマネジメントの遅さ、迷いが出ている。

【技術の粋】
鹿島の同点ゴールは62分のセットプレイ。

小笠原のキュキュッと大きく曲がるキックを、途中出場の中村。ダイレクトで合わせ、流し込んだ。

鹿島らしい、技術と技術が融合したゴール。

小笠原の変化球が新潟DFとGKの予測を超えて、フリーの中村につながった。

残り試合少なくなったところで、中村の存在感が増すのはいい徴候。

そして、決勝ゴールは85分。

終盤、勝利への意欲に燃える柴崎と土居による縦への仕掛け。

こぼれたボールに走り込んで拾った西。

守りにつかれていたものの、その股下を抜く正確なミート。余計な力の抜けた綺麗なキックフォームから、伸びのいいグラウンダーシュートが放たれる。

新潟GK守田、片手で触るも、手を弾き飛ばしてゴール左隅に突き刺さる。

これまた、西らしい技術による得点が決まった。

前半戦はベンチ外だった今季の西。

腐ることなく続けた研鑽が実を結び、鹿島移籍後ベストシーズンを送っている。

【勝てばOK】
新潟・柳下監督の鹿島対策はよくできていた。

特に前半、小笠原らのパスコースを切られた鹿島は、パスのつながらない展開を強いられた。

レオ・シルバも相変わらず強力だった。

決して完勝ではなかったものの、何気に要の一人である山本を欠いて、よく1失点で防いだとホッとしている。失点シーン以外は好守備も多かった。

今は勝つことに価値がある。

今年あと3つも勝ち試合を見られるかと思うと、まだまだ楽しみは続く。
昨夜の浦和戦は1-1引き分け。

開始早々の5分、曽ヶ端のPKストップ。マルシオ・リシャルデスの真ん中を狙ったシュートを、よく足を残して防いでくれた。

これで鹿島は集中力を高めることができた。

序盤こそ浦和に優位なポゼッションを許すも、律儀な守備ブロックを作って対抗。

時間経過と共に浦和の攻撃に順応すると、流れが変わってくる。ボールを前につなぎ、土居や遠藤が度々、シュートチャンスを得た。

39分にはカイオのファインゴール。ペナ左角外、ボールを持つカイオの前にはDF二人。土居のランニングにつられてコースが空くと、カイオ、タイミング逃がさず技巧的に巻いたショット。ゴール右隅に吸い込まれた。「これぞ外国人助っ人!」な個人技炸裂ゴール。

ホームで1-0先制という、幸先の良い前半。

強いチームであれば堂々の勝ちペースなのだが、そうはならないのが今季の鹿島。

分かりやすいミスは少なかったとはいえ、リードを生かして最終ラインからポゼッションすること、カウンターと使い分けることが上手にできない。

また、せっかくのシュートチャンスにパスを選択してしまうなど、プレイ選択にミスが見られた。

組み立てとフィニッシュの両方に決断力と精度を欠いていれば、いずれは相手に流れを渡してしまう。

後半63分、シュートのこぼれ球を李の抜け目ない動きで決められ同点にされる。

同点になった後も両チーム集中してはいたが、首位の浦和は無理して攻め勝つ必要はなく、西川や阿部はさすがに守備能力が高い。

一方の鹿島は才能豊かで伸び盛りの若手を揃え、時折、センスの塊のようなプレイが見られるが、勝てる選手になるにはもう一歩。

面白味のある試合だったことは間違いないけれど、結果については妥当なる引き分けに終わった。

残り4試合。

最後は勝ちを重ねて、鹿島の選手らしく「勝てる選手」としての経験を積んでもらいたいものだ。

シーズンの最後は一番成長しているはずで、もっといいプレイをして勝つことができるだろう。
日曜に首位・浦和レッズ戦を控え、本日アントラーズは非公開練習。

きっと、いい準備をしてくれていると思う。

「どの試合も負けられない試合。残り試合少なくなってから頑張るとかおかしいでしょう?」という小笠原主将の信念が心強い。

岩政選手の『2点差は危険か』(公式ブログ)を読んでも同じことを感じたのだが、

一流ほど「特別な試合」であるとか「特別な時間帯」を自分の中で作らなくなってくる。その時だけ頑張るとか、その時だけ注意するというのがなくなってくる。

夏休み8月31日にならないと宿題をする気にならなかった自分には、とても参考になるお話。

とはいえ、私は凡人なので、順位が上同士で試合した方がワクワク感が大幅アップする。

今年は優勝争いに少し加われている状況で浦和戦を迎えられて有難い。

明後日のカシマでの試合が今シーズンJ1のベストゲームになればいいなと期待している。
昨夜のアウェイ神戸戦は0-0。スコアレスドロー。

【頑張りは見えた】
ピッチ状態がかなり悪かったことを受け、両チーム選手たちボールコントロールに意識を向けざるを得なかった。それもあって、攻撃の精度が上がりにくかった。

プロならピッチ状態に左右されずにやってくれ…と見る向きもこの世のどこかにはあるのかもしれないけれど、

しかし、実際のところ対戦相手の守備レベルが上がれば上がるほど、ゴールまでボールを運ぶために、その間、正確に、スピードアップしてボールを動かす必要がある。なるべく足下に気を取られずに、周囲を見渡してプレイする必要性が高くなる。

昨日のノエスタのピッチ環境はサッカーを困難にした。

更に、両チームの守備意識がしっかりしていた。

特に鹿島の最終守備ユニット。昌子と植田、曽ヶ端は無失点につながる集中した守備を90分に渡って継続。

そこが昨日のプラス材料であることは間違いない。

【ブラジルの縁】
そんな守備優位の試合にあっては、スーパー個人技かセットプレイでないと、なかなか点が入らない。

スーパー個人技の役割を担うのは、通常は外国人選手だ。

日本人でもそんな選手はいるにせよ、例えば大迫のように、ほどなく海外に行ってしまう。

よって、スーパー個人技は主に外国人担当ということになる。

神戸は外国人選手がしばしば違いを作り出していたものの、鹿島の凄いところはオール日本人でスタメンを組んだところ。

しかも、途中から外国人選手が出てきたと思ったら、ジョルジ・ワグネル。

毎回、スーパー個人技など出さないのに、毎回、ポジション争いなどないかのように起用されるのだから、なかなかのブラジル縁故採用。神戸戦においても、毎度お馴染み動き少なく精度も足りないという、変わり映えのない出来であった。

このジョルジのところに臨機応変な本山か、ミドルシュートのある梅鉢を入れておけば、まだ納得できたのだが…。

ただ、長年の鹿島サポーターとしての経験から、ブラジル人監督に微妙なブラジル人選手を与えると、こういう珍采配になることは分かっている。

これを機にセレーゾが改めてくれると助かる。

ジョルジ・ワグネルが良い時期なら使っていいのだ。悪くても使うのをやめてくれればいい。そのきっかけになるのならドローも悪いばかりではない。

【勝負を決めるセットプレイ力】
それから、今に始まったことではないけれど、今季の鹿島。

勝負所のセットプレイに威力を欠くのが辛い。

その弱点を埋める狙いもあってのジョルジ・ワグネル獲得であったと思うのだが、レイソル時代の彼とは精度が違う。依然として小笠原がチームトップのキッカーだ。

キッカーが同じなら、中の人がどうか。

昌子はボールに当てられるようにはなってきてはいるものの、まだズドンと決められる選手がいない。ダヴィがいなくなって余計にだ。

今季は総得点数こそ多いとはいえ、同点や1点差の緊迫した試合展開での「セットプレイでズドン」はあまり記憶にない。

岩政のような強烈なキャラの存在に慣れていただけに寂しくもあり、拮抗した試合をモノにできない一因になっている。

大半のボールに触れていない植田のところで、もうちょい、なんとかならんかなと期待したい。

植田がガタイ通りに強くなれば、昌子も、他の選手も点をとりやすくなるはずだ。
柏レイソル相手にホームで2-3負け。

近年で最もチーム力が低かった柏。それを象徴するかのようにCB鈴木大輔はアホなプレイで退場。自チームの足を引っ張った。

そんなクオリティの低い相手に、鹿島はクオリティの低いミスを連発しての負け。

GK曽ヶ端はもはやハッキリ不調。そのGKの前で守備陣は致命的なマークミス。

攻撃陣もシュートミス、パスミスのオンパレード。

全体にはフィジカルは悪くなく、機動力の面では勝っていたのだが、ミスの多さ、攻守の単調さによって優位を帳消しにしてしまった。

自信と慢心を履き違えていたのではないか?というような試合。

これで今季中断明け3回は全て負け。

それと「3ついい試合をしたら、2つ悪い試合をするペース」も堅持。

2試合連続3失点して負けたから、次からの3試合は良くなる…と思っている。その後はまた2試合負けるので、そこそこの順位で終わる予定。

それを覆すような変化が必要であることは、今日の試合を見た人だけでなく、プレイした選手も感じていることだろう。
昨日のガンバ戦は2-3。アディショナルタイムに決勝点を決められ、逆転負け。

鹿島1点目、遠藤の斜めのパスに、赤崎の斜めの抜け出し。そして、ファーを突く斜め角度のシュート。

2点目は、柴崎の高技術スルーパスを、イメージシンクロした土居の倒れ込みながらのワンタッチシュート。

2つのゴールは崩しのお手本のようなゴール。

ゴールシーンだけでなく、鹿島には攻撃の厚みがあり、選手の集中力も高かった。

山本もオウンゴールこそあったものの、サイドバックとして流れの中ではいい働き。

それだけに、逆転負けには底力の不足を痛感させられる。

ここにきて、最終守備ユニットのCB昌子とGK曽ヶ端が好調期から外れてしまったところに、ガンバの外国人選手とGK東口が好調期だったという巡り合わせがあり、

更に吉田主審の衰え顕著で、ファウルが見えていない影響もあった。

紙一重の勝負であったので、最終ユニットの調子とジャッジの揺らぎで、勝ちにこぎつけられなかったところはあると思っている。

それでも、個人的に、ガンバに対しては、ここ一番で完勝してきた相性の良さがあると考えていた。多少の怪我人、多少のジャッジを乗り越えて完勝してきた過去がある。

チームとしてのパフォーマンスが悪くなかっただけに、鹿島らしい勝負強さがなかったことが悔やまれる。

優勝するなら勝つべき試合。それは鹿島側の多くの人が分かっていた試合だった。

【昌子強行出場】
怪我をおして出場した昌子は状況なりに頑張った。

それでも、好調パトリックの初速についていけず。いつもの昌子の初速がなかったのは事実としてあった。

スピードが出ないとなると、昌子は必ずしも経験豊富というわけではない。中田や岩政のように、予測予測で周りを動かしながら守るスキルは求めにくい。

今回、強行出場で怪我が悪化、代表も辞退ということで、

クラブを優先にする昌子の姿勢は嬉しいものの、私も残念な気持ちでいる。

本人の落胆は大きなものだろう。

それでも、また代表に選ばれる器であるのは間違いない。クラブと代表の両立は今後の昌子にとっては当たり前のことになってくる。

まずは怪我をしっかり治して戻ってもらえればと願っている。

【他に良かったところ】
・カシマスタジアムの芝、水はけが素晴らしい。雨でも水たまりできず、サッカーのクオリティを落とさない。今シーズンはベストピッチ賞を是非とも取りたい。

・柴崎のパフォーマンスが代表レベルで一定している。

・雨でも来てくれたサポーターが約一万八千人。優勝争いもあり、選手が魅力的になってきてることもあり、観客動員が伸びている。
先週土曜日のアウェイ徳島戦は5-0完勝。

全ポジションで優勢を取り、チームとしてカテゴリー違いの実力差を見せつけての完勝。

土居-柴崎-昌子の92年組センターラインが各列の核として君臨。彼らはスマートな攻守の技術とスプリント力で違いを作り出す。三人ともコレクティブな選手で、連係力を引き上げてくれる。

曽ヶ端と青木といった円熟プレイヤーが最後方から若者たちをバックアップし、大黒柱小笠原は依然として健在。技術・戦術・キャプテンシーはドシッと大安定の極み。

赤崎の献身的なチェイシング、両サイドバックがもたらす攻撃の厚み、柴崎の裏へのパスがあり、二列目のストライカーたちが加点していく。

カイオの巻いたミドルシュートで先制すると、土居が西からのクロスを合わせて2点目。

遠藤CKをカイオ頭で3点目。カイオのクロスを遠藤ヘッドで4点目。

カイオや遠藤の個人技は、この日の徳島の守備レベルでは止められなかった。

余裕の出たセレーゾは、山村、豊川、中村の三人を「目をかけているから頑張れよ!」+「運動量補充」+「累積イエロー防止」目的を兼ねて出すこともできた。

5点目には抜け出した遠藤に合わせる柴崎のパス。

赤崎が点をとれなかったこと、昌子不在時のDFリーダー不在は、やや課題として残ったが、これは選手自身の研鑽で改善してくれるものと思っている。

率直に「徳島はJ1で弱い」ことは隠しようのない現実であるものの、その相手にキッチリ完勝できるのも強さの証。

チーム力がついてきたことを素直に喜びたい。

CBの一角はやや不透明(※現時点の安定感なら青木、ポテンシャルなら植田)ながら、もう、ほぼレギュラーが固まったとみて間違いない。

あとは、3ついい試合が続いた次となる、今週末のガンバ戦。

ガンバが厄介な相手ということはあるが、引き続き一戦必勝の姿勢を堅持したい。

セレーゾ監督や選手たちのコメントを読んでも、いよいよ引き締めてかかっている。

これは頼もしくなってきたぞ。
昨日、ユアスタで行われた試合は1-0勝利!

自陣から小笠原のロングボール。ダヴィ左サイド奥フリーで抜け出し、中へのグラウンダークロス。

土居が鋭いフリーランニングで入ってきて、相手カバーを一瞬先んじるシュート。

この1点が決勝点となり、無失点勝利。

選手たち、よく頑張ってくれた。

【無茶日程】
しかし、こういう日程でハードな試合を要求されるプロの公式戦をやるべきじゃない。

先週末20日(土)の試合が終わったのが21時近く。

そして、仙台への移動があって、23日(火)14時キックオフ。

プレイしない我々でも忙しく感じる間隔であるのに、選手は大変だ。

試合内容も、その影響否めず、かなり雑になってしまった。

前半は良かったものの、時間経過と共に丁寧なポゼッションができず、安易にロングボール蹴ってしまう。どうしても楽な方向に流れてしまう。

そういう内容になってしまったことは、もちろん成長途上の未熟さもあるにせよ、それより日程によるところが大きかったと捉えている。

【成長】
成長という意味では、昌子源の成長速度が著しい。

元々の資質、積み上げてきた研究と練習が、ここに来て花開いている。

地上戦の強さは申し分ない。リーダー能力もある。空中戦とビルドアップは成長途上も、国内レベルでは不足というほどではない。

前回の日本代表発表時は、清水のノヴァコヴィッチに完敗した直後であったので、落選やむなしと私は考えていたのだけれども、短期間で改善してきた。

これだけ修正する力があるのなら、もう、代表に行くタイミングだろう。代表合宿やAマッチで、より厄介なFWとマッチングして、経験則を積みたいところだ。

昨日はアギーレ日本代表監督が視察にきていた試合であったのだが、そこで変に意識してパフォーマンスが崩れなかったことも買いたい。

見られている、期待されている中で、ちゃんとやれる選手であることを、よく示してくれた。

【シンプルに誤審】
鹿島は個人能力とチーム力が高まっており、アウェイであっても優勢であった。

その優勢が点差にならないのがもどかしい点であって、若いチームらしいセオリーの面での甘さがあり、日程的な集中力の欠如、体力面の問題があって、「優勢だけど雑」という内容。

そのおかげで危うく代償を支払うハメになった。

試合最終盤、仙台セットプレイから赤嶺に同点シュートを決められたのだ。

だが、なんと、ここでまさかの誤審。普通にオンサイドのゴールを、オフサイドで取り消してしまう。

誤審の中身としては、仙台フリーキックが蹴られた時点では赤嶺がオフサイドの位置にいて、

途中で菅井がコントロールして、そこからオンサイドの位置の赤嶺に渡り、そのシュートが決まったというもの。

菅井がコントロールした時点で赤嶺のオフサイドはリセットされるのだが、それを副審が認識せずに、

赤嶺がオフサイドの位置から入ってきてシュートしたとして、取り消してしまった。

私が見ていた限り、副審の中井さんからは「やばい、ミスったかも??」オーラがゾワゾワ出てきて、分かりやすく挙動が怪しくなっていたのだが、

仙台の選手たち。

彼らのポリシーなのか、ただ単に甘いのか?案外、大人しく引き下がってしまった。抗議はともかく、しっかり審判団に確認しても良かったと思う。鹿島に慣れた私からすれば、「なんだ、勝つ気ないのか?」とイラっとする。

いずれにせよ、これは誤審。しかも、よくある副審絡み。しっかりやって欲しいものだ。

【一応、運も向いてきた】
今回はジャッジに勝ち点2を救われた。

しかし、そういうことはなかなかあるものではないし、逆も多い。

首位の浦和が負けない中で、鹿島が優勝を目指していくとなると、

ジャッジ運に勝敗を左右されかねない終盤の1点差は避けたい。

2点3点で楽する試合を増やしたいもの。

また、同じ1-0でも、最後まで完勝という1-0のゲームをしたい。現状、黄金期のウノゼロとは、まだ違うなぁと感じる古参サポーターが大半だと思う。

終盤にセットプレイを与えてしまうことが続いており、引き続き、巧みなポゼッション、老獪な鹿島りを期待していきたい。
鹿島アントラーズは横浜Fマリノスに1-0完勝。

最後だけ出てくる相手に下がってしまって、押される形になってしまったが、その時間帯を除けばプロ同士の試合で珍しいくらい、鹿島のパーフェクトゲーム。

鹿島は全体のポジションバランス良く、小笠原中心にボール拾いまくり。マリノスにほぼ何も攻撃させなかった。

マリノスのシュートは実質0本(※公式記録は終了間際の俊輔の大外れFKもカウントして1本)。

それだけパーフェクトに抑え込めていたのだから、鹿島の攻撃機会も多かった。

2点、3点とれるゲーム展開も、せっかくのペナルティキックを外したり、シュートミス、ファーストコントロールミスがあって、内容にそぐわない1点差となった。

この技術面については、個の問題が大きい。前線の選手たちの課題として技術向上お願いしたいところである。

ただ、点差以上の完勝ではあったことは変わらない。

FC東京戦や大宮戦ではボヤッとした時間帯のあった鹿島だが、昨夜は集中が途切れなかった。

スタメン復帰の青木は、いい意味で目立たないプレイ。

フィードやクリア、マーキングがソツなく基本通り。それこそ青木剛の長所であって、4試合ぶりの無失点試合に貢献。

また、現代表の柴崎だけでなく、小笠原、昌子も代表級のプレイをしていたと思う。

もともと対人守備に強い小笠原だが、そういえば、今夏は毎年恒例の夏スランプに陥らなかった。現在35歳も、セレーゾが現役時代にトヨタカップ(現在のCWCに相当)でMVP獲得したのは37歳くらいだったし、小笠原もそれくらいやれそうな雰囲気になってきている。バイタルの危機管理は、今年になって一層、上手くなっている印象がある。

昌子もJ1レベルでボール奪取できるCBになっており、先手先手で相手の選択肢を削って絡め取る能力を発揮している。

柴崎はすでに代表入りしているが、小笠原と昌子も推薦したいくらいだ。

これくらい全体での守備が安定してれば、リーグ戦11連勝も十分可能。

まず、勝利で嫌な雰囲気を払拭できたことを喜びたい。

順位は関係なく、鹿島は勝ち続けましょう。
フンガー!勿体ない!

FC東京戦は2-2引き分け。

圧勝しておかしくない試合を初歩的なディフェンスミスで逃してしまった。

【みすみすミス】
まず、結果的にジョルジ・ワグネルの先発起用が早かった。

攻守の連係が味方と合わず、得意なハズのプレイスキックも乱れた。彼が蹴るセットプレイが全部チャンスにならないのでは厳しい。

センターバックとして先発した山村は守備面での大人しさ、後手に回る悪癖がいくつかのプレイに出てしまった。

失点に絡んだところでは、1失点目のPK献上と、2失点目の曽ヶ端とのお見合い。どちらも先にポジション取って先にクリアしていればそれで済んだこと。

失点シーン以外でも武藤に抜かれたドリブル対応。待ちの姿勢で守るばかりでは状況が不利になってしまう。先手先手で相手の選択肢を積極的に削いでいくことはできないものだろうか?

青木の足裏タックル一発退場はひたすら残念の一言しかない。

この二人の今日のパフォーマンスを見れば、セレーゾ監督が経験不足の植田を使ってきたのも分かるというもの。

審判のジャッジは厳しかったのかもしれないが、それにしても二人には変化が要る。ミスだけを言っているのではない。ストロングポイントを発揮できなかったことでマイナス印象だ。

彼らは「十年に一人レベル」として期待され入団してきた大器だけに、このままでは勿体ない。

【スーパーな四人】
勝てなかった悔しさで試合内容をほとんど忘れてしまったが、前半は鹿島が圧倒。全体のポジションバランス良く、右サイドのスペースを効果的に使って崩すことができた。

その時間帯、カイオ、梅鉢、土居、ダヴィの攻撃力、パワーが凄かった。

カイオはシュートこそ決まる気配がなかったものの、突出したスピードとドリブルでカウンターを成立させてしまう。ボールを奪われない。フィニッシュにかかるところでの精度とパターンを増せば、それこそブラジル代表の大枠に入ってくるような選手になる。

梅鉢の追い回しのパワー、カウンターに出るパワー、キックパワーは素晴らしかった。最初から力を使いすぎて長くは続かなかったが。

土居の先制ゴール。ファーストタッチからの滑らかなシュートは上質のストライカーそのもの。日本代表GK権田の股下を綺麗に抜いた。シーズン半ばを過ぎた時点での5ゴール目なら中盤の選手として十分な数字だ。

ダヴィは単騎獅子奮迅。多少不利なボールをもモノにしてシュートで完結する。前線に彼が一人いてくれれば、数的不利でもなんとかなる希望を持たせてくれた。

彼ら以外、柴崎も西も山本も昌子も、それに交代で入った中田も安定したプレイ。

やはり、結果的には、これまで試合に出ていなかったジョルジ・ワグネル、山村、青木あたりの連係であるとかパフォーマンスの乱れがチームの減速材料になってしまった。

特にワグネルの見切り発車の分で周囲に負担がかかり、枠を一つ消費。連勝中に抑えの切り札になってきたルイス・アルベルトが使えなくなったのは痛手だ。

加えて後半のFC東京の布陣変更により、鹿島最終ラインに負担が増した。弱いところがミスとして表に出た。

率直にはセレーゾがワグネル起用を見送り、山村・青木が中堅に相応しい正確なプレイをしていれば問題なく勝ったとタラレバ思う。

好プレイも多く見られただけに、引き分けは勿体ない。

負けなかったことは救いだが、今は悔しくて残念だ。
明日は鹿島アントラーズ夏休み最後のホームゲーム。19時からFC東京戦だ。

【3選手出場停止】
小笠原、植田、遠藤が出場停止となっている。

3人欠場と言っても、正直なところ植田については育成段階に近い選手であるため、そこまでの痛手はない。いずれは欠場が痛いと感じさせる選手になってくれるはずだが、現時点では青木、山村、中田たちが同等以上のプレイをしてくれる。

そこよりも、ゲームを司ってきた小笠原と、調子の戻ってきた遠藤の欠場を、どうカバーするかが焦点。

【日本代表・柴崎】
柴崎の真価が問われる一戦になる。

新生日本代表のスタートメンバーに選ばれた直後であり、彼への注目度は今まで以上に高い。注目されているところで、チームを勝利に引っ張るハイパフォーマンスを発揮するか。

小笠原がいる時は、小笠原に多くボールが集まる。

やはり、小笠原の配球は絶品。ボールを引き出すポジショニングも絶品だ。

特に、引き受けてから敵守備陣の重心の逆を取るロビングパスには彼ならではのものがある。

その小笠原が欠場となれば、その分、柴崎に配球の起点としての比重が増すことになる。鹿島唯一の日本代表選手として、大黒柱の活躍をお願いしたい。

【遠藤欠場で決め手はどこに?】
ここ2試合、アシストにゴールにと、試合を決める活躍をしてきた遠藤が欠場。

遠藤はリズム良くパスを回せる選手ではないけれども、ボールの預けどころになり、決め手にもなってくれる貴重な存在。

彼不在の試合だからこそ、ここは他の二列目の選手が決め手を出して欲しいところ。

今のチームには、かつてのジーコ、レオナルド、ビスマルク、(二列目時代の)小笠原、本山に相当するような、エース級オフェンシブハーフがまだいない。

強いチームには二列目の軸がいるもので、それが土居なのか、カイオなのか、中村なのか、豊川なのか。

誰かが出てくるチャンスの時。

明日の試合も楽しみだ。
【井上知大主審】
その名が発表された瞬間、私はすこぶる心配になった。

レフェリーの判定にカリカリしない主義の私であっても、井上、山本(雄大)、岡部(拓人)の三主審については、できることなら鹿島戦を担当して欲しくない。

みなさん、井上主審の担当試合を思い出してみて欲しい。

2012年の第3節広島戦。

新井場徹(当時鹿島、現セレッソ)を退場させたのは彼。鹿島ゴール前、後方から足をかけての得点機会阻止として退場判定を下した。

だが、実際のところ新井場の足はボールに向かっていたのだ。しかも、その際、井上主審はシーンの真後ろにポジショニングしており、角度をつけて見ていなかった。

それから、2012年の第21節磐田戦。

鹿島ゴール前にフワッと上がったボール。これをGK曽ヶ端、まさかまさかのファンブル。ポロッとゴールの中にこぼしてしまう。曽ヶ端の大チョンボで失点…、とガックリした瞬間、井上主審がやらかしてくれた。

なんと、曽ヶ端から1メートル離れた場所にいて何にも関与していないロドリゴ・ソウトが押したとしてファウルを取ってのけたのだ。お陰様でゴール取り消し、ノーゴール。

結果的に鹿島は助かったが、しかし、こんな意味不明なジャッジは見たことがない。

どっちを有利にしてくれようが、このレベルの大ミスをするレフェリーは困る。角度をつけて見るポジション修正が不得手で、深視力もイマイチ。それが私からの井上主審評。

【時が来た】
だが、先週末、時が来てしまった。

鹿島×清水に登場した井上主審。

さすがに、「1メートル離れた選手のファウルを取る」大技こそ使ってこなかったものの、特に前半、ボディコンタクトに関わる基準が選手の感覚から離れすぎていた。基準の揺らぎも大きかったように感じた。

鹿島の選手が正当に競り合ったつもりでも、それをことごとくファウルにされてしまう。カード基準にしても、数多くのイエローカードを出してくる。

鹿島は判定を巡って集中力を欠く時間が生まれ、また、清水FWノヴァコヴィッチをCBが抑えきれなかった。

ある種、必然の失点。

選手たちからサポーターまで井上主審への怒りつのってヒートアップ。

このまま負けていたら禍根を残すところだった。

【よく立ち直った】
前提として、まず、清水には水曜日のゲーム(天皇杯)があり、鹿島にはなかったことが、とても大きかった。

運動量の面、寄せの速さの面で、時間経過と共に鹿島が優位に。

また、鹿島はハーフタイムでだいぶ冷静さを取り戻した。その冷静さは闘志を備えた冷静さで、プレイの勢いにつながるもの。鹿島が強い時、誤審偏審もエネルギーにする。それをひさびさに実践してくれた。

カイオが得たPKを小笠原が決め、まず同点。

その後、メンバー中、一番「青い」植田がまんまとノヴァコの巧妙さにひっかかり、あっさり退場してしまったものの、

それは決して「植田の青さへの呆れ」につながることはなく、「植田に敗戦の責を負わせるわけにはいかん」とばかり一致団結の要素に変えてのけた。

スタメン選手たちの運動量は落ちることがなかった。途中交代の選手たちは、投入直後から試合にしっかり入ってくれた。

一人でボールキープできる遠藤がチャンスを作る。この日の彼はドリブルにクロスにと、ようやく調子が戻ってきた気配が見えた。イ・キジェを退場に追い込んだのは、彼のゴールに向かう力強いドリブルだ。

山村がボールを大きく動かす起点となり、ルイス・アルベルトが中盤底から最終ラインまでの守備を引き締めた。また、この二人の空中制圧力は抜群。二枚投入でノヴァコを完全に沈黙化させてしまう。

キャプテン小笠原のFK、ダヴィのゴールで逆転成功。

10人対10人でリードしたら、あとは横幅広くボールを動かし完勝モードに。

リードするまではエキサイティングな試合であったが、終わってみれば「強い時の鹿島」。もう、清水エスパルスは苦手ではあるまい。

【録画で見たら】
ところで、つい先ほどまで「井上のヤロー、コンチクショー」とカリカリしていたのだが、

録画確認したところ、どうやら一つ一つのジャッジはそこまでおかしなものではなかった。

例えば、「植田は悪くない、おかしいだろコラ」と思っていた彼への一枚目の警告。ハイボールにノヴァコが跳ばず、植田が跳んで、植田がノヴァコの上に乗っかってファウルとされたシーンだ。

ここではノヴァコが跳べないよう勢いをつけた過剰な力でのしかかっていると解釈することもできる。映像を見直した限り必ずしもミスジャッジとは言い切れない(但し、逆の解釈でもミスジャッジには当たらない)。

退場に直結した二枚目の警告は妥当。

現地では審判下手クソコールがこだましたものの、井上主審。同じ下手でも二年前の磐田戦よりかは上手くなっているようだ。

逆に、録画見直してやや心配になったのは、やはり鹿島のCBの方。ノヴァコの受けたいポジションで受けさせてしまっていた。そこから、ちょっとホールディングし過ぎる。最後まで掴んでいると、当然、ファウルになってしまう。

いくら相手がノヴァコで、おそらく見えないところで掴まれているのだとは思うが、もう少し上手くやって、できれば手に頼り過ぎず守ってくれと言う他ない。

井上主審、昌子、植田にとっては、課題の出た試合になった。

ただ、鹿島全体としては、「この試合で強くなった。この試合で選手層が厚くなった」と転機となる一戦になったのかもしれない。

次のFC東京戦では一時的に選手層が落ちてしまう(遠藤、小笠原が出場停止。植田はアンダー代表があるため、出場停止と相まって当分の離脱)けれども、

ここを乗り切れば、ガップリ優勝争いに入っていける。

ますます楽しくなってきた。
昨夜の甲府戦は1-0勝利!

開始19秒、柴崎の35メートルミドルシュートで先制した鹿島。

野球の高速スライダーのような急激な変化でゴールに突き刺さった。

ただ、先制ゴールが早すぎると、大抵、「グダるか、大勝するか」いずれかになりやすいのがサッカー。

大勝する場合、リードを生かして相手の薄いところ薄いところにボールを動かし、カウンターの槍をチラつかせ、相手が前に出たところを仕留める!

それが、まるでできない鹿島。

濡れたピッチでボールコントロールの正確性が低下。そういった技術面だけでなく、カイオや中村を筆頭に中へ中へ仕掛ける選手が目立ち、全体にフリーランニングの質が低くステイしていることが多く、判断面までマズかった。

ボールを動かして試合をコントロールすることができない。…というより、試合をコントロールする気がないゲームをしてしまった。無闇に中へ前へ突っ掛ける攻撃ならば、リードしているメリットが何もない。突っ込むだけなら、いつでもできることだ。

それを繰り返していれば、悪い形でボールを奪われ、余裕のない体勢での守りを強いられる。

そこでの守備陣の奮闘はあったが、その守備陣にしても個々の調子自体、リズム自体は良くなかった。

例えば曽ヶ端はファインセーブを見せた反面、安易なパンチングがあった。彼以外にも、それぞれ好プレイと凡ミスが混在して、安定感が出なかった。ビルドアップへの貢献も低い。

ということで、攻撃も守備も絵に描いたようなグダり試合。

エンターテイメント性は柴崎のスーパーゴール以外に、見当たらず。

特に甲府のシュート下手についてはプロとして残念なレベル。鹿島もシュートは下手だと常日頃思っていたが、甲府はそれ以下。

守りの規律はよく徹底されていても、彼らにはストライカーが必要だろう。不在のおかげもあって無失点勝利できた。決して鹿島がゲームを支配したわけではない。

当然、セレーゾ監督はご立腹選手たちも良い試合でなかったことを自覚している。コメントに表れている。

現場が反省しているならば、それ以上、私に文句はない。率直に勝利を喜んでおきたい。

柴崎のスーパーゴール、青木スタメンでの無失点、山村の圧倒的高さといった好材料もあり、楽しみは続いていく。

遠からず、巧みに試合をコントロールする鹿島を見られればと期待している。
二連勝中の鹿島アントラーズ。

連勝中は気分が良い。

とはいっても、まだ鹿島の強さに確信を持てる段階にはない。

明日の甲府戦にはホームらしくキッチリ勝って、いい流れを加速させたいところ。

優勝争いをするチームであれば、14位相手のホーム試合となれば着実に勝ち点3を獲得するもの。

できれば、そろそろ無失点勝利を見てみたい。

リーグ戦では5月17日の徳島戦以来、無失点試合がないからだ。

鹿島の得点力はリーグ1位の37得点。2位は川崎の33得点。現在首位の浦和でも26得点止まりであるので、これは立派な数字。

この攻撃力を維持したまま、守備の安定感が高まれば、十分に優勝に到達し得る。

今季のチームは二連勝、三連勝すると、弛みもあるのか、鋭敏さを欠く試合をしてサクッと負ける傾向がある。果たして、明日はどうなるか。

強い鹿島であれば五連勝でも十連勝でも手を緩めることがない(※鹿島の最多連勝は1998年の16連勝)。

四人体制のブラジル人、まだレギュラーとは言いきれない中村や西。

厳しさを増してきたポジション争いが、今回、プラスに作用することを期待している。
昨夜のアウェイ名古屋戦は3-2勝利!

両チーム、守備にミスの多い試合。

攻撃も長いボールが多く、やや大味で単発な内容になったが、そういった試合もモノにできたことは大きい。

成長しつつ勝ち点を積み上げられるのは、ありがたいことだ。

【2失点は妥当なもの】
名古屋の前線にはリーグ屈指のタレントが揃っている。

ケネディ、レアンドロ・ドミンゲス、永井。

彼らの高さ、巧さ、スピードの前に、植田、昌子、小笠原らは守りの面で劣勢を強いられた。

名古屋のボール回しは単純なもので、最終的にはシンプルに個に頼ってくる。鹿島守備陣は一度抜かれても食いつき、場合によってはファウルギリギリ(手でもかなり掴んでいた)で、なんとか守る。

よって、1失点目(CBの真ん中に永井のスピードで突っ込まれる)も2失点目(小笠原がレアンドロへのペナ内ファウルで止める)も、いつかは起こり得たこと。

この暑さの中ではチーム全体で守りをハメ続けることは難しいし、今の力の範囲内では十分によく守ってくれたと思う。

【個々の武器】
鹿島1点目は中村のパス→土居クロス→山本ヘディングシュートで決まった。

まず、山本のシュートが入ったことが素晴らしい。彼には青木くらいに得点力がないイメージが早くも生まれかけていたところであった。

サイドバックはDFながらも、アタッキングゾーンに侵入する回数の多いポジション。山本は運動量豊富で攻守に絡めるので、得点力があるに越したことはない。守備は想像以上にできる選手だったが、今後はフィニッシュの部分にも期待していきたい。

その二手前、中村から土居へのパスも素晴らしかった。ボールを受けて、マークを引きつけてからのアウトサイドパス。本山にしかできなかったようなプレイをサラッとやってのける。ようやく、その技術を公式戦で出す回数が増えている。

そして、土居。ペナ内サイドのゴールライン際から、キーパーを越えてファーに折り返すクロス。これは、かつて野沢も得意としたパターンであるが、土居もパターン化できている。高いレベルの試合でも使える武器だ。

土居はボールを奪われないのも好感。仕掛けの威力がつけば10番を背負えるようになる。

その他の選手も個性を出し、ダヴィのDFからボールを奪ってのシュート(2点目)、西のスルーパス、遠藤の「右45度」からのシュート(3点目)といった、それぞれの必殺技も出た。柴崎の攻守両面での効き、曽ヶ端のビッグセーブも健在だ。

【選手層が厚くなる徴候】
リーグ前半戦は戦力になっていなかった中村と西が効いてきたのはプラス。また、これまで最終ラインで大きなミスが目立ってきた植田にも耐える力がつきつつある。よく足が出るようになった。

シュートが全く決まらないスランプに陥っていた遠藤も、やっとゴールを決めた。彼はポジションこそ二列目だが、属性的にはストライカーに近い選手。得点力がなければ、ピッチ上での威力も半減してしまう。このゴールから復活してもらえれば。

ここに来て選手層が厚くなる徴候が出てきている。

現在のアントラーズの試合内容を見れば、決して盤石の強さがあるわけではないのだけれども、

しかし、今季のJリーグ、上位もそう強いサッカーをしておらず、安定感もない。サッカーのクオリティは各クラブ団子状態。

鹿島にも目が出てきたと思う。

油断せずに一つ一つ勝っていきたい。
昨夜の広島戦は5-1で圧勝!

連覇チームをコテンパンにやっつけ、優勝するだけの力をつけてきたことを見せてくれた。

【ハマった守備】
セレーゾお得意のガッチリ守備的な戦いぶり。

それが前節浦和戦同様、広島相手にも、かなりハマった。

5バック~6バックになることを躊躇せず、しかし、ただ引いただけではない。

90分通して、担当エリアに入ってくる敵に対しては、全選手(たまにダヴィがサボった以外)、しっかり寄せた。広島のパスやクロスの精度を削いだ。

全く狙い通りにできない広島に対し、狙った通りの戦いをする鹿島。

やや遅れがちのダヴィも身体のデカさは相手にとってイヤなものだし、

土居の前線からの守備によって後ろは守りやすくなる。

カイオのスピードは守備でも生きる。中村もいつもと違ってガス欠が早くなかった。

後陣が一列になってしまうのは、セオリーでは良くないことのハズなのだが、しかし、小笠原と柴崎の柔軟な感覚がセオリー外の守りをハマらせたと思う。

最終ラインとGKも安心して見ていられた。

植田はいい意味で目立たなくなってきたし、昌子はますます親父さん(力さん)に顔が似てきた。皆川が出てきた時は二人とも一時的に劣勢になったが、これもいい経験だと思う。

西はセットプレイからの失点が続いていたものの、地上戦での守りは問題ない。

山本の守備の堅さは頼もしい。近年、ミキッチにケチョンケチョンにされてきた鹿島の左SBだが、山本のおかげで渡り合えるようになった。

そして35歳の誕生日を迎えた曽ヶ端。プレイに衰えは感じられない。5-1圧勝は彼の人徳といったもの。「可愛いソガさんのために!」と皆が一致団結したことが容易に想像できる。

【才能爆発5ゴール】
攻撃に比重を置いた相手に対しては、特にカイオとダヴィの個性が効いてくる。

前半9分、カイオの個人技光る股抜きゴールでリードした鹿島。1-0で前半を折り返す。

これはマズいと判断した広島・森保監督、後半頭からミキッチと皆川を投入。

これによって前線とサイドに起点を作られ始め、一転、広島ペースになってしまう。

なんだか苦手になりつつある柏に決められ、同点に追いつかれる。

そこで、セレーゾ監督、63分にルイス・アルベルトをボランチに投入。柴崎を一列前へ。

この交代が非常に効いた。滅多にないくらいに効いた。

ルイスはCBや山本を援護する効果を生み出し、広島の流れをパッタリ止める。その上で得点力を発揮。交代から3分後の66分、DFの逆を取る切り返しからのシュートで勝ち越し弾。2-1。

70分には小笠原のCK、ファー側エリア外でフリーの西へ。それを西、ダイレクトボレーでミドル。滅多にお目にかかれないようなスーパーボレーで3点目。西は忍耐のシーズン前半を送ってきただけに、これは私も嬉しかった。

今の彼の起用は、他のベンチ外メンバーやベンチメンバーにとっても励みや刺激になると思う。

81分と83分には、柴崎→ダヴィ、ダヴィ→柴崎と、互いにアシストを交換し合う形でのゴール。ここでは柴崎のスプリント力の凄さ、ダヴィの意外なアシスト力が表れた。

柴崎の成長というか、変わりようが凄い。

鹿島入りした時には、視野の広さと技術のたしかさが売りの選手だったのだが、今では身体が大きくなり動きも速い。

スルーパスとフリーキック、ボール奪取力は発展段階であるも、ほとんどパーフェクトな選手になりつつある。

ぶっきらぼうだが、鹿島愛を強く持ってくれているのも頼もしい。

【夏のお祭り】
暑さの中、選手たちは集中力切らさず、よく頑張ってくれた。

昨日の試合だけでなく、毎日の練習の積み重ねの成果だ。

これで再開後の初勝利。

5-1ということで、二、三日は祝賀気分でいきたい。

前に出てくるチームに対して強いことは証明できたので、

あとは、ここから先。引いてくる相手に勝っていければ、最終的にいい結果を手にすることができるだろう。
昨夜のアウェイ浦和レッズ戦は1-1で引き分け。

首位の浦和相手に、守備に比重を置き集中力のあるゲームを展開した鹿島。

やはりセレーゾ監督は、岡田武史監督などもそうだけれども、あからさまに手堅い試合をさせた方が力を発揮してくれる。

浦和は首位チームだけはある。監督のやりたいサッカーにかなった人材を揃えている。ゴールキーパー西川から開始するビルドアップには唸らされた。前線からの追い回しを無効化され、逆に攻撃の糸口にされてしまう。

この相手にアウェイ戦をするなら、鹿島が守備的にいったのは正解。

その守備タスク、小笠原が後陣に構えて守備の司令塔となり、かなり上手くハマった。柴崎の試合後コメント通り、鹿島が勝てる要素はあちこちにあった。

もちろん負ける要素もあり、鹿島の若いCB、昌子と植田は興梠慎三のオフザボールの動きを捉まえきれず、何度か崩された。ただ、最後の最後には身体を投げ出し足を出して失点を防ぐ。

この「対応力が浅い分を、速さと意欲でカバーして守る」プレイは若者たちの特権。二人を始めとする守備は、なんとかセットプレイによる1失点で持ちこたえ、よく耐えた。

そして、ここ2試合、調子を上げてきた柴崎は獅子奮迅。

連続無失点試合中の浦和相手に、高速突進からニアハイへのファインシュート。ランニングからシュートで完結する技術とスピード、目線でのフェイク含めて素晴らしいゴールで、彼の才能を浦和の大観衆にも見せつけてくれた。

その柴崎を前に押し上げる小笠原。彼の戦いぶりは驚嘆もので、暑さの中、凄まじい運動量を発揮。「夏に弱い」と揶揄されたのは、いつの話か。ここ数試合、途中交代で下がることが続いていたが、自らのプレイで「フル出場できる。フル出場したい」ことを強烈に証明。

セレーゾの起用も決して悪くなかった。

大舞台での杉本太郎デビューには驚かされたが、杉本は練習からいい姿勢がある。更に、パフォーマンスの上がってこない遠藤や野沢が外れ、交代カードとして結果を出してきた豊川が先発だったのはフェアな選定だ。前半からポジショニングのズレを監督に指示されていた植田も後半23分で下がり、ここは山村。

杉本、山村は、二人ともヒートアップしていたこの試合に入りきるのに苦労し、ミスもあった。この特殊なカードでは浦和の選手も鹿島の選手もアドレナリン全開で、いわば「超ハイ」の状態になっている。反応速度、一歩の踏み出しが違ってくる。そこに途中から入っていくのは、外から見るより大変だろう。

だからこそ、試合に入る準備であるとか、コツを掴むことが重要で、その意味では、もう一人交代で入った本山はさすがに落ち着いていたし、交代直後に凡ミスをする山村を見たら、現役晩年にはCBの交代で入ることが多かった大岩(現コーチ)は凄かったんだなと思う。

それでも三枚の交代策が終わってからは、鹿島は負ける可能性より勝つ可能性が高い流れに持ち込んだ。ボール保持力が上がり、空中戦のクリアの質は植田より山村に一日の長があった。

あとはダヴィ、カイオ、土居、本山あたりの個人技が炸裂すれば…といったところだったのだが、キーパー西川の壁が大きく立ちはだかる。彼が研ぎ澄まされた状態に入ってしまうと、破るのは非常に難しい。

首位相手に、勝つ可能性のあった引き分けで及第点…と並のチームなら大満足も、鹿島は鹿島。

試合後には選手たちの悔しさが見て取れた。これほど集中した試合をしてくれたのだから、選手たちにはご褒美じゃないけど勝たせてあげたかった。

次を見据えれば「全力での引き分け」で大満足してしまった後は、大抵、ボロッと悪くなる。

選手たちの頑張りを認めると同時に、ここは敢えて気を引き締めていきたい。

選手もサポーターもできるだけ多く勝って、たくさん喜べることが一番。

どんな相手だとしても引き分けでいい鹿島ではないのは、これまでも、これからも、ずっと変わらない。
昨夜の大宮戦は2-2ドロー。

蒸し暑さの中、選手たちの頑張りは見えたといっていい。

攻撃にも守備にも、中断明け3試合の中では最もよく動き、集中力も感じられた。

昌子-柴崎-土居の縦のセンターラインがリンクした瞬間は鹿島の時間帯になった。

対戦相手が下位だったことがあるとはいえ、一試合毎に良くなっているのは光明。

普段からムラが大きいプレイぶりのダヴィとカイオの両ブラジル人選手。ブラジルの英雄、ジーコの御前試合に華を添えるゴールを決めた。特にカイオのボレーシュートは難易度の高いスキルフルなゴール。

いつも、これくらいやってくれれば本当に助っ人だ。

心配の種であった植田も、これまでの彼の全ての出場試合の中で一番良かったと思う。今までは「悪くはないけど普通」か「悪い」のどちらかだったけれども、昨夜は好プレイが多く、ミスもかなり減った。

空中戦は正面からもサイドからも確実に跳ね返した。勝ち続けて、大宮の外国人選手の戦意と体力を奪っていった。

逆に勝ちすぎて、相手の上に跳ぶことばかりに意識が向きすぎて、セットプレイ守備で無理矢理なヘディングになってしまう。これが失点につながった。次は修正してもらえれば。

ちなみに同じような失点シーンで、そもそも競り合いにいけていない西はもっと心配。その西を工夫なくマークにつけるチームワークも心配である。

さて、西や遠藤が今ひとつ期待値に及んでこないのは気がかりも、とりあえずジーコの前で気の抜けた試合にならなかったのは良かった。

…が、その一方、ジーコに鹿島の力が落ちていることを見せてしまった気持ちもある。

上述のセットプレイ守備の拙さ。セットプレイ強度はチームの優劣を決定づける大きな要素。選手の駆け引きの上手さと、トレーニングの質が如実に表れるものだからだ。

また、セットプレイ以外。

流れの中でも、鹿島アントラーズはホームで試合を制圧するのは当然で、優位にボールを動かして消耗を抑える…という試合巧者ぶりが往年の姿だった。

ところが、大宮・大熊監督の修正策に対する鹿島の対応。ピッチ内でやりきれない上に、セレーゾ監督の手当ても大して効かず、やすやすと相手に流れを渡してしまう。

試合を制圧する力差を出せなかったため、暑さの中で「ボールは汗をかかない」ブラジル流のペース配分ができなかった。

選手たちは暑いなりに配分して走っていたとは思うのだが、鹿島のコントロール下で試合を運べず。

暑いから疲れるのは当然のことであるも、しかし、最後は勝ちにいきたいのに選手たち歩いてしまう。勝つ姿勢を見せることができなかった。

引き分けの状態で終盤に歩いていたら、鹿島で選手をしていた頃の血気盛んなジーコならば、顔を真っ赤にして怒っていただろう。

もちろん、選手は一生懸命やっている。

ただ、ここから、もう一歩、質を上げたい。体力というより、まず試合を運ぶ部分。正確性の部分。

次、ジーコが来てくれる時には、このレベル以上のものを見せたいものだ。