鹿島アントラーズを応援するサッカーコラムです。
エルゴラッソやJ's GOALで鹿島アントラーズを担当する田中滋氏のGELマガ。

週刊の有料会員制メルマガ(まぐまぐ)形式から、有料会員制webマガジン(タグマ)形式に移行しつつある。それぞれ月額525円。

両方を利用した感想を書いてみたい。

【取材に基づく中身は同じ】
まぐまぐ版も、タグマ版も、中身に大きな差はない。

田中氏の現地取材に基づく記事作成は一貫しており、内容はほぼ同じ(※全く同じというわけではない)。

今後、タグマ版独自のコンテンツが増えていくとのことであるが、現状では、どちらでも大丈夫。

どちらかに入っていれば、両方加入する必要はない。

【速報性を取るか、読み応えを取るか】
両者の違いを挙げてみる。

メルマガだと週一の配信である分、一配信あたりの中身が多い。但し、情報は遅れがちになる。

webマガジンだと、単純に更新回数は増える。しかし、一回あたりの更新分量は少なくなる。

一週間で得られる情報量は、どちらも同じ。

あとは「速報性」を取るか、「一度の読み応え」を取るか。

そのあたり、読者それぞれの趣向によって満足度が変わってくる。

私は文章を読むのはかなり速いので、タグマ版の分量は物足りなく感じることもある。「ほぼ毎日更新」とインフォメーションには書いてあるのだけれども、通常時はそこまでの更新頻度はない。

ただ、6月にはベトナム遠征があり、タグマ版の速報性を大きなメリットとして配信してくれるはず。

ベトナム遠征に興味のある方は加入を検討してよいかと思う。

【切り替えにはうってつけ】
今日は5月31日。

メルマガ版からタグマ版へ乗り換える方にとっては、今日~明日がうってつけのタイミング。

それぞれ日割計算を行っていないため「解約するなら月末に」「加入するなら月始めに」がベスト。

「インターネットでの有料情報」「月額525円」に対する価値観は人それぞれだけに、誰にも薦めるわけではないけれども、個人的には安い。

自分たちの代わりにベトナム行ってきてもらって、代わりに見てきてもらって、選手に話を聞いてもらって、それらを読みやすい文章にして教えてもらえるとすれば、全然安い。

…と思うのだけれども、いかがでしょうか。
あっれー、おっかしいなぁー。

お昼にアップしたはずのブログ記事が綺麗に消えているじゃないか。

どうしたことだろう。私の操作ミスで消してしまったのか、サーバーの不具合なのか。

ちなみに、消えた記事の内容は「鹿島のベトナム遠征メンバー雑感」であり、中身はいつも通り。「みんな、いい経験して、勝って帰ってきてね♪」「特に、伊東、頑張ってきて!」と。

こうして一行で終わるものを肉付けして膨らませたものに過ぎず、我ながらつまらない記事に仕上がったなという感覚はあった。

つまらない記事でも消えたことは残念だが、もう、消えて良かったと思うことにしたい。きっと神様だかの思し召しだったのだろう。

習慣だから毎日書かないと気持ち悪いのだけれども、だからって「つまらない」のはダメですよね。

つまらないと言えば、アントラーズの試合も練習もなくって、大型補強(※いずれ中型~小型補強はあるかもしれないが…)もない今の時期こそ、一番つまらないのかもしれないなあ。
いやぁ、月刊アントラーズフリークスは面白い。

アントラーズ選手にサッカー語らせたら実に面白い。

【本山雅志】
「もっとうまくなりたいし、もっと進化したいし、サッカーの深い部分を知りたい」と言う本山。

彼からは、本当にサッカーが好きでたまらない、上手くなりたくてたまらない様子が伝わってくる。

試合でも練習でもそうで、彼の調子がいい時、チームメイトも、見ている者も、幸せな気持ちにしてくれる。

単にサッカー好きというだけでなく、本山はJリーグでも最も攻撃アイディアに優れた選手。有効な崩しのパターン、セオリーといったものを若手にシェアする姿勢がすごくある。

中央のワンツー。サイドの抉り方。パスを受ける位置から、出す位置、走り込む角度に至るまで、いいタイミングで、身振り手振りで分かりやすく若手に教えている場面は、私も何度も目撃している。

これからも元気にやってもらえればと願っている。

【中田浩二】
もしかしたら、今でもサポーターの間で懐疑的なところもあるのかもしれない、中田浩二の左サイドバック。

典型的な鹿島のSB像といえば、相馬・名良橋・新井場・内田篤人に代表されるように、機動力と攻撃力でサイド攻撃を担うものだ。

中田は機動力には優れず、攻撃よりも守備に秀でる選手。

ただ、私的には、中田の左SBは有り…というか、好きなタイプ。

中田がもともと好きな選手というのはあるにせよ、「堅実」「ハイボールに強い」「長身」「左利き」「イケメン」「ちょっと薄くなってきている」という条件が揃っている。そんなSBが私の好みなのだ。

そもそも、出場するポジション関係なく「中田浩二」というポジションでチームバランスを整えてくれる。

今回のインタビューを読んでも、自分自身の個性と力量、チーム全体のことを思慮深く考えていて、それでいて気張らず気楽、安心させてくれる。

実力のみならず、パーソナリティ面でも貴重な存在だ。

【小笠原満男】
小笠原の言葉はいつも中身が同じ。要は「今、勝ちたい」「言い訳嫌い」。骨太でブレない。

それは彼自身の調子が良い時も悪い時も、変わることがない。

攻撃的MFとして大活躍した三冠期。イタリア帰りのレジスタとして開花した三連覇期。

それから、膝負傷やら大震災やらの影響で数年、パフォーマンスが良くない試合が増えていたが、昨季くらいからか。再度、持ち上がっている。

一時は、鹿島から離れる日も遠くないのかな(実際、アメリカ移籍騒動もあったりした)と感じることすらあったけれども、今は再び、桁違いのプレイを見せてくれるのが楽しみでならない。

【岩政大樹】
植田がゲストということで、いつも以上に熱が入る名物コーナー。

相変わらずCBオタクぶりが光る。

岩政は「メディアや評論家よりもチームメイトの評価を大切にしてきた」と常々語っている。

我々サポーターもチームメイト目線に近い観戦ポイントを持てればいいなと思う。

その際、CBが分かりにくいポジションであるのは確か。見る者によって評価がまちまちになりやすいポジションでもある。

例えば、鹿島在籍時の伊野波雅彦(現・豆腐屋)は典型的なパターン。

当時、CBとしての経験が浅かった彼は自慢の走力で自分のマークを追い回して、ゴール前を空けてしまう。マークについていってDFラインを下げてしまう。スペースを守るという概念や責任感、ノウハウを得ていない状態。

しかし、足は速く運動量があり、一生懸命走っているのでカバーリングで目立つ。追いついてカットというのは見るからに派手なもの。

また、ピッタリついている限り、自分のマークに仕事されることはない。チームとしては他の選手にやられるかもしれないが、自分のマークから失点することはない。

そういったところで、一部のファンからは実体以上の高評価を受け、監督や選手からはそうはならなかった。

経験の浅い段階ならそれでいい。まず、マークを自由にさせないことが大事。

だけど、その先がある。

失点に絡むかもしれないけれども、CBは責任感を持ってゴール前の危険なエリアを締めてくれているか。そこを見極められるか。

…といったところまで読める月刊フリークス。

サッカー専門誌以上の追究がある。

釣りバカ企画でカモフラージュしているとはいえ、侮れん。
今季からのアントラーズ加入にあたって、サッカー評論家からも賛否両論分かれたダヴィ。

昨季のJ2得点王。抜群の得点力、突進力を併せ持つ彼個人の能力に疑いはない。

たが、鹿島に合うのか、合わないのか。

ある人は「ダヴィは鹿島にフィットする」と予想し、ある人は「鹿島にフィットしない」と予想した。

結局、どうだったのか。

中断期間を迎えた段階になっても、私にはよく答えられない。

性格面や守備面で予想以上にフィットしている。彼なりの献身性はピッチでも示されている。来日直後にプニプニしていた身体は、丸顔を除いては引き締まった。

ビルドアップやチャンスメイクについては、ほぼ予想された通り関与が少ない。身体が強いのでキープに専念すればキープはできるが、上等なポストプレイと言えるものはない。フリーの味方を使わず、無理なシュートを選択して外す回数は、やはり多い。

とはいえ、フィニッシュの力はさすがに優秀。

シュート自体は鹿島以前から外すことの多い選手であるが、それ以上にボールの流れてくる位置を瞬時に掴む得点嗅覚と、シュートまでに持ち込むパワーとスピード、体格はJでケタ違いだ。

単独での直進的ドリブル突破と、前線でのボール追い回しは、それだけで敵DFに脅威を与えることができている。

「ダヴィが鹿島にフィットしているか」、どちらかに言い切ることは誰にも難しいと思う。

だが、フィットとか関係なく、効いている。高いモチベーションとコンディションでプレイできている。そこは多くの人が認めるところかと思う。

ダヴィの長所と短所はそうそう変わるものではないだろう。

だが、FWというポジションでは「点を取り続けて」「チームが勝っている」限り、七難隠されるもの。

仮に点が取れない試合が続いてしまうと、「フィットしていない部分」にスポットが当てられることになっていく。

味方を使えるところでは使って欲しいものであるが、ダヴィはストライカー度合いが強い選手。今後も「2試合に1ゴール」基準に期待していきたいと思う。
Jリーグは中断期間入り。鹿島アントラーズもお休み中。

ここまでのリーグ戦は7勝4分2敗の4位。

ヤマザキナビスコ杯は4勝2敗でグループリーグ2位。決勝トーナメント進出決定済み。

この前半戦結果は、私個人的にはシーズン前の予想を上回るもの。

まず、セレーゾの監督力が事前の予想(ハードルは高くないものであったが)を上回っている。

J1全クラブ中、唯一の新監督として今シーズンを迎えたセレーゾ監督。

前政権時(2000年~2005年)終盤の成績が振るわなかっただけに、今回復帰時、サポーターもさして盛り上がりはしなかった。

しかし、実際、こうしてまずまずのスタートを切るとなると、やはり力のある監督なのかなと思えてくる。

ちょうど、大迫と柴崎が大きく花開くタイミングであり、ダヴィの得点力も大きいが、監督の力も認めるのが素直というものだろう。

満さん(常務取締役兼強化部長)が「またセレーゾにやってもらいたい」と常々言っていたのは知っていたが、間違いではなかったのかなと。

セレーゾ監督が基本的に漬け物職人であり、交代采配もブラジル人監督らしいものであることは変わらない。

ただ、例えばDFラインを上げる練習一つとっても「隙あらば上げろ!」「前へ!前へ!」と、その求める強度は前任時より高い。

昔は「走って」「紅白戦」ばかりな印象だったが、メニューの引き出しも増えている。

熱心さはそのままに、研究もしているんだなと。

少し、監督からの指示の多さや圧力に気圧され躍動感が出てこない選手もいるものの、おおむね、プラスになっている。

やはり、我々日本人の性質的に、いきなり「自由にやれ」と送り出されるよりか、最初は細かく指示してもらった方がやりやすい人が多いのだと思う。

それから、セレーゾで評価したいのはハーフタイムの指示修正力。交代なしでも、流れを変える力がある。

一昨日のFC東京戦もそうだったように、ここの加減が効果的に働いている。

ダヴィにかなり守備させることができているのも、ブラジルの名手たる監督の存在が大きいのではないか。

これまでのところで言えば、鹿島を知らない新監督を連れてくるよりかは、セレーゾで良かったと言えるのではないだろうか。
中断前、最後の試合は3-2完勝!

一時は0-2にされたり、得点・失点ともミス絡みだったりもしたが、終わってみれば完勝と言っていい内容。

小笠原の負傷(相手選手と膝同士が交錯)だけが心配だが、あとは好材料の見える試合となった。

【0-2でも】
普通、サッカーの2失点とは大きいもので、0-2になってしまうと「守備がガタガタ」でおかしくないものだ。

しかし、全くそうではなかった。

鹿島の組織守備は十分に締まっており、押し込まれてもいなかった。

FC東京の2得点は、彼らがペース配分無視で攻撃にエネルギーをかけてきていたことと、鹿島のミス絡みでもある。

1失点目は岩政のクリアミス、2失点目は昌子のポジショニングが影響しているが、相手選手も距離を詰めて来ていたので仕方ないところもあったかなと思う。

鹿島は、チームとして狙ったところでボールを奪える守備力を発揮しており、FC東京の運動量が落ちてくれば(必ず後半落ちてくるペース配分だった)こちらの攻撃回数は増える。

そのように、見ている側も、おそらくプレイしているアントラーズ選手たちも認識していたであろう前半。

もちろん、0-2という点差は小さくない。楽観などできるものではなかったが、「大丈夫そうな0-2」でハーフタイムを折り返すこととなった。

【懸念ちょっと解消】
後半立ち上がり、「ボールを持ったらシュートしか打たない」はずのダヴィが大迫にパス。大迫も代表級GK権田との一対一を上回りシュートを決める。これで1-2。

この1点が大きかった。

それから、右サイド深い位置、遠藤と大迫のパス交換。遠藤、得意の低重心短足ドリブルでスルスルとゴールライン沿い侵入。マイナスのラストパスがFC東京選手に当たり、オウンゴール。2-2同点。

そして、最前線での大迫強烈なボール奪取。再び、GK権田と対峙するも、あっさり決めて逆転。3-2。

最終盤には、あわやのシュートを曽ヶ端が超ビッグセーブで防ぎ、見事な逆転劇。

特筆すべきは、ダヴィから大迫へのアシスト。

サッカーは11人対11人のスポーツであるから、攻撃では一番勝てる選手にボールを集めるのが大事。決定力ある選手にどれだけいい形でボール持たせるかにかかっている。

ダヴィも大迫も勝てる選手であるだけに、いかに両雄並び立たせるか。これまで、ダヴィから大迫にパスが入らないのはちょっとした懸念のタネでもあった。

中断前に、その形が出たことは後に向けても明るいだろう。

【昌子スタメンで勝つ】
まず、CBは出た試合でチームが勝つことが大事。

といったところで、昌子にはファン目線として及第点をあげていいのではないか。

もちろん、ミスはいくつかあったが、試合に出てミスをしないCBなどいない。対戦相手はCBやGKにミスさせようと揺さぶってくるのだから。

岩政は三連覇の主軸CBであり、日本代表の枠にも入ってくる。青木も今の青木になるのにプロ入りから十年以上かかっている。中田は元W杯日本代表のレギュラー選手で海外リーグ経験まである。

しかし、彼らですら、どうしようもないミスはする。ミスをしない選手とは試合に出ていない選手だけ。

J1出場時間が100分の1以下の昌子らに同じようにプレイしろとは全く思わない。

昨日の昌子で言えば、「人に食いつきすぎ」の感はあったが、まず、最初は「人を離さない」「裏に抜けられない」ことが大前提となる。そういったことに気をつけて、やれていた。

そこで余裕ができてくれば「寄せる」「離す」の伸縮が適切に近づいてくる。

ボールが入る前のインターセプトなど、昨日できることは十分にやってくれたと思う。フル出場で集中力切らさず、勝利に貢献。

そういったところで、曽ヶ端のビッグセーブやコーチング、岩政らのサポートも大きかった。

やはり、経験の若いCBを出して勝つなら、出せるのは同時に一人まで。

曽ヶ端・岩政・中田・青木たちがバリバリ健在のうちに、まずは昌子と山村に一線級になってもらって、植田も学びの速度を速めてもらえればと願う。
本日17時からカシマでのFC東京戦。

中断前、最後の試合。明日から選手たちは少しの休みに入ることになる。

【源、出陣?】
一応、最後の発表まで分からないが、昌子源のスタメンが予想されている。

3月23日のヤマザキナビスコ杯FC東京戦(2-4大敗)以来、出場から遠ざかっていた彼。

その間も準備を続けた彼に出番が巡ってきた。

FC東京戦での出来は良くなかったものの、それと今日の試合とは話が別。

プロCBとしての経験が極めて浅い植田と組まされて「ハイ、やって来い」と試験試合に送り出されるのと、レギュラーメンバーに入って第一線で戦うのとでは勝手が違う。

一般的に言って、組織の中で若手が最初に求められるのは「先輩に混じって、どれだけ流れ壊さず仕事できるか?」ということのはず。

もちろん、若手だけのグループで素晴らしい仕事が出来れば言うことないのかもしれないけれども、ナビ杯FC東京戦やセレッソ大阪戦を見る限り、それは難しいし、そもそも必須事項でもない。

【実績がある】
昌子には実績がある。

昨年のヤマザキナビスコカップ決勝、清水エスパルス戦。

左SBとして出場した彼は、監督からの「大前封じ」ノルマをきっちり遂行している。

「監督・先輩の指示に素早くレスポンスする」というところで、昌子の実行力は高い。もともとコミュニケーションの取れる選手であるし、鹿島でのプロ歴も三年目。

欲張らず、普通にやれれば十分なパフォーマンスを実現するだろう。

それに、久々の出場とはいえ、ポジション争いも今日に限っては気負って考える必要がない。こう言っちゃなんだが、三日前の植田・山村を下回る方が難しい。

CB以外でも、一通り、若手や控え選手が試合に出つくしたタイミングであり、過度な期待を受ける者はいなくなった。

現実的に「普通にやれる若手」が出てきれくれれば御の字なのだ。

【勝って休もう】
中断期間中のベトナム遠征に帯同するメンバーは、明日から五日間の休み。

帯同しないメンバーは、それ以上の休みとなる。

気持ちよく休むためにも、勝って終わりたいところ。

選手もそうだし、ぼくたちもニヤニヤ過ごせるというもの。

勝ちましょう。
一昨日セレッソ戦の選手起用に表れたように、現在の鹿島の見どころの一つは「CB育成」になるのだろう。

勝つだけだったら、岩政か青木を置いた方が良かったものを、スタメンに山村と植田。サブに昌子。

CB以外のポジションではレギュラーメンバー、あるいは、それに近い選手ばかり起用されたことを考えると、セレーゾ監督も、あわよくば「若いCBとGKに勝利経験を積ませる」ことを狙ったのかなとも思えてくる。

今回はCBを見ていく上での観戦ポイントを少し整理しておきたい。

【スピードあるCBにまつわる嘘】
まず、念のため誤解を解く作業から始めたい。

スピードあるCBにまつわる嘘のこと。

「スピードがあればDFラインを高く保てる」
「スピードがあれば裏を取られない」

これは、Jリーグでは、ほとんど嘘だ。

いや、一流CBがスピードを兼ね備えている場合は話は別。

そんなCBと守備範囲の広い一流GKが揃っていれば、たしかにラインを高く保ちやすいし、裏も取られにくい。

しかし、スピード自慢なだけのCBがいても、ラインが高く保てるわけでもなし、それで裏を取られないということでもない。

まず、CBとしての基本セオリーを高レベルで実現できる選手であること。そちらの方が遥かに重要だ。

【例えばライン上下動の基本】
セレッソ戦の1失点目。

セレッソの枝村が中盤フリーでボールを持ち、FWエジノが植田の背後へ走り出す。

敵が「フリーで」「前を向いて」蹴る動作に入る時、CBのスピードに関わらず、ラインを下げていくしかない。

ラインを上げてオフサイドトラップを狙えるのはボールホルダーにプレスがかかっている時だけ。

ここでは、鹿島の選手が誰も枝村にいっていない状況であり、彼は好きな場所へ好きなタイミングで蹴れる。

こうなると、CBの一人(この場合、植田)はボールを引き出しにかかっているエジノを下がりながら捉まえるしかなく、もう一人(山村)はカバーリングポジションを取りながら下がるしかない。

しかし、植田は下がってはいるものの、エジノを捉まえる気配がなく、ほぼ無感知。エジノ最短で裏に抜け、枝村に余裕で合わされてしまっている。

【実行能力】
「出し手」と「ボール」と「受け手」を全部、同時に見られれば、DFは何も苦労しない。

同時に見られないように、攻め手は工夫してくる。

植田が出し手(枝村)と(ボール)を見ている間に、エジノは死角に抜ける。

おそらく、岩政や中田であれば、例え足は遅くとも相手の走りたいように走らせないだろう。

ならば、山村ではなくベテランと組めば植田も大丈夫だったかと言えば、おそらく、一昨日までの植田で言えば、コーチングも効果的でなかったように思える。

「コーチングを受け取り、正しく動作する能力」も、これまた経験の賜物であり、知らない動き、慣れていない動きは指示されたとしても、高速下で実行できるものではない。

頭で知っても、実戦での実行となると話は別だ。

とはいえ、これらはFC東京戦でも出ていた課題であるし、もっと言えば普段の練習からも出ているもの。

この「経験」とひとくくりにされる「正しい反応動作」は、植田だけでなく山村も昌子も向上の余地を残している。整理されてくればガラッと上手くなる可能性もある。

これから誰が先に出るか。先に出ればJ1公式戦経験を得ることで、更に成長が早まることになる。

岩政も青木もまだまだ上手くなるつもりだろうし、ここのポジション争いは面白いと思う。
昨夜のセレッソ戦は1-2敗戦。

オープンな打ち合いになったが、セレッソは決め、鹿島は決められなかった。

鹿島の攻撃タレントは十分とはいえ、ゴールは水物でもある。

安定的な結果を得るには、まず守備から。

現レギュラー陣の後に続く、「無失点~1失点」に抑えられる守備タレント育成が必要。そのため実践されたDFライン構成はGKに佐藤、CBに山村と植田、左SBに前野。

【授業料】
2失点はいずれもミス絡み。

1失点目はフラットに並んだ鹿島DFライン、CB植田の裏をフィード一本で取られてしまい、そのまま決められる。一番簡単な形でやられてしまった。

2失点目は上がった前野が柿谷にパスしてしまう。柿谷、加速スペース十分でドリブルスタート。

柿谷、原口(浦和)、山田(磐田)あたりにトップスピードに乗られてしまうと、おそらく上から見る以上に対応は難しい。山村もなんとかコースを切って欲しかったが、しかし、柿谷はあの形になると凄い。ファインミドルを叩き込まれる。

2失点とも、植田、山村、佐藤にJ1レギュラー相当のパフォーマンス発揮力があれば、防げた可能性はあった。

個々の対応力と、連係の不足している守備ユニットが、J1セレッソ大阪を相手にするとこうなりますよという一例を示すことに。

強いて言えば後半に幾らか修正されて失点しなかったこと、いいプレイも探せばあったことは買いたい。

もちろん、合格点など与えられるものではなく、本人たちで課題を解消してもらえれば。

切り替えて、頑張って欲しい。

【出られなかった選手たち】
出た選手は経験を得られたのだから、良かった。

個人的な気がかりは、出られなかった選手たち。

特に、鹿島において「勝負の三年目」とされる、土居、昌子、梅鉢。

植田より昌子の方が総合力は上だと思うし、連戦の続く野沢や柴崎より、土居や梅鉢の方がフレッシュだったはずだ。

この三人から、誰も出られなかったのは残念。

仮に昌子と土居が先発しても、ベストメンバー規定に抵触することにはならなかった。

ここでセレーゾ監督の起用に文句を言いたいわけではない。

三人、少しアピールが弱いかなとは私も感じているからだ。

例えば、植田はJ1で最も素人くさいCBであるが、目がギラギラしており、フィジカル能力があり、身体はケンシロウ。指導者や北斗の拳ファンの目にとまりやすい。使ってみたくなるのは、よく分かる。

しかし、サブ組生活が長く続いている選手になると、アピールしていくにしても「慣れ」「惰性」が出てきてしまう。

そうならないようにしよう…と心に決めても、実際には難しい。私だって整理整頓しようと決意しても、なかなか片づけられないのだ。

そんなんで時間が過ぎて、2011年入団組プロ三年目終了まで、残り半年ちょっと。

これまでと違うところを見せて、なんとか出てきてもらえれば。

一層の奮起を期待している。
さて、明日は大阪でのセレッソ戦。

すでに決勝トーナメント進出を決めたチーム同士の試合。

「若手の登竜門」とも呼ばれるのがヤマザキナビスコカップであるが、明日は、その醍醐味が味わえるはず。

アントラーズからは多くの若手選手起用が予想される。

彼らにとっては滅多にないアピールの機会。

前回のチャンスは3月23日のナビスコ杯初戦、FC東京戦まで遡る。

その時は2-4完敗。

酷ではあったが、何人かの選手は監督からの信頼を大きく下げることとなった。

今回は勝利を期待。

彼らが練習の成果を示してくれれば嬉しい。
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ブロマガって何?
いいことずくめだった名古屋戦で、強いて痛手を挙げるとすれば「西大伍の通算4枚目のイエローカード」になるだろう。

最も選手層の薄いポジションである右サイドバックで出場し続けていた彼の、次戦出場停止。

イエロー提示自体は正当なもの。家本主審のゲームコントロールは流れを壊さないものだった。

西のようにレギュラーDFで試合に出続けていれば、やがては出場停止を食らう時がくる。

さて、代わって誰が右SBに入るのだろうか?

【偉大なる青木剛】
とはいえ、議論の余地なく、基本は青木のはずだ。

名古屋戦終了間際の形(※CBに山村投入、青木を右SBにスライド)を見ても、すでに西出場停止に備えた采配が行われている。

青木は偉大。

競り合いの強さ、ボールコントロール技術、戦術的センス、リーダーシップといったところでは、プロの中で目立つ選手ではない。

だが、走力とキック力に優れ、複数の守備ポジションにおいて一定以上のパフォーマンスを実現できる。そして怪我をしない。

それゆえ、起用法が固定されないことにもなっているが、意欲失うことなくコンディションを保ってくれる。

プロレベルで彼のような選手は貴重。

機動力のあるCBとして新境地を開きつつある青木。右SBとしての新・青木像にも注目したい。

【伊東はどうした?】
昨年、高校ナンバーワン右SBとして加入した伊東幸敏。

青木も柴崎も右SBはできるとはいえ、西に次ぐ本職は伊東のはず。

ということで、「伊東はどうなの?」という疑問を持っている方もおられるかと思う。

私がクラブハウスグラウンドで見る限りであるが、鹿島スカウトが獲っただけあってSBに必要な才能に恵まれている。

走力・スタミナ抜群、アップダウンを数多くこなせる。

その点では西を上回る。

逆に、そこ以外。

走力の他に、西・青木・柴崎を上回る能力、メリットといったもの。現時点では見当たらない。

アントラーズではかつて、高卒ルーキーの右SB内田篤人がレギュラー抜擢された例があるため、「若いから無理してでも試合に使えば化けるのでは?」という意見もサポーターの中に出てくるかもしれない。

けれど、内田はちょっと違う。

高卒直後の内田は縦に物凄く速い選手だった。守りのデメリット差し引いても、内田がサイドにいることによってチームは変わった。

伊東はスタミナはあるけれども、抜き去る速さがあるわけではない。高校では随一だったクロスも、プロでは高精度というわけではない。

守備は昨年よりずっと良くなっているものの、J1で堅実に守るには、さすがに経験が浅い。そこで西以上のものは望めない。

…といったあたりで、現時点でセレーゾが伊東をスタメンに選ぶとは考えにくいし、多分、ない。

伊東が出てくるには、現在の長所を伸ばした上で「クロスに至るパターン確立まで含め、アシスト性のクロスを数多く上げられるようになる」か、「堅守」を身に付けるか。

それらを、まず練習場で発揮できるか。

どうしても、西との比較になるので厳しい書き方になってしまったが、層が薄いポジションであるので、なんとか今年中に二番手に入るくらいの伸びを示してくれればと期待している。

鹿島の右SBは「一番手・西」で、二番手はいない。二番手は育成中というのがセレーゾの認識に見える。
いやー、良かったぁー。

いいところ、嬉しいところが多すぎて、記事を書くのも大変だ。

今日のところは書くのも読むのも大変にならないよう、端折って書こうと思う。

【鹿島力】
ジーコを迎えての名古屋戦は3-1完勝。

鹿島は中2日、名古屋は中6日。その日程的不利を完全に跳ね返したことが、まず大称賛に値する。

ここにクラブ力が感じられる。選手の自覚と自己管理のみならず、移動やリカバリー担当者たちの働きもあるだろう。

それから何より、ジーコのモチベーターとしての影響力が健在。

「監督」とか「選手」とかの肩書抜きに、鹿島においては「ジーコ」というポジションでモチベーションを引き上げてくれる。

【選手力】
ジーコに呼応した小笠原は攻守の切り替えがメチャクチャ速く冴え渡った。

1トップとして出場した大迫は敵将ストイコビッチが絶賛するほど。余すことなく才能を発揮。

岩政をリーダーとした守備陣は練達の守備と、それに鹿島らしからぬ厳しいラインコントロール。FWからDFまでの距離がコンパクトに保たれ、名古屋の個人頼み攻撃を抑え込む。

遠藤や中村、山村、本田ら控え選手も安心させてくれる働き。

若手の中でも柴崎は完全に主力のプレイぶり、79年組も健在。青木も再度の成長を見せてくれている。

各年齢層の充実が喜ばしい。

【漬け物じゃなかった】
オール日本人の鹿島であったが、ほとんど皆、ジーコに誇れるだけのパフォーマンスを示してくれた。

セレーゾの交代策がいつも以上に効いていたのも嬉しいところ。

名古屋が相当に深刻な状態であることは割り引かねばならないが、それにしても鹿島は良かった。

いや、ジーコの前で、いい内容で勝てて良かった。

20年前ほどではないにせよ、初めて見た人にも鹿島を好きになってもらえる、そんな試合だったと思う。
大分から戻ってきての中二日。

本日14:00からの名古屋戦。

さすがにコンディションは現状維持が精一杯だろうし、しょっぱい漬け物が出てきて仕方ないとも予想される。

けれど、今日はジーコが来てくれるんだよね。

鹿島アントラーズが現在の地位を築く、その大きな一歩は93年Jリーグ開幕戦にあった。

今日と同じ名古屋との試合。

そこでジーコはハットトリックの離れ業をやってのける。

そのあたりは山内さんのコラムが秀逸。

この試合ダイジェストは全国テレビニュースで何度も何度も何度も。超目玉ニュースとして放送された。

ジーコのアーティスティックな3ゴールと共に5-0というビッグスコアも印象強烈。

開幕戦以降の快進撃も目覚ましく、「金満強欲の読売ヴェルディより、ジーコのいる鹿島アントラーズを応援したい!」という全国規模のファンを獲得した。

勝利への燃えるような情熱こそが鹿島。

そんな試合が見られることを、今日も期待している。
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ブロマガって何?
昨夜のアウェイ大分戦。

主審が試合終了の笛を吹こうとする、あと1秒で試合が終わるというところで繰り出された大迫の左足シュート。

これが見事、ゴールネットに突き刺さり、鹿島アントラーズは1-0勝利。

予選リーグ一試合を残してのヤマザキナビスコ杯決勝トーナメント進出を決めた。

【今シーズン最悪だったメンタルコンディション】
鹿島は、おそらく今シーズン最悪といっていいほどのコンディションで試合に入る。

先週末、浦和とのアドレナリン全開アウェイマッチ。大誤審を経ての1-3敗戦による徒労感。そこから中三日での大分遠征。

メンタルとフィジカルの疲労が、ありとあらゆるところに表れた。本来の力の半分も出ていないのではないかという前半。体力・判断力・技術精度からコミュニケーションまで不足。

もはや戦術云々以前の問題で、大分との運動量差大きく、ちっとも鹿島ペースにならない。

正直なところ、取り立てて見るべきものはなかった。

曽ヶ端や青木を中心に無失点で凌いでいた以外には。

選手もサポーターも忍耐を強いられたが、しかし、ここで失点せず凌いだことが勝敗を分けることになる。

【マイナスがプラスに引っくり返るゴール】
ハーフタイムにセレーゾ監督から喝が入る。守備設定エリアを低めに下げるよう指示が出る。

それによって意志統一が進み、メンタル的にも若干引き上がったことに加え、時間経過と共に大分の運動量が落ちてきた。

元々の力差はカテゴリ違いほどあるわけで、鹿島は決定的チャンスを量産。

しかし、近ごろ今ひとつ冴えない大迫を筆頭に外し続ける。

大分GK丹野のビッグセーブに防がれたり、バーに当たったり。

このまま浦和戦以来のモヤモヤ晴れず、次の名古屋戦までいくはめになるのか…。

そのような弱気も出てきた後半アディショナルタイムの大迫決勝ゴールは、時間帯からシュート難易度までミラクル。

モヤモヤからイライラ、判定不信に至るまで、いくつもの苦難から解放してくれる救いのゴールになった。

【トンネルと判定と控え選手】
大迫にとっては、このゴールによってノーゴールトンネルから抜け出したことになる。きっと気持ちが楽になる。

楽になって力が抜ければ、視野が広がり、ゴールもアシストもしやすくなるはず。彼、ノーゴール中はアシスト性のラストパスまで減少していた。

判定面では主審のアディショナルタイムの取り方がプラスに働いたことになる。

今季、ムダに長いアディショナルタイムで追いつかれたことがあった。今回は逆の作用。

それには、終了寸前の自陣で得たFKを、中村から青木、遠藤、大迫らが連続して速い判断でプレイしたことに尽きる。主審に笛を吹くタイミングを与えなかった。

勝ったことで控え選手にもプラスになった。

中村が勝利に繋がるボールタッチをしたのは、鹿島加入以降では初めてでないか。相手ファウルの笛が鳴るや否や、間髪入れず蹴り出す。ただ急いだだけでなく、サイド走り出る青木へ精度あるパスを入れた。

山村もスタメン出場で無失点に終えたことになる。

引き続きの課題はあるにせよ、最終ラインから最前線へ浮き球とグラウンダーの両方を送り込めるのは大きい。プレスもいなせるので、相手守備を疲れさせる一因にもなった。

ベンチで出たり出なかったりの遠藤も、まずまずの状態をキープしていることを証明。

結構、コンディション維持が難しい使われ方だと思うのだけれども、気持ち切らさず彼なりにやっているのではないか。ジョルジーニョ時代に培われた西とのコンビネーション、右からのパス交換による崩しは面白い。

セレーゾ監督の采配については、ここ二戦で二枚しか交代枠が使われておらず、余らせているのは気掛かり。

ただ、こうして控え選手が力を示していけばセレーゾも使うようになるだろう。

いやはや、ギリギリでも勝ったからこそ、楽にプラス要素を探すことができる。

危なかったが、良かった。
インパクトのデカすぎる事件があったため、浦和戦の試合内容に全く触れていなかった。

遅きに失しているので、簡単にまとめておきたい。

【集中力高く】
圧倒的アウェイ感に立ち向かう状況で、かえって鹿島の選手は奮い立つ。

素晴らしい集中力で立ち上がり、守備面では中央を抑えること、左右へ素早くスライドすること、インターセプトしたボールを前線に繋げること。

これらは当たり前の仕事であるのだけれども、それを全員が気持ちを込めてこなし、十分に鹿島ペースといえる流れに持ち込んだ。

【ゴールに入らない日】
観戦者目線として、サッカーではゴールが決まらない日がある。

鹿島にとって、その日になってしまったなと。

鹿島の中では決定力の高い岩政でもシュートチャンスに外しており、他にも小笠原ミドルなどシュートまでは完璧、あとは決めるだけというチャンスがいくつかあった。

それを決められないでいると、勝つことは難しくなる。

【攻撃特化の縦ライン】
鹿島の守備は、中央を重点的に固めるやり方(どこでもそうであるが、セレーゾの場合、その比重をより高めている)であり、サイドは数的不利になりがち。

それはある程、織り込み済みなんだけれども、程度問題がある。

浦和は宇賀神負傷により、より攻撃に特化した梅崎を投入。

対する鹿島右サイドは西-野沢の縦ライン。

野沢のキックはスペシャルなものだが、律儀に守り戻るタイプではなく、また、戻ったとしても対人防衛力が高くない。

西については、私個人的には頑張ってくれている、我慢してくれていると評価しているのだが、とはいえ、守備に喜びを見出すタイプでないのも事実。数的不利の守りが多く、ストレスと疲労を抱え、中途半端になってしまっている。

そういったところで、いくら中央を固めているとはいえ、クロスを上げられ続ければ何かが起こる。

まさか大誤審が起こるとは思わなかったが(ここまでだと誤審とかいうレベルを超えている)、それがなかったとしても鹿島は右サイドを破られ過ぎた。

もちろん、この大誤審がなければ「サイド破られつつも、粘って守りきった」と言えたかもしれない。

本当はどうなったのか、守りきれたのか。

確かめられずに終わったのが惜しまれるものだ。

【ここぞの守備】
野沢のゴールは素晴らしかった。

ドリブルで内に切り込みながら、小さなフェイントを入れ、最後、左足シュート。彼、利き足とか関係ない精度がある。

野沢、それにダヴィについては、プラスマイナスある選手であっても、とかく点に直結する仕事ができる。

その1点リードするまでは良かった。

1点を取ってから、少し、チーム全体、集中力がユルんだか。あるいは、浦和の反発力に抗する守備力がなかったか。

3分後、軽い守備が続いた結果、CKから同点に追いつかれる。

その後、大誤審によって逆転され、メンタルが大きく揺らぐ。そこは一サポーターとして許容したい。

ただ、3失点目。

青木がボール落下点での興梠との一対一に競り負け、ファウルで切ることもできず、ポストプレイから失点に至る。これは単純に個人能力の問題でもある。

たまたま青木であったが、試合全般、鹿島の選手全般的に「組織での守備は集中力があって見事」も、「スペースのある一対一の守りでは、ほぼ後手を踏んでしまう」印象を拭えなかった。

この試合に限ったことではないだけに、成長でカバーできるのか、組み合わせを変えるのか、補強するのか、見守りたいところだ。

【勝利の方程式は、まだ】
強いチームには「逃げ切り交代」と「攻撃交代」の2種類が確立されているものであるが、そういったものは、まだ見られない。

歴代監督も信頼を置いてきた本山はともかく、それ以外の選手は信頼が落ちると(起用法を見るに)思われる。

ならば、機能するように慣らしたり、刺激を与えていくのも監督の仕事になるが、いずれにせよ、今現在はこれといった切り札がないし、作れてもいない。

結局、交代カードを一枚余らせてしまう。

大誤審があった時点で、引き分けでも勝ちに等しい。引き分けられるなら、相当に強いチームと称賛できた。

ここぞの守備力。攻撃力。

「2-2の引き分け」あるいは「さすがは鹿島。誤審を受けてもただでは負けない」試合にできなかったこと。

強欲かもしれないけれども、そこは勿体なくも思えた。
浦和戦では審判の判定にはびっくらこいたが、オーロラビジョンの使い方にはいい意味で感心させられた。

【埼玉のオーロラビジョン】
埼玉スタジアムのオーロラビジョンには、ハーフタイムや選手交代時にスタッツが表示される(浦和レッズ公式サイト)。

表示される項目は以下。

・ボール支配率
・総パス数
・成功パス数
・シュート数
・枠内シュート数
走行距離上位3選手
トップスピード上位3選手
選手のプレーエリア
※赤字項目はレッズ選手のみ。

選手がどれくらい走っているのか。

本当にスピードがあるのか。

高い位置でプレイできていたか。どこのエリアで守っていたか。

データが視覚化され、観客が試合を見る手掛かりになる。

これは顧客満足度を高めるのみならず、「クラブファンor選手ファン」を「サッカーファン」に育てる一助にもなる。

ちょっと羨ましいサービスだ。

【浦和の練習試合メンバー公開】
もうひとつついでに、浦和レッズの練習試合ニュース

こちらには練習試合出場メンバーが表示されている。

これは鹿島では行われない。鹿島ではメンバーを公開しない約束になっている。

スタッツ表示含めて、情報を外に出すことによるデメリットよりも、顧客満足度優先に比重を置く浦和レッズ。

この二つは氷山の一角であって、他に顧客満足度を増やす工夫は多々感じられる。

彼らが観客動員数日本一で在り続けるのは、その立地のおかげだけではないのだろう。

とはいえ、鹿島も真似しよう…と言いたいわけではない。

やはり鹿島はタイトルを獲り続けており、また、選手たちが「サッカーに集中できる環境」と口を揃える。

そういったところも侮れず、一概にどちらがいいとは言い切れない。

ただ、「スタッツ表示」と「練習試合メンバー公開」に関しては、ファンは嬉しいことだろうなとは思う。
【許容範囲外のジャッジミス】
鹿島サポーターとしては審判に甘いことを自認している私なのであるが。

昨日のオフサイド見逃しはダメ。許容範囲外。

スコア1-1の後半33分、鹿島の守り。

鹿島DFラインは興梠がオフサイドポジションにいることを確認し、ラインの後ろに置く。興梠は戻り遅く、一目瞭然オフサイドの位置にいた。

そのタイミングで梅崎からクロスが入り、興梠ヘッドで合わせてゴール。

埼玉スタジアムの大型ビジョンにはリプレイが映し出され、見た者全員、オフサイドと認識。

スカパーリプレイでも実況&解説者が「微妙どころか…。オフサイドですね」と口を揃える状況。

竹田副審は後ろから入ってくるマルシオ・リシャルデスに意識を引っ張られたか。

あるいは、単に深視力の不足で「ボールの軌道」と「人の重なり」を把握できていなかったか。

いずれにせよ、明白なオフサイドに旗を上げることができず。

なんで間違えるのか不思議でならず、腹ただしい。

そもそもリプレイなんぞ見なくとも、鹿島DFラインの動きと興梠の緩慢なポジショニングから、これはオフサイドになるなという事前予測が働いて然るべきシーン。そこは副審だけでなく、佐藤主審も同じ。

本当にどう見えたのか?

責任追及とか抜きに、ただただ説明を聞きたい気持ちでいっぱい。

【副審のレベルは下がっている?】
もちろん、今頃は竹田副審も佐藤主審も大きなミスを犯したことに気づいて反省していることだろう。次回、J1の割り当てから外れることにもなるだろう。

サポーターとしては、そんなんだけで済ませて欲しくない。公式に反省文を出してもらいたいくらいであるが…。

今回の竹田さんに限らず、一流と呼べる副審の人数不足。

Jリーグにおけるミスジャッジには、主審以上に副審。副審に力があれば防げたケースが多い。

セレーゾも特に言っていたのは「副審のレベルが下がっている」ということ。

そもそもの副審のレベル不足の主因は、その人気のなさ。

よほどの変人でないとなろうと思わない職業の一つになっている。巷では日本の不人気職業トップ10に入るとか、入らないとか。

競争率が上がらないと、レベルも上がらない。

そこは私も普段から気にしていて、あんまり審判が批判に晒されてばかりだと、余計になりたい人がいなくなると考えることもある。

だから、微力ではあるが、できるだけ責めないように心掛けてはいる。減点方式より加点方式で見るつもりでいる。

それにしても、昨日のオフサイド見逃しについては批判しない方がフェアじゃない。

浦和サポーターならばシレッとスルーすべきところだが(※サポーターとしてはそれが正しいし、私が浦和サポならそうする)、鹿島サポーターならキチッと批判するところ。

声を大にして言うが、100パーセント、審判のミス。

【残念でしかない】
もう一度書くけれども、竹田さんも佐藤さんも、自分たちのミスに気づいているはず。リプレイ見直して顔面蒼白になる姿が目に浮かぶ。

やはりミスの質が低いし、タイミングも悪かった。

それまでは審判団もまずまず。

「雨」「選手たちのテンションの高さ」「大観衆」という、ジャッジを難しくする条件が重なっていたことを考慮すれば及第点のパフォーマンス。

それだけに、残念。

生きた試合としての雰囲気は今シーズン屈指の良さだっただけに、返す返すも残念だ。
明日のJ1第11節、埼玉スタジアムでの鹿島×浦和戦。

【興梠慎三】
注目したい一人が興梠慎三。

浦和・興梠、11日古巣鹿島戦へ「3点」宣言』(サンスポ)

ここまで9試合1ゴールと高い決定力を発揮する彼。これは90試合(約3年)で10ゴールのハイペース。

私個人的には13試合に1ゴールでも決めれば上出来と見ていたので、その予想を遥かに上回るゴール量産に驚きを禁じ得ない。

そもそも興梠といえば枠の外に流し込むシュート技術に優れ、腕を使った浮き球トラップも光る。

シュートレンジはGKに優しい控え目なものであり、敵ながら天晴れな選手。

ちと正直ゆえに口が軽いものの、優しく可愛い男。

浦和への移籍選手であるがゆえに賛否両論あろうけれども、私としては鹿島との試合で彼を見るのが楽しみだ。

その決定力(の低さ)を発揮してもらえればと思う。

【大迫勇也】
その興梠とのポジション争いに勝ち、昨季からは鹿島の日本人エースとして君臨する大迫勇也。

彼は彼で一つの壁に当たっている。

怪我以降の調子。

チーム戦術。

ダヴィとの相性。

試合直後に不満を口にすることも。

しかし、GELマガによると、大迫自身の内側で解決できたようなコメントも出ている。

それが本当なのかは、試合でのパフォーマンス。

最近のプレイぶりとコメントから、ファンの心配のタネにもなってしまっている。

明日はスカッと安心させてくれるようなプレイを見せてくれれば。

圧倒的アウェイでの勝ち点3、そのためには大迫の活躍が不可欠だろう。
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ブロマガって何?
5/9 練習スケジュール変更のお知らせ』(鹿島アントラーズ公式サイト)

土曜日にアウェイ浦和戦を控え、本日の練習は非公開。

タイミングとしては丁度いいのではないか。

ジーコ以来、鹿島の伝統として練習公開は基本であるが、今の時代は非公開練習の必要性が増している。

その一番の理由にスマートフォンを始めとする携帯端末の進歩が挙げられる。

これがあるおかげで高画素撮影&高速通信が可能になっている。

一般見学者や、あるいは一般見学者に混ざった他クラブのスカウティング要員が手軽かつバレずに練習内容を配信できてしまう。

練習中、見学者による動画撮影で監督が神経を尖らせる場面もあった(※そもそも動画撮影は禁止されている)。

どう対策されても勝てる戦力があるならまだしも、通常は「セットプレイ画像」と「どこに重点を置いて練習していたか」の2点について、できれば次回対戦相手に知られたくないこと。

昨年などは「見学者の皆さまへのお願い」という形で自主的にレポートを控えるようアナウンスがあったりしたが、それも本気でやるなら非公開練習にすべきだろう。

もちろん、基本は公開でやってもらいたいけれども、ここぞの非公開練習は躊躇なくやっていただければと思う。

勝つことが一番のファンサービスになるのだから。
2013Jリーグ J1リーグ戦 第9節 の行為に伴う栗原 勇蔵選手(横浜FM)の出場停止処分について』(Jリーグ公式サイト)

昨日、話題にさせてもらった粟原勇蔵(あわはら ゆうぞう)による試合中殴打事件。公式に処分が下った模様。

出場停止1試合とのこと。

これは殴打事件としては恐ろしく軽い刑罰であるが、他に「粟原への改名」「社会的信用の大きな低下」という実質的なダメージを負っている。

我々鹿島サポーターも鬼ではなく、ここは大慈悲の心で彼の更生を見守ろうと思う。

とはいえ、粟原の「カッとなり癖」は粟原個人ではどうしようもないところがある。

誰も見ていないと思うと、つい手が出てしまうものなのだ。

つまり、キム皇(旧名・木村博之)と副審も悪かった。

粟原にしてみれば「どうせキムはフシ穴だから見てねー。やっちまえ!」となったはず。キムはこの試合前半にも横浜FMの大チャンスをオフサイド(※NHKとスカパーの録画両方でも確認したが、どうやらオンサイド)のミラクルジャッジで取り消している。

キム皇がフシ穴であると選手たちにまで認識されていることが、そもそもの問題なのである。

例えば、粟原・豆腐屋・闘莉王・森あたりには、本人のためにもキッチリ、レフェリーが睨みを利かせておくことが大事。

うっかり手が出る四人組といえども、見られていると思えば悪いことはしないのである。

審判の側からマークしておいて早め早めにコミュニケーションを取る。3分に1回の割合で「悪いことしてないだろうな?」「お前のことは信頼しているぞ!俺を裏切るなよ!」「今日はいい子だね!」としつこく声をかけておくことだ。

さすれば、ピッチ内で事件が起きることはなくなるだろう。
昔の失敗談を聞いていただきたい。

とあるお客さん宅を訪ねた時のことだ。

その方、「粟原さん」という。

私「『クリハラ様』でお間違いないでしょうか?」

すると、その親父さん、顔を真っ赤にして怒り出した。

粟「どこがクリハラって読むんだ!俺はアワハラだ!」

私「ええっ?」

粟「クリハラなんて読むわけないだろう!木じゃなくて米だろうが!これを間違えられるのが俺は一番腹が立つんだ!」

私「はぁ、そうなんですか。それは失礼しました」

適当に受け流させてもらったが、その親父さんは数分間ほどブツブツ不満を述べていた。

よほど心外だったのだろう。

しかし、そのおかげで若き日の私は学ぶことができた。

「粟原(アワハラ)さんは栗原(クリハラ)と間違えられることを一番嫌がる」と。

ならば、逆もまた然りなのではないか。

さて、栗原勇蔵選手のことについて触れてみたい。

先週金曜日の横浜での試合、小笠原満男選手の顔を肘で打ったことは記憶に新しい。

小笠原選手に背中を押されたことに腹を立て、カッとなってやったことに見えたが、もちろん、これはいけないことだ。

NHKのカメラにもバッチリ捉えられている。

その試合の木村主審は目がフシ穴であるため、当然のように見破ることはできなかった。主審がフシ穴なのだから副審もフシ穴で、審判団、誰も見ていなかった。

だが、NHKの映像にもアップで映っているのだから、追加で罰則でもあるはず。数日中に警察も動き出すだろうと、そのニュースを今か今かと待っていたのだ。

だが、何も起きない。

さては栗原の野郎、無罪放免かと、私の中では怒りが煮えたぎっている。

このまま泣き寝入りするわけにはいかない。

ということで、ヤツの一番嫌がることをすることにした。

「粟原(アワハラ)の刑」に処す。

今後、弊ブログでは横浜FMの4番を「粟原(アワハラ)」と表記していく所存。期限は私が飽きるまで。

粟原のヤツ、さぞや悔しがることであろう。

悔しがっても無駄だ。お前はすでに粟原だ。

鹿島アントラーズを舐めるなと声を大にして申し上げるまでである。
ホーム湘南戦は1-0勝利!

大量得点が理想だったとはいえ、これも最高の結果。

ダヴィのスーパードライブシュート。

そして、GK曽ヶ端を中心としたチーム全員での無失点。

結果の勝ち点3。

お疲れさまと労わりたい。

内容的には振り返る必要のない試合だったのだが、一応。

中二日のメンバー構成に相応しい動きの鈍さ。これが最初から最後まで消えることなく。

元々、攻撃にまで連係調整が及んでいない上、個々のパフォーマンスが上がらないとなれば、まったくもって冴えないことになる。

当然、エンターテイメント性など出るわけがなく、子どもたちに伝わるような面白さはダヴィゴールを除いて見当たらなかった。

この結果と内容。

まさにトニーニョ・セレーゾ劇場。

例えどんな対戦相手であろうとも、敵味方グダグダのアリ地獄に巻き込んでいく。

ドサドサ塩を投入し、塩辛い漬け物を漬けるかのように試合を漬け込んでくる。

「オヤジ、しょっぱすぎるぞ!」

「そんなに塩入れないで!」

「こんな辛いの今どきウケないよ!」

そんなお客のクレームなんぞ聞く耳持たない。

強烈な信念とプロ意識によって、これでもかと塩を投入し続けているのだ。

まさに頑固一徹、サッカー界の漬け物職人と言えよう。

今日の試合については相当な塩分濃度であった。

だが、セレーゾとアントラーズの面々の作る漬け物、私は嫌いではない。

好きではないが、嫌いになれない。

それは現場の努力の結晶。勝ち点3と一緒になると、なかなかいい味がしてくるのだ。

何度も味わえば妙に癖になる。

できれば多くの方に、この塩辛い漬け物を許容していただければと願ってやまない。
5/6 直行バス運行中止のお知らせ』(鹿島アントラーズ公式サイト)

いやはや、仕方ないとはいえ、やっぱりよいことではないなぁ…。

カシマスタジアムと京成成田駅or水戸駅orつくば駅・土浦駅を繋ぐ直行バス。

毎回、最少催行人員に満たないため運行中止になっている。GW最終日の明日も同様で、もはや恒例行事。

こうして中止にばかりなっていると、利用者としては交通手段として計算できない。ますます申し込めなくなってくる。

赤字になるのはいけないが、極力、運行していただきたいもの。

個人的にはだが、予約人数が少ない時は大型バスじゃなくて、クラブハウスに停まっている鹿島アントラーズワゴン車でも使えばいいのではないかと思う。真っ赤な車体にアントラーズロゴが入っているやつ。

あの若干、薄汚れた感じがマニア心をくすぐること請け合い。

運転手には地元出身の元選手をスポットで使えばお安く済む。

佐々木竜太さん、チャンスだ。サッカーの合間に二種免許を取得するんだ。
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ブロマガって何?
年齢バランスの取れたチームによる、ハイプレス運動量重視サッカーはたしかに強いんだけれども。

鹿島×横浜FMのような試合も悪くないなあと感心した。

中村俊輔とか小笠原満男とかドゥトラとか、元が凄い選手は年齢重ねてもやっぱり上手い。

本当に上手いからこそ、この年齢でもJ1主力でやれているのだろう。

中澤佑二に至っては、もしかしたら今だに日本人最高のCBなのかもしれない。

プロ5年目の大迫は、プロ入り以降、中澤とのマッチアップではほとんど毎回封じられている。

しかし、今回は違ったものになるはず…。

試合前には、そのように見ていたのだけれども、変わらず。

大迫の繰り出す手の内、中澤は全部知ってるみたいで。初動から読まれて、ノーファウルで止められてしまう。

現在の鹿島の攻撃パターンにはオートマチックな連係、阿吽の呼吸といったものが少ないから、中澤としても守備の的が絞りやすかったことはある。

更に大迫自身、怪我で休んで以降、ちょっと視野が狭まってファーストコントロールの精度も下がっている。怪我前であれば違ったかな…と思わないでもない。

そういったことを考慮しても、まだ力差があるというのが自然な評価かと思う。

それで私がガッカリしているということはない。

国内で大迫が越えるべき壁があるということは、鹿島サポーターとしては嬉しいことでもある。

これで中澤クラスに悠々勝っちゃうくらいだと、もう、国内にとどまる段階じゃない。

ここのところは次回の対戦でも楽しみになるポイント。

もう少し、中澤には元気でいてもらって、大迫もJで成長して欲しいものだ。
ぐぬぬぬぬぬ…!

悔しい…、悔しすぎる…!

今日の横浜での試合、アントラーズはロスタイムに失点。あと、ほんのちょっとのところで勝ちを逃してしまった。1-1のドロー決着。

普段であれば試合後記事は自宅のパソコンでじっくり書く習慣なのだが、今回の悔しさは我慢できん。自分の中で咀嚼するには悔しすぎる。

ということで、今日のうちに出先で書いているわけだが…。

あら、不思議。

書いていると悔しさが咀嚼できてしまう。

表向きにモノを書く行為は、心残りの整理整頓を助けるのかもしれん。

そうだ、これは力関係の接近したチーム同士の試合だったのだ。

ギリギリの真剣勝負、簡単に勝てるわけがない。

アウェイであることを考えれば、全く悪い結果ではなかった。勝ち点1を持ち帰れるのだ。

内容的にはダイナミズムこそ欠けたものの、経験豊富な実力者同士の味のある駆け引きがピッチのあちこちで見られた。

スーパーセーブ連発の曽ヶ端。今季の彼の安定感は長年の研鑽の賜物ではないか。

大迫は中澤を上回ることができなかったけれど、逆に言えば、中澤との対人経験を積むことができた。

二列目にボールが収まらなかったけれど、それなら、今後、もっと良い組み合わせを探ることができる。

最後の時間帯で山村や岩政のドタバタしたクリアが失点に繋がったけれど、日本一の厚みを持つ横浜FMのパワープレイ。それとのガチンコ勝負は山村にとっても岩政にとっても、そして他の選手たちにとっても得難い経験になっただろう。

それに、セレーゾも我彼の力をより正しく認識する材料にできるはず。防戦一方覚悟の布陣で耐えきれる力関係にはない。ならば、次は防戦一方にならないようにすればいい。

本当、今日は人生通算で5000位に入ってくるくらいの悔しい思いをさせてもらったが、こうしてサッカーの引き分けで悔しがれるのなら、十分に平和で幸せな人生。

また次も楽しみにしたい。
手短にアナウンス。

本日のアウェイ横浜FM戦は地上波NHK総合でのライブ中継有り。15:30キックオフ予定。

スタジアムから遠方に住んでいて、かつ、スカパーやBSを視聴できない環境の方にとっては貴重な機会。是非ともリアルタイムで鹿島アントラーズの試合を視聴してもらえれば。

前回の地上波生中継は昨年のヤマザキナビスコカップ決勝戦まで遡るかもしれない(うろ覚え)。

あれ以来、また一段と成長した大迫や柴崎、79年組といった鹿島アントラーズの面々をご覧いただきたい。

対戦相手には中村俊輔や中澤佑二もいる。

テレビ放送をきっかけに、普段見ない人の中からアントラーズファンが増えればいいなと期待している。