鹿島アントラーズを応援するサッカーコラムです。
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F・マリノスとの上位対決を制した鹿島への注目度が高まってきている。サッカー解説者やライターの題材になることが増えてきた。

結果が出てくると人に注目されるのは世の常。

ただし、普段から取材してきた人が多いわけではないため、

現在、鹿島が勝っている要因として主たるメディアに書かれることは「若手抜擢」とか「縦に速いサッカー」とかであり、

ザクッとした私から見ても、本当にザクッとした説明がなされているのみ。

それに、あまり指摘されていないポイントがある。

セレーゾ監督の、セオリーにとらわれない生(ナマ)の采配についてだ。

【チーム作り】
まず、チーム作り。

シーズン前、キャンプ中盤を経過してもメンバーを固めていなかった。

トレーニングも練習試合も、グループ構成はいちいちシャッフルされた。

これは通常のセオリーに逆行する。

プレシーズンからある程度メンバーを固め、紅白戦や、それなりのレベルのチームと練習試合を重ねて連係を熟成させていくのが一般的とされているのだ。

甲府戦→仙台戦で始まったリーグ戦スケジュールは、正直、恵まれており、その間に勝利と成長を得ることができたが、

それにしても、連係皆無で散々だったプレシーズンマッチからの開幕ダッシュ成功には驚くばかり。

リーグ戦開始以後は、ユースチームとの抜き打ち的な練習試合を度々実施。

他クラブからのスカウティングを防ぎつつ、ちょっと特殊なやり方でチーム力の底上げを進めている。

【選手配置】
選手配置にしても、カタログ的起用であるとか過去のデータからの起用と一線を画す。

カタログ的起用というのは、例えば、

「中村と野沢は両方とも運動量がないから併用してはいけない」とか、

「青木と昌子のCBだとストロングヘッダーがいない。カバータイプとストッパータイプを組み合わせるべき」とかである。

もちろん、こういったことは一つのモデルであって、それなりに参考になる時もある。

だが、セレーゾ監督は元がブラジル史上トップクラスの攻守兼備の名選手。

選手を見る目が、やはり鋭いのだろう。

一般人とはプライオリティを置くところに違いが感じられる。

過去のプレイ実績より、直近のコンディション、意欲、才能を見極めて起用し、勝利につなげている。

【ベテラン対等】
また、ベテラン選手も極力対等に扱っている。

小笠原主将に対してすら「若手には指示するけど同期には言わない。それではダメだ」とハッキリ口にしている。

いわゆる「守備専」の消極的プレイがあればベテランから若手まで許さない。

かつてはレギュラーだった岩政大樹や本田泰人をスタメンから外してきたセレーゾ監督。理由の一つには彼らの守備に傾きすぎたプレイスタイルがあったと思う。

守備にも責任を持つ。攻撃にも責任を持つ。

そこを常に強調している。

ちなみに、私はセレーゾがブラジル黄金の中盤で最も守備をちゃんとやっていた選手と認識している。

【結果次第】
サッカーは簡単に勝てるスポーツでない。

Jの戦力は拮抗しており、日本人監督も優秀になっている。

今は勝てているから、鹿島にしてもセレーゾ監督にしてもいい面を見てもらえるけれども、

勝てなくなれば「ワケわからん采配」「名選手名監督ならず」と批判されるだろう。

過去のセレーゾ監督にはそういった評価もあったし、私もそれは否定しなかった。

今季は、このまま勝ち進みたい。

幸いにしてセレーゾは前政権時より冴えているように見える。

油断していい時期では全くないが、

シーズン前の低評価ですら、今は心地よいスパイスみたいなものだ。
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