鹿島アントラーズを応援するサッカーコラムです。
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【大相撲のジンクス】
大相撲における横綱土俵入りの型には雲竜型(うんりゅうがた)と不知火型(しらぬいがた)がある。

雲竜型は、せり上がりの際に左手を胸の近くに当て、右手を伸ばす土俵入り。

不知火型は、せり上がるときに両手を伸ばす土俵入り。

雲竜型土俵入りの横綱としては、双葉山、大鵬、北の湖、千代の富士、貴乃花といった錚々たる大横綱が並ぶ。

対する不知火型には在位15場所未満の横綱が多く、「不知火型の横綱は短命」と見なされる風潮があった。

それを打ち破ったのが横綱・白鳳だ。

不知火型の土俵入りを選択しながら、すでに優勝回数28回に達し、歴代屈指の大横綱になっている。

もう、こうして破られてしまうと「不知火型は短命」など馬鹿馬鹿しく聞こえてくる。

【鹿島センターバックのジンクス】
鹿島アントラーズにも一つのジンクスがあった。

「高卒入団のセンターバックは大成しない」というジンクスだ。

これは、金古聖司(1999年入団)、羽田憲司(2000年入団)といった高校サッカー史上最高レベルのセンターバックが鹿島で大成しなかったことに由来している。

二人の才能に疑いはなかったが、それぞれ年単位の大怪我を負ってしまい、活躍ままならなかった。

また、その反対に、秋田豊、岩政大樹といった大卒入団のセンターバックが長くレギュラーを務めチームの顔となったことで、より、高卒センターバックは厳しい印象が強くなっていった。

【ジンクスのカラクリ】
ただし、鹿島アントラーズの歴史は大相撲の歴史よりはるかに短い二十余年。

サンプル数が絶対的に少ない。

大卒・高卒関係なく、何年にも渡ってレギュラーを確保した日本人センターバックは、秋田、奥野、大岩、岩政の四人だけである。

あとは外国人選手や、本来ボランチの選手、本来豆腐屋の選手を起用しており、絶対のレギュラーを掴んだ日本人選手は限られている。

センターバックは勝敗に直結するポジションであって、連係も必須のため、スタメンでも途中交代でも変えにくい。若手をお試しで使うことが難しい。

練習から高い力があり、なおかつ、レギュラーの出場停止や怪我などの事態が起こらない限り、監督も起用を決断できない。

【ジンクスは破られた】
そこで、米子北高から加入して四年目の昌子源だ。

負傷明けとなった今シーズン。キャンプ中は左サイドバックで試されたりもしていたが、プレシーズン途中からセンターバックのポジションを掴む。

カバーリングの速さ広さ、対人の強さ、ディフェンス陣を整えるリーダーシップを打ち出し、リーグ戦開幕からの3試合連続無失点に貢献。

解説者陣が11位予想を連発した鹿島を、現在4位に押し上げる働きをしている。

そのポテンシャルが認められ日本代表候補にも選出。

すでに「鹿島の高卒センターバックは大成しない」ジンクスを破った。少し厳しめに見ても、ジンクスを破りかけている。

【高卒でプロ入りするメリット】
大学卒業するまでの年齢でポジションを掴める選手であるならば、高卒でプロに入ってしまった方がいい。

昌子は大学生なら四年生の年齢で、毎試合Jリーグでやれているのだから、今後ますます一気に行くのではないかと思う。

もちろん、今年から急に頑張り始めたとか、急に伸びたとかではなくて、

もともとのポテンシャルがあり、周囲の支えがあり、プロになるまでの努力があり、プロ入りしてからの努力があり、リハビリを乗り越え、今の活躍がある。

ちゃんと裏付けがあるので、今年からレギュラーといっても、そうそう心配はないし、調子込む心配もない。

【リーダー試験本番】
とは言っても、次の試合は青木を欠いてのサンフレチェ広島戦。

佐藤寿人のように死角に消える動きを得意とするフォワードは、どんなセンターバックにしてもイヤなもの。ミスを誘い込んでくる。

広島は連動性もあるチームなので、守りの的を絞りきれないシーンも出てくるだろう。

更に、植田あるいは山村をリードするとなると、昌子としては相当に仕事量が多くなりそうだ。

本人は大変かと思うが、だからこそ、ファンとしては非常に楽しみ。

将来のリーダーとして期待されてきた昌子が、早くもリーダー力を試されている、その本番が来てしまっている。

これは見物。

ここでいい仕事をしてくれるようなら、もう背番号15番から3番に昇格していいんじゃないかと思うくらいだ。
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