鹿島アントラーズを応援するサッカーコラムです。
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【井上知大主審】
その名が発表された瞬間、私はすこぶる心配になった。

レフェリーの判定にカリカリしない主義の私であっても、井上、山本(雄大)、岡部(拓人)の三主審については、できることなら鹿島戦を担当して欲しくない。

みなさん、井上主審の担当試合を思い出してみて欲しい。

2012年の第3節広島戦。

新井場徹(当時鹿島、現セレッソ)を退場させたのは彼。鹿島ゴール前、後方から足をかけての得点機会阻止として退場判定を下した。

だが、実際のところ新井場の足はボールに向かっていたのだ。しかも、その際、井上主審はシーンの真後ろにポジショニングしており、角度をつけて見ていなかった。

それから、2012年の第21節磐田戦。

鹿島ゴール前にフワッと上がったボール。これをGK曽ヶ端、まさかまさかのファンブル。ポロッとゴールの中にこぼしてしまう。曽ヶ端の大チョンボで失点…、とガックリした瞬間、井上主審がやらかしてくれた。

なんと、曽ヶ端から1メートル離れた場所にいて何にも関与していないロドリゴ・ソウトが押したとしてファウルを取ってのけたのだ。お陰様でゴール取り消し、ノーゴール。

結果的に鹿島は助かったが、しかし、こんな意味不明なジャッジは見たことがない。

どっちを有利にしてくれようが、このレベルの大ミスをするレフェリーは困る。角度をつけて見るポジション修正が不得手で、深視力もイマイチ。それが私からの井上主審評。

【時が来た】
だが、先週末、時が来てしまった。

鹿島×清水に登場した井上主審。

さすがに、「1メートル離れた選手のファウルを取る」大技こそ使ってこなかったものの、特に前半、ボディコンタクトに関わる基準が選手の感覚から離れすぎていた。基準の揺らぎも大きかったように感じた。

鹿島の選手が正当に競り合ったつもりでも、それをことごとくファウルにされてしまう。カード基準にしても、数多くのイエローカードを出してくる。

鹿島は判定を巡って集中力を欠く時間が生まれ、また、清水FWノヴァコヴィッチをCBが抑えきれなかった。

ある種、必然の失点。

選手たちからサポーターまで井上主審への怒りつのってヒートアップ。

このまま負けていたら禍根を残すところだった。

【よく立ち直った】
前提として、まず、清水には水曜日のゲーム(天皇杯)があり、鹿島にはなかったことが、とても大きかった。

運動量の面、寄せの速さの面で、時間経過と共に鹿島が優位に。

また、鹿島はハーフタイムでだいぶ冷静さを取り戻した。その冷静さは闘志を備えた冷静さで、プレイの勢いにつながるもの。鹿島が強い時、誤審偏審もエネルギーにする。それをひさびさに実践してくれた。

カイオが得たPKを小笠原が決め、まず同点。

その後、メンバー中、一番「青い」植田がまんまとノヴァコの巧妙さにひっかかり、あっさり退場してしまったものの、

それは決して「植田の青さへの呆れ」につながることはなく、「植田に敗戦の責を負わせるわけにはいかん」とばかり一致団結の要素に変えてのけた。

スタメン選手たちの運動量は落ちることがなかった。途中交代の選手たちは、投入直後から試合にしっかり入ってくれた。

一人でボールキープできる遠藤がチャンスを作る。この日の彼はドリブルにクロスにと、ようやく調子が戻ってきた気配が見えた。イ・キジェを退場に追い込んだのは、彼のゴールに向かう力強いドリブルだ。

山村がボールを大きく動かす起点となり、ルイス・アルベルトが中盤底から最終ラインまでの守備を引き締めた。また、この二人の空中制圧力は抜群。二枚投入でノヴァコを完全に沈黙化させてしまう。

キャプテン小笠原のFK、ダヴィのゴールで逆転成功。

10人対10人でリードしたら、あとは横幅広くボールを動かし完勝モードに。

リードするまではエキサイティングな試合であったが、終わってみれば「強い時の鹿島」。もう、清水エスパルスは苦手ではあるまい。

【録画で見たら】
ところで、つい先ほどまで「井上のヤロー、コンチクショー」とカリカリしていたのだが、

録画確認したところ、どうやら一つ一つのジャッジはそこまでおかしなものではなかった。

例えば、「植田は悪くない、おかしいだろコラ」と思っていた彼への一枚目の警告。ハイボールにノヴァコが跳ばず、植田が跳んで、植田がノヴァコの上に乗っかってファウルとされたシーンだ。

ここではノヴァコが跳べないよう勢いをつけた過剰な力でのしかかっていると解釈することもできる。映像を見直した限り必ずしもミスジャッジとは言い切れない(但し、逆の解釈でもミスジャッジには当たらない)。

退場に直結した二枚目の警告は妥当。

現地では審判下手クソコールがこだましたものの、井上主審。同じ下手でも二年前の磐田戦よりかは上手くなっているようだ。

逆に、録画見直してやや心配になったのは、やはり鹿島のCBの方。ノヴァコの受けたいポジションで受けさせてしまっていた。そこから、ちょっとホールディングし過ぎる。最後まで掴んでいると、当然、ファウルになってしまう。

いくら相手がノヴァコで、おそらく見えないところで掴まれているのだとは思うが、もう少し上手くやって、できれば手に頼り過ぎず守ってくれと言う他ない。

井上主審、昌子、植田にとっては、課題の出た試合になった。

ただ、鹿島全体としては、「この試合で強くなった。この試合で選手層が厚くなった」と転機となる一戦になったのかもしれない。

次のFC東京戦では一時的に選手層が落ちてしまう(遠藤、小笠原が出場停止。植田はアンダー代表があるため、出場停止と相まって当分の離脱)けれども、

ここを乗り切れば、ガップリ優勝争いに入っていける。

ますます楽しくなってきた。
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