鹿島アントラーズを応援するサッカーコラムです。
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鹿島アントラーズといえば、相馬直樹(現町田ゼルビア監督)以来、日本を代表するサイドバックを輩出してきたクラブチーム。

相馬と名良橋晃(現タレント)、内田篤人(現シャルケ)は日本代表のレギュラーとしてワールドカップに出場し、新井場徹(現セレッソ)も彼らに負けず劣らずの攻撃力で三連覇に貢献した。

だが、彼らほどの名手が常にいるわけもなく、2010年、内田が海外移籍し、新井場がキャリアピークを過ぎた頃から、鹿島はサイドバックの人材不足に悩まされることになる。

内田の後釜に西大伍(当時新潟へレンタル中。本所属札幌)を獲得するも、フィットせず。

本来は左の新井場を右に回し、ジウトンやアレックスといった外国籍選手を左サイドバックに入れるも不発。

2013シーズンに至っては、やむなくセンタープレイヤーの中田浩二をサイドバック起用し急場をしのぐ状況に。

鹿島のサッカーをする上で肝となるサイドバックに人を得ない…。

今季開幕前、メディアによるアントラーズの予想順位は低いものだったが、それもやむを得なかったと思われる。

【計算が立ったことが予想外】
2014シーズン、左サイドバックにJ2降格したジュビロから山本脩斗を獲得。

運動量の豊富さはよく聞かれるところであったものの、しかし、磐田でも主力選手ではなかった。また、ジュビロ時代の彼は鹿島戦でもポカをしている。

決してサポーターやメディアから大きな期待をされての加入ではなかった。

それでも、当時、鹿島の選手層として左サイドバックは薄すぎた。運動量のある選手が入ることが、まず大事だと。

ところが、どうしたことだろう。

鹿島に入ってからの彼は運動量だけの選手ではなかった。ポカをするどころか、むしろ堅守・堅実の選手。中に絞り込んでの空中戦も強く、CBの守備も大いに助ける。

攻撃でも、当初は堅実がゆえに決定的威力が足りないように見えたが、最近ではドリブルでの切り込みがあり、逆サイドの西のクロスに中に入ってくる果断な飛び込みもある。

近年、誰がやってもフィットしなかった鹿島の左SBにここまでフィットしてくれるとは。

今では、よほどの選手でないと彼の代わりは務まらないのではないかと、それくらい不可欠な存在になっている。

【ブレない西】
2013シーズン後半にはレギュラーポジションを失い、2014シーズン直前には鹿島に無断での海外クラブ練習参加のゴタゴタがあった西。

シーズン序盤はベンチにも入れず、「鹿島の西」が終わるのも時間の問題かと思われた時期があった。

そもそも、サイドでダイナミズムを与えるプレイを歴代のサイドバックがしてきた鹿島にあって、西のプレイは異色。

ランニングのスピード、勢いは、さほどある選手ではない。それよりも足下でボールを受けて捌くことを得意とする。

好対照の特性を持つ年下の伊東幸敏にポジションを取られたのも、ある意味、仕方ないかなと思っていた。

帯同メンバーにも入らない期間が数ヶ月続き、腐っても仕方がない状況で、西も悩みがあったかもしれない。しかし、自らのサッカーを追及する姿勢はブレなかった。セレーゾも見逃さなかったのだろう。

伊東の欠場などもあり、じょじょに出番を取り戻し、そこで気持ちの入ったプレイを見せる。

基本は西のサッカースタイルで、伊東ほどデコイラン(囮にもなるカラ走り)が多いわけではないのだけれども、

それまで多かった軽い守備がかなり減った。そして、クロスのミスが減った。

更に、元々高い技術の持ち主だけあって、狭いエリアでのパス回し正確。

広島戦でのCKを直接叩き込んだボレーシュートはワールドトップクラス。

繰り返すが、西のプレイスタイルが以前から方向転換したわけではない。

「走るだけの選手になりたくない」美学はプレイからヒシヒシと感じる。

だが、全てのプレイの精度が上がった、強さが上がった、集中力が上がっている。

今後、強い相手にもシーズンを通して続けてくれるならば、歴代名手に肩を並べることもできよう。

【左右のバランス】
ここにきてサイドバックの左右のバランスが良くなっている。

守備力と運動量の山本。

攻撃力と技術の西。

徳島戦では、鹿島ならではの両サイドバック同時攻撃(西クロス→山本シュート)も二度ほど見られた。

二人とも移籍加入選手であるが、過去の名手、名良橋も新井場も移籍加入。

鹿島に入ってからググッと伸びている(ちなみに新井場は鹿島のサイドバックにフィットするのに数年かかった)。

山本と西のますますの活躍を楽しみにしている。
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