鹿島アントラーズを応援するサッカーコラムです。
今更ながら、悔しさと忙しさで書かなかった広州恒大戦。

試合前の私には「外国人選手の能力の違いが戦力の決定的差でない事を教えてやる!」とブログに書く準備ができていた。

ブラジル代表リカルド・グラールとエウケソンが凄いのは知っていたけれど、

しかし、日本人選手と中国人選手のクオリティを考えた時に、こちらには柴崎を中心とした優位性がある。

例え外国人選手2人が凄くても、残り9人が上回っていれば、それで勝つのがサッカーだと。

ところが、広州恒大のホーム感が圧倒的。それに乗って彼らは立ち上がりから押し込んできた。

鹿島の前線もそれにつられたのか、まるで追い込みできず下がってしまう。おかげで守備がまるで機能しない。早い時間帯からリカルド・グラールに先制点を奪われ、小笠原まで負傷退場。

絵に描いたような最悪の立ち上がりで、これぞ0-5くらいでボコボコにされるパターンであった。

そこから呑み込まれなかったアントラーズのメンタルは評価したい。

立ち上がりは完全に失敗したが、試合を通して日本人選手の技術・規律は示してくれた。我彼の実績を比較すればアウェイでの3-4敗戦は最悪でなかったと言える。

但しだ。

ここから勝つには、惜しいように見えて、案外、遠かったのでないかとも思っている。

というのも、かのリカルド・グラール。

彼はシャアザクではなく、サザビーであった。今季新加入らしいが、このクラスの選手はフィットする時間が要らない。

鹿島なんかは、入ったブラジル人選手がすぐに活躍することはない。

まずは「フィットすれば活躍するはず」と念仏のように唱え忍耐する期間が数ヶ月~一年続くことになる。慣れくると、そこそこ程度は活躍し、そうでない場合は「Jリーグに合いませんでした」と短期でバイバイするのがお決まり満パターンなのである。

湯水のように強化資金を使える広州恒大はズルイ、羨ましい。

ただ、彼ら。

チームとしての守備は、意図的なのかサボりなのか、前線から帰陣しないために後ろの枚数が足りなくなるやり方であった。なので「鹿島の方がサッカーをしていた」と言いたい気がしてくるのだけれども、鹿島は強アタッカー擁するチームにこれをやられるのは苦手だ。

思い出したのは三連覇期。全盛期ジュニーニョを擁した川崎フロンターレ。

当時のジュニーニョは前線に残ってまるで守備をせず、後方の中村憲剛からのパスを受けて抜いて決める簡単なお仕事。それだけで鹿島はさんざん沈められてきた。

じゃあ、鹿島も前線に人を残してオープンな打ち合いをしたらどうなるかといえば、鹿島にはせいぜいザク・マシンガン程度の決定力しかないものだから明白に不利。堅実に理詰めで枚数余らせて守っていくしかないのである。

「外国人選手の能力差が勝敗の行方を左右した」とは小学生でも言えそうな感想である。

個だけで勝負が決まらないよう、相手の薄いところ薄いところを揺さぶり揺さぶり突いていき、こちらのストロングポイントを出し、また、味方の弱いところをカバーして誤魔化し、相手の変化より速く対応し、実行フェイズのところでミスをしない…のがサッカーの醍醐味だと思う。

そうは言っても、広州恒大戦で勝つ負けるというところでは「敵方のホームの利」があり「外国人選手の決定的な差」があり「チームの勢いの差」まで重なり難しかった。

彼らとの試合は4/17にホームでも予定されている。それまでに、せめて「チームの勢い」のところはなんとかしたい。これは一つ勝てばかなり良化する。

明後日の名古屋戦で今季初勝利をもぎとってホッとしたいし、選手たちにもホッとして欲しい。
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